【映像】ファソリス&スカラ座/モーツァルト:『偽の女庭師』

2021年06月11日 (金) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


若きモーツァルトの自信作を鬼才ディエゴ・ファソリスの指揮で!

ドン・アンキーゼ市長は屋敷に住み込みの女庭師サンドリーナに夢中。今日も口説きにかかっています。そして使用人のナルドは小間使いのセルペッタにぞっこん。しかしセルペッタはもっと若い男がいいと軽くあしらいます。そんな時、市長の姪アルミンダがベルフィオーレ伯爵を伴い来訪します。実はこの伯爵、今はサンドリーナと名乗るヴィオランテの元恋人。やきもちからヴィオランテ(サンドリーナ)を刺してしまい逃走していたのです。ヴィオランテはベルフィオーレを探すために女庭師として市長の家に潜伏、そして彼女の侍従ロペルトもナルドと名を変え、市長宅に住み込んでいたのです。ベルフィオーレは、サンドリーナが死んだはずのヴィオランテにそっくりなことに気が付きますが・・・。
 1775年、19歳の誕生日を目前に控えたモーツァルトの歌劇『偽の女庭師』がミュンヘンのザルヴァートル劇場で初演されました。この作品はイタリア語歌唱で上演されますが、モーツァルト自身の手により、後にドイツ語のジングシュピールに改作されたり、二部からなる序曲に追加の楽章を加え交響曲とされるなど、モーツァルトのお気に入りの作品でもありました。ヴィオランテとベルフィオーレの二重唱をはじめとする魅力的な音楽の数々に、若きモーツァルトの優れた才能が満ち溢れています。
 この上演は2014年のグラインドボーン音楽祭で初披露されたフレデリック・ウェイク=ウォーカーの演出を踏襲するものですが、2018年のスカラ座のリバイバルでは、スカラ座管がピリオド楽器に持ち替えるとともに、クレシミール・スパイサーやジュリー・マルタン・デュ・テイユら強力な歌手を起用し、古楽演奏の権威ディエゴ・ファソリスのタクトが陰影に富む表情と軽快なテンポで全体をまとめ上げています。(輸入元情報)


【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『偽の女庭師』全曲


 ドン・アンキーゼ(ラゴネーロの市長)…クレシミール・スパイサー(テノール)
 ヴィオランテ(庭師サンドリーナと名乗る侯爵令嬢)…ジュリー・マルタン・デュ・テイユ(ソプラノ)
 ベルフィオーレ伯爵…ベルナール・リヒター(テノール)
 アルミンダ(ミラノの淑女)…アネット・フリッチュ(ソプラノ)
 騎士ラミロ…ルチア・チリッロ(メゾ・ソプラノ)
 セルペッタ(市長の小間使い)…ジューリア・セメンツァート (ソプラノ)
 ナルド(ヴィオランテの侍従)…マッティア・オリヴィエーリ(バリトン)
 ジェームズ・ヴォーガン(フォルテピアノ)
 パオロ・スパダーロ(チェンバロ)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団(ピリオド楽器使用)
 ディエゴ・ファソリス(指揮)

 演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー
 装置&衣装デザイナー:アントニー・マクドナルド
 照明:ルーシー・カーター

 収録時期:2018年10月11日
 収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)
 2014年グラインドボーン音楽祭での初上演に基づく

 映像ディレクター:ダニエラ・ヴィスマーラ
 収録時間:179分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語・イタリア語(歌唱言語)・英語・ドイツ語・ドイツ語・韓国語