カウフマン、パッパーノ/ヴェルディ:『オテロ』(2CD)

2020年02月21日 (金) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


これほどまでに感情豊かなオテロがあっただろうか!
「現代最高のオテロ」ヨナス・カウフマンが、
名匠アントニオ・パッパーノと充実の歌手陣とともに、
セッション録音でこそ実現できた、ヴェルディの音楽の完璧な再現


ヴェルディの最後から2番目のオペラ『オテロ』の主役は、表現力の豊かさ、声の強靭さとバリトンからテノールまでの声域の広さを要求されるヴェルディ・オペラのテノールの中でも最大の難役であるだけでなく「あらゆるオペラのテノール役の中のエヴェレスト」とさえ称される最難役です。この難役を歌いこなせるテノールは数えるほどしかいませんが、ヨナス・カウフマンはその一人。
 2017年、英国ロイヤル・オペラでのキース・ウォーナー新演出によるプロダクションでロール・デビューを果たし、満場の聴衆の圧倒的な喝采を浴び、「カウフマンの、年を重ねることに自信をもった歌声。オテロ歌いとして有名だったラモン・ヴィナイ、ジョン・ヴィッカーズを呼び起こすものだった」(ニューヨーク・タイムズ)、「彼は間違いなく、ドミンゴ以来、この役の最も素晴らしい声と肉体的なカリスマ歌手」(デイリー・メール)、「ヨナス・カウフマンは『オテロ歌い』として歴史に名を刻んだ」(OperaWire)など、各誌論評で絶賛されたのでした(その歴史的上演の映像もブルーレイおよびDVDとしてソニー・クラシカルから発売中)。
 カウフマンにとって『オテロ』は、自らの歌手人生で勝ち得た輝かしい栄光のひとつといっても過言ではありません。2001年シカゴ・リリック・オペラでの『オテロ』上演にカッシオ役として参加、2013年発売の『ヴェルディ・アルバム』で初めて『オテロ』から2曲のアリアをレコーディングし、そして2017年のロイヤル・オペラでの大成功と、自らの声と表現力の成熟を根気強く待って新たな役に挑戦し続けてきたカウフマンの一つの頂点でもあるのです。
 カウフマンは、最高の条件で『オテロ』の録音を実現するために、2019年夏、ローマで約2週間にわたるセッションが組まれ、カウフマンと舞台で何度も共演し録音も重ねてきた巨匠アントニオ・パッパーノとその手兵サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団をむかえ、ヴェルディの難曲に取り組みました。共演者も、イアーゴに表現力豊かなヴェテランのカルロス・アルバレス、デズデモナにモーツァルト歌手として世界的な人気を獲得し、今年(2020年)のザルツブルク音楽祭でクルテンツィス指揮する新演出の『ドン・ジョヴァンニ』にもドンア・エルヴィーラ役で出演予定の若手のリリック・ソプラノ、フェデリカ・ロンバルディを配すなど、完璧な布陣。カウフマンの雄弁なフレージングとダイナミクス、息の長い抒情的なカンティレーナからドラマティックなスピントにいたるまで、オペラ歌手としての彼の驚異的に多彩な技巧と抜群の表現力を味わうことができるのみならず、パッパーノの指揮のもと、最晩年のヴェルディが持てる作曲術を注ぎ込んだ類まれな傑作の姿が実際の音として再現されています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『オテロ』全曲


 ヨナス・カウフマン(テノール:オテロ)
 カルロス・アルバレス(バリトン:イアーゴ)
 フェデリカ・ロンバルディ(ソプラノ:デズデモナ)
 リパリト・アヴェティスヤン(テノール:カッシオ)
 ヴィルジニー・ヴェレーズ(メゾ・ソプラノ:エミーリア)
 カルロ・ボシ(テノール:ロデリーゴ)
 リッカルド・ファッシ(バス:ロドヴィーコ)
 ファブリツィオ・ベッジ(バス:モンターノ)
 ジャンパオロ・フィオッキ(バリトン:伝令)
 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2019年6月24日〜7月6日
 録音場所:ローマ、パルコ・デッラ・ムジカ音楽堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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