ジャン=クリストフ・グロッフェ&テレーム/『私たちにあるのは人生だけ』

2024年12月03日 (火) 19:30 - HMV&BOOKS online - クラシック

スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート

ジャン=クリストフ・グロッフェがますます想像力全開!
ダウランドがケージとスティングをリュート・ソングにしたならば?


ジョスカン・デ・プレと電子楽器と組合せたり、シューベルトとクレマン・ジャヌカンの邂逅を妄想したりなど破天荒な発想でハイブリッド芸術を聴かせてくれるジャン=クリストフ・グロッフェとテレーム。歌2名とリュート(ヴィオラ・ダ・ガンバ兼用)の3人で構成され、グロッフェ自身歌っています。彼らが今回はダウランドとケージという400年離れたふたりの「ジョン」を融合させました。
 ダウランドとケージの音楽は全く異質に思えますが、冷静な表現、簡潔な形式、親密さ、そして言葉そのものから生まれる喜びという点で共通しています。グロッフェとテレームはダウランドの2声とリュートのための全作品を披露しているのに加え、ケージの歌をリュート歌曲に仕立てました。これが何の違和感もないのがさすがで、じっくりひたることができます。
 さらにロックバンド「ポリス」のメンバーとして知られるスティングが1993年にギタリストのドミニク・ミラーと共作し、翌年映画「レオン」で世界的にヒットした『シェイプ・オブ・マイ・ハート』をリュート歌曲にカバー。スティング本人の歌で楽しめます。スティングは長年ダウランドのファンで、2006年には自身の歌唱でダウランド作品集のアルバムをリリースしているほど。その際は演奏者として録音しましたが、今回は彼の作品をダウランド化。ダウランドは当時の流行歌をリュート歌曲にしたので、それが違和感ないことに気づかせてくれます。まさにダウランドが現代に生きていたらおこなったであろうことを実現しています。超オススメです。(輸入元情報)

【収録情報】
01. ジョン・ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス49
02. ダウランド:早まって死んではならぬ
03. ダウランド:悲しめ、昼は闇に去った
04. ダウランド:悲しみよ、とどまれ
05. ケージ:ファイヴ
06. ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス91
07. ダウランド:それほど私を困らせたいなら
08. ケージ:8つのウィスクス
09. ケージ:ドリーム
10. ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを
11. ダウランド:あふれよ、わが涙
12. ケージ:ア・ドリーム
13. ダウランド:彼女は眠っている
14. ケージ:ア・ルーム
15. ダウランド:時間の長子(第1部)
16. ダウランド:ならば座りこんで(第2部)
17. ダウランド:人が『来たれ』と歌う時(第3部)
18. スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート

 ジャン=クリストフ・グロッフェ&テレーム
 スティング
(ヴォーカル:18)

 録音時期:2023年3月26-30日
 録音場所:フランス、モン・アナログ
 録音方式:ステレオ(デジタル 24bit/96kHz)

 ディジパック仕様
ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス91

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