【全曲解説】HOTSQUALL『SEVEN SHOUTS』

2020年09月29日 (火) 20:00

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全曲解説テキスト by アカマトシノリ(Vo/Ba) チフネシンゴ(Gt/Vo) ドウメンヨウヘイ(Dr/Cho)


1. Grateful Shout


ある時に、フッと生まれた爽やかなんだけど雰囲気のあるお気に入りのメロディがあって。東京オリンピックが開催される予定もあったことからそのメロディに応援をテーマにした歌詞を乗せて曲を作ろうと思っていました。重くなくカラッとした応援歌というか。そしたら予想していない状況が訪れて。応援の意味が根本的に変わってきました。今を生きる人に全力の声援を送る、そしてそれをお互いにみんなでシンガロングできるような曲に仕上げようと、サビ以外のメロディも作り直しました。その中で日本語の歌詞にすることも必然でしたし、抵抗なく制作に入れて順調だったけど、完成させるのには苦戦しました。やはり言葉選びにシビアにならざるを得ない部分もあったので。最終的にはメンバーで話をすることでこれしかない歌詞を載せることができました。HOTSQUALLにとっても大切な新たな代表曲の誕生だと思えたのが嬉しい。あとはみんなと本当にライブでシンガロングすることで、完全に完成する曲だと思っています。(チフネシンゴ)


2. Life Is Short Movie

この原曲は、ザ・ビートルズの映画「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK」を改めて見た直後に、映画を見終わってホクホクしたその気持ちのままサビのメロを作りました。
元ネタとしては少し渋さが強かった印象だったんだけど、バンドメンバーが曲にキラキラした艶を足してくれた事によって曲が化けて、この曲に対してより愛着が湧きました。
具体的な部分でいうと、メロに対するコードやリズムアレンジですね。曲作りにおいてメンバーとの化学反応が起きるのが一番たまらない瞬間で、これもまさにそれが起きた曲ですね。
「Life Is Short Movie」たとえば人生をこんな風に見つめてみたら自分に起こるすべてのことの捉え方が少しだけ変わるんじゃないかな。(アカマトシノリ)


3. No Boy No Cry


シンプルながら実は繊細なメロディが元々早い段階からとても気に入っていて。どう化けさせるかと悩んでいたけど、思い切ってスピードをあげたことによりパッと閃くモノもありアレンジの扉が開いた気がします。余計なメロディは増やさず、シンプルなメロディの構成を保ちました。そしてイケイケで印象的なギターリフを生み出すことがポイントでもあり難しくもあり楽しい作業でした。構成はただシンプルに繰り返す中に、間奏での転調により世界観をグッと増してみたり、ラストに日本語を入れることによって、化けさせる事ができたと思っています。便利すぎるSNS等のネット社会に対して無機質な世界と捉えてその真逆の“ぬくもり”という言葉を入れることにこだわりました。だからラストが日本語の歌詞になるのも自然な流れだったと思います。演奏しても楽しいし、ここへきて疾走感溢れるストレートな曲ができたのも嬉しいです。(チフネシンゴ)


4. Flame

コロナ禍による自粛期間中、ほとんど外に出ることもなく、毎日家で過ごす中でできることをやろうと思って手探りで曲作りをやってみて。
まずリズムを決めて、ビートを生み出してから、そこに勢いのあるハードなギターのリフの曲があったらどうかとイメージして作りはじめました。
そこからこの曲を本格的に制作しようってなったときにチフネ氏にギターリフをはじめ、メロディや細かいアレンジを相談しつつアドバイスを貰ったり、細かい部分を直してもらったりしながらどんどんHOTSQUALLの曲として生まれ変わっていくのを感じて本当に興奮しました!次々とアイデアが出てくるのもすごいなと感動したし、作っていて楽しい曲だったからその時点で自信を持てました。
ハードロック感溢れるギターと、激しいドラム、ベースプレイも勢い溢れててイケイケな曲が誕生したと思います。
ボーカルやコーラスワークも実はけっこう凝っています(笑)。
Flameが完成した事で、また新たなカラーをバンドに注入する事ができたかなと。
この曲の制作にあたって、HOTSQUALLはまだまだ可能性があるなと、まだまだ成長して行けるようなそんな確信が持てた曲でもあります。こんな時だからこそ余計に、心の炎を絶やさずに。という歌詞にもぜひ注目して欲しいです。(ドウメンヨウヘイ)


5. You've Gotta Feeling

“とにかくアッパーで高揚感が溢れる明るい曲”というテーマで制作しました。そういう曲がちょうど欲しかったというのもあって。あくまでも軽くてハッピーな曲。
当初から、ツインボーカルのように掛け合ったら面白いというイメージもあったので、メロディラインはすぐにほぼ完成していました。明るくて、らしさ溢れるメロディだと思うし、実はBメロのコード進行もなかなかニクイ感じに作れてHOTSQUALLっぽいです。メロが順調にできたのもあって、アレンジに対して変に緊張感を持たないように気楽に構えてたら、このアルバムの制作過程で最後の方まで手付かずで、実はギリギリでできあがりました(笑)。
とはいえ、テーマがハッキリしてたので最初のイメージからもブレずに結局とても素直にできあがって。そういう曲ってみんなに気に入ってもらえやすかったりするんです。
歌詞が絶妙に早口で大変だったのもまたそこが躍動感を出してるんじゃないかな。
跳ねるようなアッパーさで多幸感もある楽しい曲だと思うので、ライブハウスでみんなでワチャワチャしまくりたい一曲ですね。(チフネシンゴ)


6. Don't Leave Me Alone

このメロディはアコースティックギターを弾きながら作ったモノで、ずいぶんと昔からあった曲というのもあって思い出深いです(笑)。
どこかノスタルジックで切ない旋律がとても好きだったんですが、ライブでガツンと演れるようなアレンジのアイデアを生み出すのに長い時間を要しました。
このタイミングだからこそじっくりとまたこのメロディと向き合えたことがこの曲が完成するキッカケになりました。まず、テンポを上げたこと、ド頭のベースに乗せた歌い出しのメロディ、サビの3声コーラス、ラストの転調……と、ひとつずつアイデアをカタチにしていくことで、原型の雰囲気を保ったまま曲を化けさせることができたかなと思っています。
少し内向的な弱気にも思える歌詞もまた違った角度からの声援になると思ったので、“自分を信じる気持ちよ、どうかずっとそばにいて”という視点で歌詞を書き、ストレートにこのタイトルを付けました。
ライブで演奏してもスピード感があって絶対に気持ちいいと思うし、とにかく聴いてくれるみんなの日常にそっと寄り添うような曲に仕上げられたのが嬉しいです。やっとできたという点でも自分たちの成長を感じられて満足しているし、実はHOTSQUALLらしい一曲、とも感じています。(チフネシンゴ)


7. High-On The Winding Road-

ライブで感動した景色を思い描いて、その光景で得た感情をメロディにして曲作りを開始しました。
メロありきの曲だったけど新鮮なビートも違和感なくできて気持ち良い曲になりました。歌詞に関しては自分の思うヒーロー像を俯瞰で見てるイメージでメンバーと相談しながら作っていきました。無敵のヒーローというより、何度倒されても必ず立ち上がるヒーローみたいな。その生き様を見つめつつまさに自分もそう在ろうとするような。
歌詞を書きながら体がアツくなったのを覚えてます(笑)。
曲自体もバンドアレンジによって壮大にドラマチックになりHOTSQUALLの音楽の幅が広がった手応えがあります。
サビのメロディがギリギリの高さを突き抜ける高揚感が凄く気持ちがいい曲で、それがまさに歌詞の内容ともピッタリで。
最後の大サビの後に出てくる、コーラスパートが日本語になるシーンも積み重ねてきたHOTSQUALLらしさが滲みでていて凄く気に入ってます。この曲をライブの鉄板に育てていけたら嬉しいですね。(アカマトシノリ)


HOTSQUALL『SEVEN SHOUTS』

GENRE:MELODIC PUNK
結成21年目を迎えたホスコが逆境の中で見いだした成長する歓び
深化したパンク・ロックが響く強力な新作完成

昨年結成20周年を迎えたHOTSQUALLが、ライヴができないというコロナ禍を逆手に取り、じっくりと時間をかけ磨き上げた7曲を収録したアルバム。Hi-STANDARDに加え、THE BEATLESやサザンオールスターズもバックグラウンドに持つ唯一無二の音楽性は、さらに進化を遂げ、今回ここまで成長できたなら次回はどんな曲を聴かせてもらえるんだろうかと、ここからの彼らがさらに楽しみになることは必至。7曲それぞれに魅力が異なるHOTSQUALL流のパンク・ロックの奥深さを思えば、進化ではなく、深化と言うべきか。グルーヴィなリズムの上で、彼らならではのグッド・メロディが冴えわたる「High -On The Winding Road-」からは、確実にひと皮剥けた印象も感じられる。
山口 智男 【ライター推薦】


SEVEN SHOUTS

CD

SEVEN SHOUTS

HOTSQUALL

価格(税込) : ¥2,200

発売日: 2020年09月23日

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