小西康陽 27年ぶりのクリスマスコンピ! 小西康陽×オールデイズレコ...
小西康陽とオールデイズレコードのコラボ企画【レディメイド未来の音楽シリーズ CDブック篇】にまさかの続編が登場。突然、唐突に放たれるシリーズ第6弾は、選曲家・小西康陽による年末スペシャルギフト。1994年の『レディメイド、クリスマスを祝う』以来実に27年ぶりに制作した ”クリスマスソング” コンピレイション『クリスマス...
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2021年11月08日 (月) 18:00
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最新ヒット集だけがコンピじゃない! 名キュレーターによる選曲の妙が光るお宝音源や隠れ名曲のリゾート、永久不滅のビートルズDNA、下克上級のナイスカヴァーに出会えるアーティストトリビュート、名ソングライターたちの確かなお仕事、MTV世代涙腺崩壊の80年代ヒッツなどなど、様々なテーマでコンパイルされた ”大人のための” すばらしき洋楽コンピレーションを集めてみました。
【2020年版】大人のための洋楽コンピ特集
1. ビートルズ関連コンピ
伝説の〈ゲット・バック・セッション〉から半世紀超え。『レット・イット・ビー』スペシャルエディションが話題を呼んでいるビートルズ。そのDNA、いわゆる “ビートリッシュ” をテーマにした『Power To The Pop』(ストレンジ・デイズ誌元編集長・岩本 “MAD” 晃市郎氏・監修) コンピの続編も、そんなアニヴァーサリーイヤーに合わせる形で、さらに選曲レンジを広げて “ギアを一段上げた” 内容で登場しました。

ニック・ロウ、XTC、デュークス・オブ・ストラトスフィア、コーギス、ラトルズ、ユートピア、エミット・ローズといったFAB4リスナーにはおなじみの顔ぶれが並ぶ中、今回は、レニー・クラヴィッツ、マルーン5の前身バンドとなるカーラズ・フラワーズ、ジェット、パニック!アット・ザ・ディスコ、ケミカル・ブラザーズなどにも接近。ビートルズ直下のポップ/メロディセンスのDNAが、90年代以降〜現行シーンにも息づいていることを窺がわせてくれます。
ほか、いずれも Cherry Red 傘下 Grapefruit Records からのリリースとなる、アップルコアプロジェクトの「アップルレコード」音源から厳選の107曲をまとめた『Good As Gold: Artefacts Of The Apple Era 1967-1975』、60〜70年代産のお宝ビートルズカヴァー 68曲を収録した『Looking Through A Glass Onion: The Beatles' Psychedelic Songbook 1966-72』といった、貴重音源がたっぷりと収められたビートリッシュコンピもおすすめです。
良作多し!ビートルズ関連コンピの世界
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2. トリビュート/カヴァーコンピ
アーティストトリビュートの醍醐味は、何と言ってもオリジナル越えの ”下剋上” カヴァーとの出会いではないでしょうか。アレンジの巧さで越えるか、歌唱や楽器のスキルの高さで越えるか、はたまた思い入れたっぷりの愛情のデカさで越えるか、各人各様ではありますが、いずれにしても様々な解釈で原曲に新しい息吹が吹きかけられる、その瞬間を目の当たりにしたときの感動は筆舌に尽くしがたいもの。

そんな下剋上ハンターたちの耳目を集め、かつ 2021年最もよく売れたコンピというのが、米Purple Pyramid Records よりリリースされた ピンク・フロイド『Wish You Were Here (炎〜あなたがここにいてほしい)』の豪華布陣によるトリビュートアルバム『Pink Floyd Tribute: Still Wish You Were Here』。
泣く子も黙る御大の貫禄のパフォーマンスから、プログレ〜プログレメタル〜ハードロックシーンの名手たちのめくるめく超絶プレイの応酬、化学反応が起こり得る意外性大の多彩な組み手まで、今なお最前線でシーンを牽引するリヴィングレジェンドたちによる夢の饗宴が存分に楽しめる内容となっています。
トリビュート/カヴァーコンピの世界
3. アーティストのルーツを探るコンピ
昔気質の (そして筋金入りの) 音楽ファンならば誰もが身を置いたであろう、お気に入りのアーティストの ”縦のつながり” を掘り下げてそのルーツに迫る探訪の旅路。それによって皆着々と音楽の幅を広げていき、よりそのアーティストや作品への理解を深めていったものでした。

クリンクレコードの「ルーツ・オブ」シリーズは、そうしたルーツ探訪のおもしろさを改めて思い出させてくれたナイスコンピ。大滝詠一の曲作りの習作や元ネタとなった楽曲をコンパイルした『ナイアガラの奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』は、その ”芯を食った” 選曲とCD3枚組というボリュームで多くのナイアガラポップス〜オールディーズファンをあの時代に引き戻してくれました。
2021年3月にリリースされた、その待望の続編『ナイアガラの奥の細道〜寄り道編〜』では、〈More Of Road To The Deep Niagara〉〈Tarao Bannais Side〉〈Live Covers Side〉という3つのテーマに分けて全64トラックを収録。前作同様、すべてのポップスファンに ”充実のおうち時間” や “楽しい夜更し” を提供してくれました。
アーティストのルーツを探求するコンピの世界
4. クリンク「オールデイズレコード」の名物コンピ
音楽ファンの喜ぶツボを心得たユニークで良質なコンピを数多くリリースしているクリンクレコード。中でも、小西康陽氏とのコラボ企画となった【レディメイド未来の音楽シリーズ CDブック篇】は、渋谷系〜フリーソウル〜サバービア時代をリアタイで過ごした ”あの頃リスナー” たちを中心に大きな話題を呼びました。

第1号の『#01 夜遊びに疲れてしまった』から、11月26日発売の最新号『#06 クリスマス号 暦の上では未来の音楽』までのいずれにも、読み物満載の60頁ブックレットが付いてくるという、ストリーミング一辺倒の文化消費スタイルにも一石を投じる (?) 、デジタルデトックス要素も兼ね備えたバイカルチュラルな逸品となっています。
「オールデイズレコード」コンピの世界
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5. 名ソングライター / プロデューサーのお仕事コンピ
名アーティストたちの作曲家/プロデューサーとしての裏方仕事に光を当てた、イギリスの老舗レーベル ACEの「THE SONGS OF」や KENT の同シリーズは、”プロデューサー買い” などをライフワークにしている音楽ファンにかなり重宝されている名物コンピ。

2021年にリリースされたものでは、レオン・ラッセル編が特に人気が高く、リバティサウンドで編曲を手掛けていたゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズなどの初期仕事から、ボビー・ウィットロック、クリーク、マリア・マルダーへの楽曲提供、デラニー&ボニーらとスワンプロックシーンの中心人物として数々のアーシーな名作をコーディネイト/サポートしていた時期まで、レオンのもうひとつの功績を追ったファンにはたまらない内容となっています。
名ソングライターたちのお仕事コンピの世界
6. 80年代洋楽コンピ
今昔コンピ業界の金脈にして絶対神となる「80年代ヒッツ」系。2021年も様々な企画・テーマのアイテムがリリースされましたが、老舗ブランド「NOW」のそれはやはり安定した人気があり、新シリーズとして始動した ”年鑑” コンピ『NOW - Yearbook』は、選曲眼、ボリューム、装丁/おまけ (初回限定盤のみ、当該年の総括ノート、トラック毎のガイド、クイズ、オリジナルシングルのアートワークなどを掲載したブックレットを付属) の三拍子が揃った神コンピとして、早くも「殿堂入りやで!」との声が多く寄せられています。

ほか、単品CDやストリーミングではなかなかお目にかかれない当時の12インチヴァージョンやダンスミックスに特化したものや、マニアックなエレクトロやシンセ〜テクノポップに目を向けたものなど、昨今のトレンドは、ステレオタイプのメガヒッツだけではなく、かなり突っ込んだ選曲・テーマの内容も増えてきており、耳の肥えた80sリスナーにとってはウェルカムな傾向になっているといえそうです。
80年代洋楽 (エイティーズ) コンピの世界
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7. HMVバイヤー選曲・監修のコンピ
HMVが誇る ”エースで4番” のカリスマバイヤー選曲・監修によるこだわり&わがままたっぷりの殊勝コンピを最後にご紹介。
金澤寿和氏・監修による〈Light Mellow Searches〉シリーズの人気曲を厳選収録した正統派AORコンピ『SEASIDE BREEZIN'』は、アンビエント〜チルアウトを母体とした「幻の湖」シリーズを手掛ける 寺町知秀 aka エキゾチックカルマが、あまり知られていない自らの ”シティ派” としての側面とその意地を見せつけた1枚といえるでしょう。

また、3月にリリースされた「幻の湖」の新作では、ジャズをコンセプトとしたアンビエント/ニューエイジに着目するなど、氏のコンパイリングチャクラは さらなるコペルニクス的転回をにらみながら、粛々とシームレスな荒野を目指し膨張していることを感じさせてくれます。
一方、おなじみ「Quiet Corner (クワイエット・コーナー)」主宰・山本勇樹が丁寧に編み込んだコンピレーションも高値安定。春夏秋冬、季節の変わり目の空気を見逃さずに、そのワビサビ、奥ゆかしさをしっかりと音や歌に落とし込んでくる所作は、もはや与謝野蕪村の域。
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