大人のための洋楽コンピレーション特集 2021 〜 名キュレーター選曲...
名キュレーターの選曲の妙が光るお宝音源、ビートルズDNA、ナイスカヴァー&トリビュート、ソングライター集、MTV世代涙腺崩壊の80sヒッツなどなど、様々なテーマでコンパイルされた ”大人のため” のすばらしき洋楽コンピレーションを集めてみました。
HMV&BOOKS online-ロック|2021年11月08日 (月) 18:00
2020年06月07日 (日) 14:00
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最新ヒット集だけがコンピじゃない! 未CD化のお宝音源、人知れず花咲いた隠れ名曲、ビートルズDNA、”下克上” 級のナイスカヴァーに出会えるアーティストトリビュート、職人ミュージシャンや名ソングライターたちの確かなお仕事、MTV世代涙腺崩壊の80年代ヒッツなどなど、様々なテーマでコンパイルされた ”大人のための” すばらしき洋楽コンピレーションを集めてみました。
【2021年版】大人のための洋楽コンピ特集
1. ビートルズ関連コンピ
時代が移ろい流れても今なお大票田のビートルズ。昨年は、《ビートルズのDNA》いわゆる《ビートリッシュ》をテーマにした『Power To The Pop』(ストレンジ・デイズ誌元編集長・岩本“MAD”晃市郎氏監修)が、初心者もマニアも納得の洋楽コンピ史に残る傑作として大きな話題を呼んだ。
ラズベリーズ、トッド・ラングレン、10cc、ELOといった70年代の王道曲はもちろん、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ジェリーフィッシュ、オアシスなどの80〜90年代組、スタックリッジ、クラトゥ、フールズ・ガーデンらのマニアニック曲、さらにはマイク・ヴァイオラ、パグウォッシュ、LEOのような近年のポップ職人たちによる秘蔵の1曲までをバランスよく丁寧に詰め込んだ非の打ちどころがない究極のビートリッシュコンピ。
ほか、クリンクレコードの『オールディーズ』縛りという切り口の妙が光る『Beatles Followers』、アフロアメリカンシンガーたちによるソウルフルなカヴァー集『レット・イット・ビー 〜ブラック・アメリカが歌うビートルズ』、ビートルズと同時代のリバプール産ガールポップ集『She Came From Liverpool』などもおもしろい。おしなべてビートルズ関連コンピにはハズレが少ない。
良作多し!ビートルズ関連コンピの世界
2. トリビュート/カヴァーコンピ
アーティストトリビュートの醍醐味は、何と言ってもオリジナル越えの”下剋上”カヴァーとの出会いではないだろうか。アレンジの巧さで越えるか、歌唱や楽器のスキルの高さで越えるか、はたまた思い入れたっぷりの愛情のデカさで越えるか、各人各様ではあるが、いずれにしても様々な解釈で原曲に新しい息吹が吹きかけられる、その瞬間を目の当たりにしたときの感動は筆舌に尽くしがたい。
近年では、昨秋リリースされたトム・ウェイツ集『Come On Up To The House: Women Sing Waits』がダントツの聴きごたえと後味の良さがありオススメだ。ロザンヌ・キャッシュ、エイミー・マン、コリーヌ・ベイリー・レイ、フィービー・ブリジャーズといった新旧実力派女性シンガー・ソングライターたちによるアメリカーナな良質カヴァーが並ぶ。
トリビュート/カヴァーコンピの世界
3. アーティストのルーツを探るコンピ
昔気質の (そして筋金入りの)音楽ファンならば誰もが身を置いたであろう、お気に入りのアーティストの”縦のつながり”を掘り下げてそのルーツに迫る探訪の旅路。それによって皆着々と音楽の幅を広げていき、よりそのアーティストや作品への理解を深めていったものだ。
クリンクレコードの「ルーツ・オブ」シリーズは、そうしたルーツ探訪のおもしろさを改めて思い出させてくれたナイスコンピと言えるだろう。とりわけ、大滝詠一の曲作りの習作や元ネタとなった楽曲をコンパイルした『ナイアガラの奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』は、その”芯を食った”選曲と全63曲 (3CD)というボリュームで多くのナイアガラポップス〜オールディーズファンをあの時代に引き戻してくれた。
ロック、ソウル、カントリー、ジャズ、モンド、前衛音楽などが混然一体となった、ブライアン・イーノ所有のジュークボックスを想定して選曲された『これでイーノだ!〜天才ブライアンのありえないジュークボックス』はどう考えてもアイデアの勝利 (笑)。
アーティストのルーツを探求するコンピの世界
4. 名ソングライター/プロデューサーのお仕事コンピ
イギリスの老舗ACEレーベルの「ソングライター」シリーズは、名作曲家/プロデューサーの「提供楽曲」に光を当てたコンピということで、”プロデューサー買い”をライフワークにしている音楽ファンにかなり重宝されている。というのも、首尾よくまとめられたこの手のコンピはありそうでないのが現状だからだ。
“ウォール・オブ・サウンド”完成前となるゴールドスタースタジオでの初期のフィル・スペクター仕事をまとめたアーリーワークスをはじめ、セルジュ・ゲンズブール、バート・バカラック、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、ジャック・ニッチェといった著名作家陣から、バート・バーンズ、エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー、テディ・ランダッツォなどの”かゆい所に手が届いた”ところまでをしっかりフォローしている。
名ソングライターたちのお仕事コンピの世界
5. 「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ」コンピ
こちらも60〜70年代洋楽ファンにはすでにおなじみの人気シリーズ「ナゲッツ」。ワーナー、リプリーズ、アトランティック、エレクトラなどの標榜レーベルを中心に、”無名ながらも良質な”ポップス、オールディーズ、ガールズポップ、ロックンロール、ソフトロック、フォーク、サイケ、リズム&ブルースの佳曲をテーマごとに詰め込んだ、世界初CD化/日本初CD化音源も多数含まれる日本企画盤随一のお宝コンピだ。
2018年にリリースされた「ドゥーワップ編」の3枚は、いずれも山下達郎が毎回自ら選曲しコンサート会場で流している秘蔵音源群、さらにアカペラアルバム『On The Street Corner』シリーズで歌われている作品のオリジナルや習作となった楽曲をセレクトしたという、ヤマタツファンにも見逃せない内容となっている。
また海外からも、前述のACEやオーストラリアのティーンズヴィルといったレーベルから、ガールズポップ、ソフトロック、チェンバーポップなどをテーマにした良質タイトルがコンスタントに届けられている。
関連トピックス
60〜70sポップロックコンピの世界
6. 「ゴー! ゴー! レディオ・デイズ」コンピ
鈴木英人風のジャケットアートワークで衆目を集める3枚組全60曲からなる『ゴー! ゴー! レディオ デイズ』シリーズは、大瀧詠一がパーソナリティを務めた伝説のラジオ番組「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でオンエアされた楽曲を、春・夏・秋・冬のフォーシーズンに分けて構成した、制作・発売元クリンクレコードの十八番と言ってもよいオールディーズコンピレーションだ。
このクリンクレコードからは、他にも様々な切り口の独自コンピがリリースされ人気を集めている。日本のGSバンドやザ・ピーナッツがカヴァーした洋楽曲のオリジナル集や、細野晴臣が近年カヴァーした楽曲〜影響を与えたであろう楽曲にアプローチしたものなど、音楽ファンの喜ぶツボを心得たユニークで良質なコンピばかりだ。
クリンク「オールデイズレコード」のコンピ
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