【映像】ベルリン・ドイツ・オペラ2021/ザンドナイ:歌劇『フランチェスカ・ダ・リミニ』

2022年01月13日 (木) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ベルリン・ドイツ・オペラ 2021/ザンドナイ:『フランチェスカ・ダ・リミニ』

内戦の続く13世紀のイタリア、ラヴェンナ。ポレンタ家の誇り高く美しい娘フランチェスカと、マラテスタ家の長男ジョヴァンニ(ジャンチョット)の政略結婚が進められています。フランチェスカを訪れたマラテスタ家の使者は、ジャンチョットの美しい弟パオロ。パオロに一目ぼれし、自分の結婚相手だと思い込んだフランチェスカは有頂天。しかしパオロは、フランチェスカをジャンチョットに嫁がせるための囮でした。そして騙されてジャンチョットの妻とされたフランチェスカは、戦いから凱旋したパオロに再び惹かれ、2人は一線を越えてしまいます。その不貞をジャンチョットに密告したのは、やはりフランチェスカに思いを寄せる末弟マラテスティーノ。嫉妬に狂ったジャンチョットは密会の場に乗り込み・・・
 ダンテの「神曲」地獄篇に登場するポレンタ家のフランチェスカとマラテスタ家のパオロの悲恋の物語は、数々の文学、音楽、美術作品の題材となっています。本作はそれらの作品の中のひとつダンヌンツィオの戯曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」を原作として、音楽出版社リコルディの2代目オーナーで文筆家のティト・リコルディが台本を執筆。リッカルド・ザンドナイがこれに作曲し、1914年トリノで上演されました。
 本作では、1人の魅力的な女性を巡り、殺し合いに至る兄弟たちの相克を演出家クリストフ・ロイがシンプルな舞台を背景にドラマティックに描いています。フランチェスカ役を演ずるのは、2020年のオーパス・クラシック賞受賞作品、コルンゴルトの歌劇『ヘリアーネの奇蹟』のタイトル・ロールを歌った人気ソプラノ、サラ・ヤクビアク。彼女を巡る3人の兄弟に、本作でベルリン・ドイツ・オペラにデビューを飾った新星テノール、ジョナサン・テテルマン(パオロ役)、2017年に来日し、ヴェルディの歌劇『オテロ』のイアーゴ役を演じて好評を博したイヴァン・インヴェラルディ(ジャンチョット役)、欧州のオペラ・シーンで大人気のチャールズ・ワークマン(マラティスティーノ役)を配し、イタリア・オペラを中心に活躍するカルロ・リッツィがこの作品からヴェリズモ・オペラの音楽の系譜に連なりつつも、ときにワーグナーを想起させる重厚な響きをオーケストラから見事に引き出しています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ザンドナイ:歌劇『フランチェスカ・ダ・リミニ』全曲


 フランチェスカ…サラ・ヤクビアク(ソプラノ)
 パオロ…ジョナサン・テテルマン(テノール)
 ジョヴァンニ(ジャンチョット)…イヴァン・インヴェラルディ(バリトン)
 マラテスティーノ…チャールズ・ワークマン(テノール)
 サマリターナ…アレクサンドラ・ハットン(ソプラノ)
 オスタージオ…サミュエル・デイル・ジョンソン(バリトン)
 ビアンコフィオーレ…メーチョット・マレロ(ソプラノ)
 ガルセンダ…マネ・ガロヤン(ソプラノ)
 アルティキアラ…アリアンナ・マンガネッロ(メゾ・ソプラノ)
 アドネッラ…カリス・タッカー(メゾ・ソプラノ)
 スマラグディ…アミラ・エルマドファ(メゾ・ソプラノ)
 セル・トレド・ベラルデンゴ…アンドルー・ディッキンソン(テノール)
 吟遊楽人…ディーン・マーフィ(バリトン)
 石弓の射手/死刑囚の声…パトリック・クック(テノール)
 塔の見張り…トーマス・レーマン(バリトン)、他
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ジェレミー・バインズ)
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 カルロ・リッツィ(指揮)

 演出:クリストフ・ロイ
 舞台美術:ヨハネス・ライアッカー
 衣裳:クラウス・ブルンズ
 照明:オラフ・ヴィンター

 収録時期:2021年3月14,17日
 収録場所:ベルリン・ドイツ・オペラ(無観客上演ライヴ)

 制作:ベルリン・ドイツ・オペラ/ナクソス
 協力:ドイッチュラントフンク・クルトゥーア/takt1
 映像監督:ゲッツ・フィレニウス

 収録時間:140分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・韓国語