レ・パシオン・ド・ラーム/ビーバー:技巧的で楽しい合奏音楽(2CD)

2021年02月24日 (水) 12:29 - HMV&BOOKS online - クラシック


変則調弦を多用した想像力ある即興的装飾を取り入れたビーバーの傑作、
6年がかりでの全曲録音が完成。


高度なピリオド楽器演奏と歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者によってベルンで結成されたアンサンブル「レ・パシオン・ド・ラーム」によるビーバーの『技巧的で楽しい合奏音楽』の全曲録音が完成しました。2013年のデビュー盤「スパイシー」以来、ドイツ・バロック音楽の選りすぐりの作品を集めたコンセプト・アルバムを送り出してきましたが、その中に必ずこのビーバーの曲集からの作品を収録しており、この曲集への強いこだわりを感じさせてきました。当アルバムはこれまでの4枚のアルバムから『技巧的で楽しい合奏音楽』だけを抜き出して1枚にまとめ、晴れて7曲を揃えた全曲盤として登場することになったものです。
 『技巧的で楽しい合奏音楽』は、基本的に2つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタとなっていますが、有名な『ロザリオのソナタ』と同様に、ヴァイオリンの調弦を変則的に変える「スコルダトゥーラ」が取り入れられています。弦楽器の調弦を通常とは異なる調にすることにより、通常の調弦では演奏不可能な和音やパッセージだけでなく、響きや音色を変化させることが可能となっています。ビーバーは、ロマ(ジプシー)・ヴァイオリンの演奏様式を早くから身に付けていたともいわれ、イタリア様式のヴァイオリン音楽が支配的だった当時、その流行を変え、最高のヴァイオリニストとしての評価を不動のものにしました。また、こうした特殊調弦だけでなく、重音奏法、アルペッジョの多用など、イタリア音楽とは根本的に異なる作曲技法にくわえ、シニカルな表情や遊び心も織り込んだ多彩な音楽を生み出したのです。
 リーダーでヴァイオリンとヴィオラ・ダモーレを担うメレット・リューティは「弦楽器の絶対的な魔法使い」と高く評価される名手。ソロにも即興的装飾を取り入れ、イマジネーション溢れる演奏を繰り広げています。ピリオド楽器のゴージャスな響きと、様々な通奏低音楽器の奏でる複雑なサウンドによって、ヴァイオリニストとしてのビーバーの才能と作曲家としての創意工夫を明らかにし、ウィット、スキル、喜び溢れる音楽の魅力を伝えてくれます。ゲーベル&ムジカ・アンティクア・ケルンやマンフレード・クレーマー&レア・フルーツ・カウンシルなどの名盤もあるとはいえ、ビーバーの代表作『ロザリオのソナタ』ほどには録音に恵まれないこの優れた曲集の、「レ・パシオン・ド・ラーム」による新たな名盤の登場を喜びましょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● ビーバー:技巧的で楽しい合奏音楽(全7曲)


Disc1
1. パルティア第1番ニ短調 C.62
2. パルティア第2番ロ短調 C.63
3. パルティア第3番イ長調 C.64
4. パルティア第4番変ホ長調 C.65

Disc2
5. パルティア第5番ト短調 C.66
6. パルティア第6番ニ長調 C.67
7. パルティア第7番ハ短調 C.68

 メレット・リューティ(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ、指揮)
 サビーヌ・ストッファー(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ)
 アンヤ=レギーネ・グラエヴェル(ヴィオラ)
 レ・パシオン・ド・ラーム(ピリオド楽器アンサンブル)

 録音:
 2013年4月21-24日 ベルン、ユーディ・メニューイン・フォールム(3,6)
 2016年11月23-26日 スイス、トローゲン、福音改革教会(4)
 2018年11月6-8日 オーストリア、フォーアールベルク、聖ゲロルド教会(1,5)
 2019年9月17-20日 チューリッヒ、放送局スタジオ(2,7)
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