コルティ/ヘンデル:8つの組曲、序曲編曲集
2022年02月01日 (火) 12:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
静かに躍進する新時代の名手コルティならでは!
ヘンデル『8つの組曲』全曲録音、併録曲も充実
来日公演の成功を経て、日本でも注目を集める新時代の実力派チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティ。ミンコフスキやサヴァールの楽団での頼れる通奏低音奏者としての活動を経て、近年はゼフィーロやイル・ポモ・ドーロなど最前線の古楽器楽団との共演による協奏曲でも実績を上げ、着実に存在感を増しつつあります。ソロ録音でも17世紀のルイ・クープランから、ハイドンのソナタなどチェンバロ芸術爛熟期の音楽まで、広範なレパートリーをその様式感に合わせ精巧に解釈する才人ですが、その充実した経験と冴えわたる音楽性でヘンデルの鍵盤音楽世界と正面から向き合ったアルバムが「ARCANA」から登場。
555曲の鍵盤ソナタで知られる同い年のD.スカルラッティと同等の技量を誇ったと伝わり、後年はオラトリオ上演の幕間で自らオルガン協奏曲の独奏も務めた「名演奏家としてのヘンデル」が、いかにチェンバロを使いこなし時流に乗った音楽を書いていたか、自然体でありながら隅々まで神経の行き届いた演奏でじっくり味わえます。『調子の良い鍛冶屋』の綽名で知られる変奏曲など、単独でも愛奏されてきた楽章を含む1720年の有名な『8つの組曲』の新たな画期的全曲録音であるだけでなく、ヘンデル自筆の鍵盤楽譜が残るオペラ序曲と、同時代ベイブルの編曲作品も演奏、他分野の音楽との連続性を示す構成も絶妙です。
「ALPHA」でも活躍するエンジニア吉田 研が、18世紀ドイツ・モデルの楽器から引き出される美音の佇まいをごく自然に捉えているのも見事です。(輸入元情報)
【収録情報】
ヘンデル:チェンバロのための8つの組曲、歌劇の序曲集(チェンバロ編)
Disc1
ヘンデル:
● 組曲第1番イ長調 HWV.426
● 序曲〜歌劇『ロデリンダ』 HWV.19より(作曲者編)
● 組曲第2番ヘ長調 HWV.427
● 序曲〜歌劇『忠実な羊飼い』 HWV.8より(作曲者編)
● 組曲第3番ニ短調 HWV.428
● 組曲第4番ホ短調 HWV.429
Disc2
ウィリアム・ベイブル[1689/90-1723]:
● プレリュード
ヘンデル/ベイブル編:
● 序曲〜歌劇『リナルド』 HWV.7より
● 泣かせてください 〜歌劇『リナルド』 HWV.7より
ヘンデル:
● 組曲第5番ホ長調 HWV.430
● 序曲〜歌劇『ラダミスト』 HWV.12より(作曲者編)
● 組曲第6番嬰ヘ短調 HWV.431
● 序曲〜歌劇『テーゼオ』 HWV.9より(作曲者編)
● 組曲第7番ト短調 HWV.432
● 組曲第8番ヘ短調 HWV.433
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ)
使用楽器: ハノーファーのクリスティアン・ファーター1738年製作楽器(ニュルンベルク・ドイツ博物館所蔵)に基づく再現楽器、ミラノのアンドレア・レステッリ1998年製作
録音時期:2021年2月7-12日
録音場所:イタリア北東部ヴェネト州ヴィチェンツァ県ロニーゴ、サン・フェルモ荘
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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