再録音!ヘレヴェッヘ/バッハ:ヨハネ受難曲
2020年02月17日 (月) 15:34 - HMV&BOOKS online - クラシック
ヘレヴェッヘの究極形としての『ヨハネ』
バッハの時代の作法が紡ぎ出す迫真の受難物語
フィリップ・ヘレヴェッヘの自主レーベルから『ヨハネ受難曲』が完全新録音で登場します。齢70を記念してのインタビュー本「フィリップ・ヘレヴェッヘとの対話」で「これからの時間は自分にとって本当に必要と思える作品の演奏に使いたい」と語ったヘレヴェッヘが、自らのレーベルで世に問うバッハの新録音は、一つ一つに大きな意義があるところ。そして事実、この『ヨハネ』新録音は同作究極の解釈と呼びうる気合い充分な内容に仕上がっているのです。
さまざまな異版が残り、作曲家自身による決定稿と呼びうるものがないバッハの『ヨハネ受難曲』。ヘレヴェッヘは「harmonia mundi france」で既に1987年と2001年にこの作品を録音、とくに後者はマーク・パドモアを福音史家に起用し、『マタイ受難曲』第1部終曲が冒頭にあしらわれている異例の1725年第2稿を採用したことで大きな話題となりました。
今回は最初の録音と同じ版を基調にしているようですが、冒頭曲はむしろ1987年盤よりもアップテンポで始まる、時に熱に浮かされたような迫真の音作り。演奏者同士の堅い信頼感から生まれるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントならではの一体感とあいまって、えも言われぬエキサイティングな受難物語が展開してゆきます。福音史家は、近年ヘレヴェッヘの名演に続々参加しているマクシミリアン・シュミット。末永く聴き深められそうな『ヨハネ』の新名盤、お見逃しなく!(輸入元情報)
【収録情報】
● J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245
マクシミリアン・シュミット(テノール/福音史家)
クレシミル・ストラジャナツ(バス/イエス)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ/アリア)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー/アリア)
ロビン・トリッチュラー(テノール/アリア)
ペーター・コーイ(バス/総督ピラト/アリア)
フィリップ・カーヴェン(バス/使徒ペトロ)
シュテ―ファン・ゲーラー(テノール/大祭司の邸宅の男)
マグダレーナ・ポトコシチェルナ(ソプラノ/召使いの女)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱・合奏/古楽器使用)
クリスティーネ・ブッシュ(コンサートミストレス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
録音時期:2018年3月20-23日
録音場所:ベルギー、アントウェルペン、ドゥ・シングル
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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