ジュリオ・ビッダウ/D.スカルラッティ:ソナタ集〜クリティカル・エディション&ビューロー編纂版(2CD)
2022年01月11日 (火) 12:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
これは面白い! スカルラッティをオリジナルとロマン派解釈両面から
「evidence」レーベルからレスピーギ自身の4手編曲による『ローマの噴水』や『ローマの松』をリリースして注目されたジュリオ・ビッダウ。1985年イタリアのサルディニア島出身で、パリのエコール・ノルマルでルイサダに師事、その後もチッコリーニから個人レッスンを受けました。
学究的な一面も持つビッダウは、スカルラッティのソナタを題材に興味深い試みをしています。2枚組の最初の1枚目にはエミリア・ファディーニの校訂によるクリティカル・エディションから選んだ16曲を極めて厳格に再現。とはいっても堅苦しいものではなく、イタリア的な歌ごころとリズムが心地よい名演となっています。
一方2枚目はハンス・フォン・ビューローが19世紀に編纂したロマン派的解釈による同じ曲を対比。ビューローは聴きやすく調性をあわせて組曲に仕立てていますが、編纂というよりも明らかな編曲で、リストやワーグナーの美学が反映されたような内容となっています。ビッダウは解釈や奏法をがらりと変え、濃厚な感情を聴かせます。ロマン派と現代の古楽解釈の違いを耳で学べます。(輸入元情報)
【収録情報】
D.スカルラッティ:ソナタ集
Disc1:クリティカル・エディションより
● ト長調 K.13
● ト長調 K.523
● ト短調 K.8
● ト短調 K.450
● ト長調 K.259
● ニ長調 K.29
● ニ長調 K.96
● ロ短調 K.173
● ロ短調 K.377
● ヘ短調 K.69
● ヘ短調 K.387
● ト短調 K.31
● ニ短調 K.434
● ニ短調 K.444
● ヘ長調 K.446
● ヘ長調 K.525
Disc2:ハンス・フォン・ビューロー編纂版
● 組曲ト長調
前奏曲(A.スカルラッティ作)
トッカータ(K.13)
サラバンド(K.8)
ブルレスカ(K.450)
メヌエット(K.259)
ジグ(K.523)
● 組曲ヘ短調
ソナタ(K.31)
フーガ(A.スカルラッティ作)
クーラント(K.69)
カプリッチョ(K.387)
シチリアーノ(K.446)
スケルツォ(K.525)
● 組曲ニ長調
ソナタ(K.29)
クーラント(K.434)
カプリッチョ(K.444)
ブーレ(K.377)
ガヴォット(K.173)
ジグ(K.96)
ジュリオ・ビッダウ(ピアノ)
録音時期:2020年6月、11月
録音場所:サル・コロンヌ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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