【映像】ヴィオッティ&リヨン国立歌劇場/ドニゼッティ:『劇場の都合、不都合』

2021年07月07日 (水) 15:30 - HMV&BOOKS online - クラシック


ペリーの斬新な演出、ヴィオッティの軽快なタクト、
優れた歌唱陣と三拍子揃ったドニゼッティの爆笑歌劇


イタリアの、とある田舎町の劇場で新作歌劇のリハーサルが始まります。そこに脇役ソプラノ、ルイジアの母親マンマ・アガタが乱入。「娘にもっと良い役を与えろ」と騒ぎたてます。主役のプリマ・ドンナ、ダリアはアガタと大喧嘩。主役テノールのグリエルモや作曲家のビスクローマ、台本作家のチェーザレ、興業主ら銘々が勝手な主張を始めリハーサルは大混乱・・・

ドニゼッティの『劇場の都合、不都合』(ヴィーヴァ・ラ・マンマ)は、作曲家中期の傑作のひとつ。1827年の上演で好評を博した1幕ものの『劇場の都合』に、作曲家自身が手を加え2幕の歌劇として1831年に初演された作品です。わがままな歌手たち、我が娘を主役にと強引に推すステージ・ママ。笑いと風刺に満ちたストーリーがドニゼッティの軽快な音楽に乗って小気味よく展開します。
 ここに収録された2017年のリヨン歌劇場でのロラン・ペリー演出の舞台は、現在は駐車場に転用されている田舎町の元歌劇場のオーディトリアムに過去のオペラのリハーサル風景が幻のように浮かび上がるというユニークなもの。女装のロラン・ナウリがマンマ・アガタ、パトリツィア・チオーフィが勝気なプリマ・ドンナを怪演。加えて優れた歌手陣がその脇を固めています。俊英ロレンツォ・ヴィオッティのタクトは常に軽快さを保ち、ペリー演出と歌手陣の見事な歌唱演技と相まって、この愉快な歌劇を緩みなく聴かせます。(輸入元情報)


【収録情報】
● ドニゼッティ:歌劇『劇場の都合、不都合』全曲


 マンマ・アガタ…ロラン・ナウリ(バリトン)
 ダリア(プリマ・ドンナ)…パトリツィア・チオーフィ(ソプラノ)
 プロコーロ(ダリアの夫)…チャールズ・ライス(バリトン)
 ルイジア(セコンダ・ドンナ)…クララ・メローニ(ソプラノ)
 グリエルモ(プリモ・テノーレ)…エネア・スカラ(テノール)
 ビスクローマ(作曲家、指揮者)…ピエトロ・ディ・ビアンコ(バス・バリトン)
 チェーザレ(台本作家)…エンリク・マルティネス=カスティニャーニ(バリトン)
 興業主…ピョートル・ミチンスキー(バリトン)
 ピッペット…キャサリン・エイトケン(メゾ・ソプラノ)
 劇場支配人…ドミニク・ベネフォルティ
 リヨン国立歌劇場合唱団
 ピエール・ブルーズ(合唱指揮)
 リヨン国立歌劇場管弦楽団
 ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮)

 演出、衣装:ロラン・ペリー
 装置:シャンタル・トマ
 衣装助手:ジャン=ジャック・デルモット
 照明:ジョエル・アダン

 収録時期:2017年7月6,8日
 収録場所:フランス、リヨン国立歌劇場(ライヴ)
 映像監督:ヴァンサン・マッシプ

● 特典映像:キャスト・ギャラリー

 収録時間:115分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語