【映像】ラングレ&シャンゼリゼ管/トマ:歌劇『ハムレット』

2019年11月11日 (月) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


注目ソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエル登場。トマの美しいオペラが現代に蘇る!

19世紀のパリ。当時流行していたシェイクスピアの戯曲からは数多くのオペラが生まれました。中でも「ハムレット」は人気が高く、何人かの作曲家が題材に用いましたが、とりわけ成功を収めたのが抒情的な旋律で各々の場面を彩ったアンブロワーズ・トマの作品です。
 以前からトマと共同作業を行っていたミシェル・カレ&ジュール・バルビエが制作した台本は、シェイクスピアの原作の悲劇的な終幕部を変更し、ハムレットがクローディアスを倒した後にデンマーク王となることを宣言するというものです。初演時は大成功を収めたものの次第に演奏機会が減った「幻の作品」でしたが、近年見直しにより上演機会が増えています。
 トマの最初の構想段階ではハムレット(アムレット)役にはテノールが予定されていましたが、良い歌手が存在しなかったため、バリトンが主役に据えられています。この上演でのデグーの歌唱は、これまでこの役を担ってきた大歌手たち〜シェリル・ミルンズ、トーマス・ハンプソン、トーマス・アレン、そしてサイモン・キーンリーサイドを凌駕する素晴らしさです。そしてオフィーリア(オフェリ)を歌うサビーヌ・ドゥヴィエルは、古楽系の作品で注目を浴び、現在ヨーロッパで大活躍するソプラノ。可憐な容姿と確かな技巧が持ち味の彼女、この作品では見事な「狂乱の場」を披露しています。
 ルイ・ラングレはオーケストラから清澄な響きを紡ぎ出し、また、シリル・テストの演出は舞台を現代に移し、シンプルな装置を用いて登場人物の心理の深層を見事に描き出しています。(輸入元情報)

【収録情報】
● トマ:歌劇『ハムレット』全曲


 ハムレット(アムレット)…ステファン・デグー(バリトン)
 オフィーリア(オフェリ)…サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
 クローディアス…ローラン・アルヴァロ(バス・バリトン)
 ガートルード(ジェルトリュード)…シルヴィ・ブリュネ=グルポゾ(メゾ・ソプラノ)
 レアティース(ラエルト)…ジュリアン・ベール(テノール)
 前王の亡霊…ジェローム・ヴァルニエ(バス)、他
 レ・ゼレマン(ヴォーカル・アンサンブル)
 ジョエル・シュービエット(合唱指揮)
 シャンゼリゼ管弦楽団
 ルイ・ラングレ(指揮)

 演出:シリル・テスト
 装置:ラミー・フィシュレル
 衣装:イザベル・デファン
 照明:ジュリアン・ボワザール
 プロジェクション・デザイナー:ニコラ・ドレミュ&メーディ・トゥタン=ロペス

 収録時期:2018年12月19,21日
 収録場所:パリ、オペラ=コミーク座(ライヴ)
 映像監督:フランソワ・ルシヨン

 収録時間:171分
 画面:カラー、16:9
 字幕:フランス語(歌唱言語)、英語、ドイツ語、日本語、韓国語、中国語