【入門特集】デヴィッド・ボウイ 生誕75周年 〜 オリジナルアルバム...
今年で発売50周年を迎えるグラムロックの金字塔『ジギー・スターダスト』をはじめ、昨今のエレクトロ〜アンビエントリスナーからの再評価も著しい ”ベルリン3部作”、世界中のダンスフロアを席巻した最大のヒット『レッツ・ダンス』、そして遺作となった『ブラックスター (★)』といった歴代アルバムや、70〜00年代の貴重なライヴア...
HMV&BOOKS online-ロック|2022年01月11日 (火) 19:00
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デヴィッド・ボウイの軌跡を集大成したボックスセット第5弾『Brilliant Adventure (1992-2001)』に収録されていた 2021年最新リマスター音源採用の各スタジオアルバムが単独CD・レコードで再発。
アルバムは『Black Tie White Noise』『The Buddha of Suburbia』『1. Outside』『Earthling』『Hours...』『Toy』の6タイトル。
【入門特集】デヴィッド・ボウイ 生誕75周年
The studio albums featured in David Bowie9s Brilliant Adventure (1992-2001) box set are being released individually on Vinyl and CD on 5th August.
— David Bowie News (@davidbowie_news) June 21, 2022
1. Outside, Buddha of Suburbia, Earthling, Black Tie White Noise, Toy & ‘hours…’ pic.twitter.com/5oC6OEd3bB
ティン・マシーンの一員として活動してきたデヴィッド・ボウイが、ソロアーティストとしての活動を再開させ、1983年の名作『Let's Dance』でもタッグを組んだナイル・ロジャースを再び共同プロデューサーに起用して制作された通算18作目となるスタジオアルバム。全英1位、全米39位、日本でも4位を記録。
Black Tie White Noise (Official Video)
今作ではマイク・ガーソンやミック・ロンソンといったアーティストがゲスト参加しており、アートロックやエレクトロニック、ソウル、ジャズ、ヒップホップといった様々なスタイルの楽曲を収録している。モデル/女優のイマン・アブドゥルマジドと結婚したばかりということもあり、「The Wedding」「Miracle Goodnight」「Don't Let Me Down & Down」といったウェディングをテーマにした楽曲のほか、クリーム「I Feel Free」やモリッシー「I Know It's Gonna Happen Someday」のカヴァーも収録。
ソロアーティストとしての活動を再開させたボウイが、英BBCでドラマ化された作家ハニフ・クレイシによる書き下ろし小説「The Buddha Of Suburbia (郊外のブッダ)」のサウンドトラックとして取り組んでいた作品で、その後ボウイのオリジナルアルバムとしてイギリスで1993年に、アメリカでは95年にリリースされたアルバム。ちなみに最終的に劇中で使われたのは、オープニングのタイトルトラック「Buddha Of Suburbia」のみとなった。
Buddha Of Suburbia (Official Video)
アンビエントでエクスペリメンタルな楽曲が収録されているこの『The Buddha Of Suburbia』に関して、当時のボウイはインタビューで「このアルバムをきっかけにして、私はようやくライターとしての自信を取り戻した」と語っている。また今作に収録されている「Strangers When We Meet」は、次作『1. OUTSIDE』にリアレンジされたヴァージョンが収録されている。また、アルバムのクロージングトラックには、レニー・クラヴィッツがギタリストとして参加している。
ボウイが書き上げた物語「The Nathan Adler Diaries (ネイサン・アドラーの日記)」をモチーフに作られたコンセプトアルバムで、当初は3部作とも5部作ともいわれる連作で発表するとされていた (結果的には続編は作られることなく1作のみの発売となった)。そのため、原題のタイトルには『1. Outside』と、数字が付けられている。今作ではサイコホラー的な猟奇殺人をテーマとした物語が綴られ、楽曲とインタールードとを組み合わせた、1枚のコンセプトアルバムとして非常に高い完成度を誇っている。全英8位、全米21位を記録。
The Hearts Filthy Lesson (Official Music Video)
かのベルリン3部作以来のタッグとなる共同プロデューサーのブライアン・イーノならではのプログラミングによる音作りで、ダークで堅い印象が強く、インダストリアル的なサウンドが特徴ではあるが、マイク・ガースンをはじめとするバンドとのアンサンブルもすばらしく、ボウイの柔軟なヴォーカルスタイルも際立っており、英米ではボウイの最高傑作とも呼ばれるほど評価の高いアルバムだ。「The Hearts Filthy Lesson」「Hallo Spaceboy」といったシングル曲を収録。
前作『1. Outside』に伴う大規模なツアーを経て、新たなクリエイティヴィティを刺激されたボウイが、当初予定されていた前作に続くコンセプトアルバムではなく、まったく別のコンセプトを持つ作品として作り上げたのがこの『Earthling』だ。当時最先端だったインダストリアルやドラムンベースといったエレクトロサウンドを取り入れたこのアルバムは、アレクサンダー・マックイーンのデザインによるユニオン・ジャック・コートを着たボウイの写真を使ったジャケットデザインとともに大きな話題を呼んだ。全英6位、全米39位、日本でも20位を記録している。
I'm Afraid of Americans (Official Music Video)
1997年1月には、ボウイの50歳の誕生日を記念したコンサートが開催され、数多くのゲストが参加した。その直後となる2月に発表された本作は、リーヴス・ガブレルスやマーク・プラティを共同プロデューサーに起用し、〈Outsider Tour〉を終えた直後の96年8月から10月にかけてレコーディングが行なわれ、その後ツアーにも参加していたマイク・ガーソンやゲイル・アン・ドーシー、ザック・アルフォードらの演奏をオーヴァーダビングして完成された。「Little Wonder」「Dead Man Walking」「I'm Afraid Of Americans」といったシングル曲を収録。
『1. Outside』と『Earthling』で時代の最先端のサウンドを大胆に取り入れたエクスペリメンタルなスタイルを世界に提示してきたボウイが、1971年に発表した『Hunky Dory』を彷彿とさせるポップロック/アートロックなスタイルを提示し、自身の想いをデジタルサウンドとアコースティックサウンドで紡いでいったのが、この『'hours...'』だ。『Earthling』期の短髪のボウイが長髪で若々しいボウイの腕の中で横たわるそのジャケットも大きな話題となった。また、今作はメジャーアーティストとして初めてデジタルダウンロードで先行発売、その後CDでリリースされた作品となっており、まるで現代のデジタル配信の世界をすでに見据えていたかのようなボウイの鋭い視線・姿勢を強く印象付ける作品にもなっている。
Thursday's Child (Official Music Video)
「オミクロン」というビデオゲームのサウンドトラック用に書き上げていた楽曲や、リーヴス・ガブレルスのアルバムのセッションから派生した楽曲を中心に制作された今作は、常に時代の先端をいくサウンドを意識してきたボウイが、すべてを削ぎ落し、心のままにデジタルサウンドとアコースティックサウンドに自身の想いを紡いでいったアルバムだ。「Thursday's Child」「The Pretty Things Are Going To Hell」といったシングル曲を収録。
『Toy』は、2000年のグラストンベリーでの凱旋公演後にレコーディングが行なわれていたアルバム。大成功を収めたグラストンベリー公演を終えたボウイは、1964年から71年の間に初めてレコーディングした楽曲を新しい解釈でレコーディングするために、マーク・プラティやスターリング・キャンベル、ゲイル・アン・ドーシー、アール・スリックらツアーメンバーと共にスタジオに入った。ボウイはいわゆる “オールド・スクール” な手法をレコーディングに取り入れ、バンドメンバー全員でライヴレコーディングを行ない、その中からベストテイクを選んで可能な限り早くアルバムを ”サプライズリリース” するという、驚くほど先見性のある計画を立てていたのだ。
しかし、残念ながら2001年当時は ”サプライズリリース” という発売形態やコンセプトとそれを支えるテクノロジーがまだ確立されておらず、この『Toy』というアルバムをボウイが望んだように即座にファンに向けて発売することは不可能となってしまう。そこでボウイはさらにその先を見据え、同じセッション時に生まれたいくつかの新曲を仕上げていった。
Toy (Your Turn To Drive)
2000年から約20年の時を経て、当時ボウイと共同プロデュースという形でこの作品に関わっていたマーク・プラティが当時の音源を再構築して一つの作品とまとめあげたのが、今回初めて単独作品としてリリースされることとなるこの『Toy』だ。今作に関して、マーク・プラティは以下のようにコメントしている。
「『Toy』というアルバムは、喜びや燃え盛る炎、エネルギーを琥珀の中に捉えた瞬間のような作品です。音楽を演奏することに喜びを感じている人々のサウンドがここにあるのです。デヴィッドは数十年前の自身の作品を、今までの経験値と新鮮な視点から再検討していました。20年経った今、私も再びこの作品に立ち戻っているのですから、同じ意味を持っているんでしょう。彼はよく〈マーク、これは僕たちのアルバムだよ〉って言っていました。昔の楽曲を再び掘り下げるこの旅路において、私は彼と共に深くのめり込んでいっていたのを知っていたんでしょうね。ようやくこのアルバムが、私たち全員のものだ、と言えるようになることを非常に嬉しく思っています」。
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