タワー・オブ・パワー最新アルバム『Step Up』登場　傑作『Soul Side of Town』と対をなす”50年の歴史”の集大成作品

2020年03月21日 (土)　02:00

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”宇宙最高のファンクバンド” タワー・オブ・パワー最新アルバム『Step Up』完成　半世紀に渡る活動が生んだ究極のグルーヴ＆ソウル炸裂！

バンド結成50周年にあたる2018年に満を持して発表された前作『Soul Side Of Town』はまさに快作であった。オリジナル楽曲を収めたアルバムとしては実に15年ぶりの作品であり、さらにはストリングスやコーラスも配したアレンジと見事なまでのサウンドプロダクションは、多くのファンを喜ばせたのだった。

その発売前の数年間にわたって、日本公演の度にリーダーのエミリオ・カスティーヨが「オレたちが今作っているアルバムは『マイケル・ジャクソン方式』で、多くの曲をレコーディングし、その中から最高な曲を最高の順番で並べたモノになる」と言っていたが、2018年ついに発売されたのがその『Soul Side Of Town』だったのである。

そして今回発表になる新作『Step Up』。これが「前作の残り曲」を集めたモノなのかと言えば、違う。断じて違う！こちらも、もう見事な出来上がりの曲とプレイとが並んでいるのである。収録曲は前作と同時期に録音されており、同じくストリングスやコーラスが配され、サウンドも高いクォリティをキープ。非常に満足度の高い作品となっている。

Step Up (Official Audio)

アルバムの冒頭とエンディングには、前作と同じようなタイトルの曲が収められているが、全くの別テイク。そして他の12曲も堂々たる出来上がりのナンバーが並ぶ。そう、これは大傑作であった『Soul Side Of Town』と並ぶ、いわば”ツインアルバム”なのだ。

アルバムを聴いて最初に頭に浮かぶ言葉は、間違いなく「自信」である。「オレたちは半世紀もやり続けてきた。その結果がこの音だ」とでも言うべき自信に満ち溢れた音が聴こえてくるのである。オリジナルメンバーである4人、エミリオ、スティーヴン“ドク”クプカ、デヴィッド・ガリバルディ、フランシス“ロッコ”プレスティアも健在だ。また、ヴォーカル以外は在籍年月も長くなってきた他のメンバーたちからも、自信と誇りに溢れたプレイを聴くことができる。これは本当に嬉しいこと。そして我々ファンにとって何よりの”プレゼント”である。

彼らの第一期黄金時代は確かに70年代であった。冬の時代であった80年代をやり過ごし、再び黄金時代となったのは80年代最後期から。以来メンバーチェンジこそあったものの、ほぼ現在のメンバーに落ち着いてからは20 年程も経つ。その後で替ったメンバーは、ヴォーカルとギター、そして片方のトランペットだけ。こんな奇跡のようなバンドが満を持して放つ第2弾アルバム『Step Up』。

世界中のミュージシャンたちが尊敬してやまない存在である彼らが、自らの半世紀におよぶ歴史を誇りに創り上げたまぎれもない集大成作品と言えるだろう。

収録曲

01． East Bay! All the Way!

02． Step Up

03． The Story of You and I

04． Who Would Have Thought?

05． Addicted to You

06． Look in My Eyes

07． You Da One

08． Sleeping With You Baby

09． If It's Tea Give Me Coffee

10． Beyond My Wildest Dreams

11． Any Excuse Will Do