シルヴェストリ&ボーンマス響/ドビュッシー:イベリア、ファリャ:スペインの庭の夜、『三角帽子』第1、2組曲、他
2024年12月09日 (月) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
シルヴェストリの珍しいスペイン・プロ!
幻のピアニスト、シルヴィ・メルシエも登場、プライベート・コレクションからの復刻
ルーマニア出身の指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ[1913-1969]は、白熱するような情熱と深い詩的芸術性、そして時には創造的とも言える独創的な解釈を聴かせることで知られています。ボーンマス交響楽団との出会いは1961年、翌年には首席指揮者に就任し、この楽団を国際的に高い水準にまで引き上げました。67年には英国の市民権を得て約2年後にボーンマスで亡くなっています。
このアルバムには、シルヴェストリの歿後そのプライベート・コレクションから見つかった音源より、ロシアや東欧の作品の録音が多いシルヴェストリにとってたいへん珍しい、スペインを主題にした作品が集められています。特にファリャの2作品については初出のレパートリーとなり、『イベリア』については過去に同じ演奏がプライベート・レーベルからリリースされたことがありましたが、正規音源からは今回が初登場。『亡き王女のためのパヴァーヌ』は同年の録音がEMIに存在しています。また『スペインの庭の夜』で共演のシルヴィ・メルシエは1934年パリに生まれフランスを中心に活躍したピアニストで、マルセル・シャンピやヴィルヘルム・ケンプに師事し指揮者アタウルフォ・アルヘンタとの交流が知られますが、その録音はフランスDECCAなどに僅かに残されているのみであり、今回のライヴ音源の登場はピアノ・ファン待望のものと言えるでしょう(なお1980年からは写真家として活動したとのこと)。
いずれもモノラルながら、ポール・ベイリーによる丁寧なリマスタリングにより自然なノイズ・カットが施され、程よい音場の広がりと幅広いダイナミック・レンジが確保された、たいへん聴きやすい音に仕上がっています。シルヴェストリの知られざる一面を聴くことの出来る貴重な1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ドビュッシー:管弦楽のための『映像』〜イベリア
2. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
3. ファリャ:交響的印象『スペインの庭の夜』
4. ファリャ:『三角帽子』第1組曲
5. ファリャ:『三角帽子』第2組曲
シルヴィ・メルシエ(ピアノ:3)
ボーンマス交響楽団
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
録音時期:1966年11月25日(4,5)、1967年3月31日(1)、1968年4月22日(2,3)
録音場所:ブリストル、コルストン・ホール(4,5) ボーンマス、ウィンター・ガーデンズ(1-3)
録音方式:モノラル(ライヴ)
1件中1-1件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。