ベーム&ウィーン・フィル/ベートーヴェン『運命』、ブラームス第3番

2020年03月17日 (火) 09:45 - HMV&BOOKS online - クラシック


60年代ウィーン・フィルとのライヴ。恐ろしいまでに燃え盛る・・・
スタジオ録音とはまったく違ったベーム全盛期の実演の魅力を満喫できる稀少CD


Disc1:1966年のウィーン芸術週間に、楽友協会ホールでカール・ベーム[1894-1981]がウィーン・フィルを振ってのベートーヴェン(かつて、海外マイナーのVIBRATOレーベルでCD-Rが出たことありますが、今回の音源の出所は別です。市販初出)。『コリオラン』は58年にベルリン・フィル(BPO)と、70年にウィーン・フィル(VPO)と、『運命』は53年にBPOと、70年にVPOと、いずれもドイツ・グラモフォン(DGG)に録音していますが、66年にVPOを振ったこのライヴは力強く、気合い充分の演奏。冒頭の『コリオラン』から緊迫感強く、ドラマティックな展開。『運命』では一段とスケールは巨大になり、VPOの壮麗な響きでホールも充満するよう。スケルツォでは怒涛のように押し寄せる低弦の厚み、フィナーレではこの上はないほど全合奏一体となったものすごい迫力を堪能できます。
Disc2:1963年にザルツブルク音楽祭で振った『ブラームス3番』。世界初出音源(当日はオール・ブラームスのプログラムで、他に『ハイドン変奏曲』とハンス・リヒター=ハーザーのピアノで協奏曲第1番が演奏された)。交響曲第3番は、75年にVPOとDGGに録音していますが、全盛期の60年代、乗りに乗ったベームの演奏は格別です。第1楽章では力感があふれ迫力に満ち、第2楽章、第3楽章ではゆったりとしたテンポで深い感情表現。有名な憂愁のメロディを奏でる弦・管楽器の響きと言ったらため息の出るよう! ウィーン・フィルならでは美感をたっぷり味わわせてくれます。そしてフィナーレではためていたエネルギーの大爆発! スタジオ録音とはまた違ったベームの魅力に心惹かれます。
 「Epitagraph」提供のオープンリール・テープから、キング関口台スタジオでデジタル・マスタリング。各曲ともテープヒス等若干残っていますが、総じて低重心バランスの良好な音質となっています。さらには高音質CD の決定版であるUHQCDになりますので、音質面でも期待充分のCDといえるでしょう。(販売元情報)

【収録情報】
Disc1
ベートーヴェン:
● 序曲『コリオラン』 Op.62
● 交響曲第5番ホ短調 Op.67『運命』


 録音時期:1966年5月22日
 録音場所:ウィーン、 ムジークフェラインザール

Disc2
● ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90


 録音時期:1963年8月21日
 録音場所:ザルツブルク、祝祭大劇場

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)

 録音方式:モノラル(ライヴ)
 世界初出:Disc2、市販初出:Disc1

 Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
 日本語帯・解説付
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