【映像】パルマ・レッジョ劇場/ヴェルディ:『トルヴェール』
2019年08月14日 (水) 12:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
ヴェルディ:『トルヴェール』(『トロヴァトーレ』フランス語版)
「鍛冶屋の合唱」や「見よ、恐ろしい炎を」で知られるヴェルディの名作オペラ『トロヴァトーレ』。1836年にマドリードで初演された演劇を原作にしたこの作品は、中世の騎士物語と、男女の恋愛のもつれ、赤ん坊取り違えなど様々なテーマが盛り込まれており、ヴェルディにとっても初の大成功を収めることになった記念碑的オペラです。
1853年にローマで初演されて翌年にはパリで「イタリア語」で上演、その2年後にはヴェルディ自身の手によりグランド・オペラの様式に書き換えたフランス語版『トルヴェール』がブリュッセルで上演、その翌年1857年には念願のパリ・オペラ座で上演され、大好評を博しました。エミリエン・パチーニの翻訳によるフランス語の歌詞にあうように、ヴェルディはいくつかの改訂を加えた他、ジプシーのためのバレエ・シーンを追加、またフィナーレにも手を加え、グランド・オペラにふさわしい作品へと生まれ変わらせています。
この上演で極めて印象的な演出を行ったのが、鬼才ロバート・ウィルソン。彼は演出、装置、照明全てを手中に収め、青を基調にした舞台上を、奇妙なメイクを施した人々がゆっくり動き回り、バレエのシーンではボクサーに扮したダンサーが踊るという特異な世界を創り上げました。時折登場する老ジプシーも極めて印象的な役割を担っています。情念を内に秘めたロベルト・アバドの卓越した指揮による音楽と、歌手たちの熱い歌唱も聴きどころ。極めてユニークな映像をお楽しみください。(輸入元情報)
【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『トルヴェール』(『トロヴァトーレ』フランス語版)全曲
デイヴィッド・ロートンによる比較校訂版(世界初演)
マンリク(吟遊詩人)…ジュゼッペ・ジパーリ(テノール)
レオノール…ロベルタ・マンテーニャ(ソプラノ)
ルーナ伯爵…フランコ・ヴァッサッロ(バリトン)
アズチェーナ:ジプシー女…ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ)
フェルナン…マルコ・スポッティ(バス)
ルイス/使者…ルカ・カザリン(テノール)
年老いたジプシー…ニコロ・ドニーニ(黙役)
パルマ・レッジョ劇場合唱団(合唱指揮…アンドレア・ファイドゥッティ)
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団
ロベルト・アバド(指揮)
演出・コンセプト・装置・照明:ロバート・ウィルソン
共同演出:ニコラ・パンツァー
演出助手:ジョヴァンニ・フィルポ
装置協力:シュテファニー・エンゲルン
照明協力:ソロモン・ワイスバード
衣装:ユリア・フォン・レリヴァ
メークアップ:マニュ・ハリガン
映像デザイン:トメク・イェジオルスキ
ドラマトゥルギー:ホセ・エンリケ・マシアン
収録時期:2018年10月7,14日
収録場所:パルマ、ファルナーゼ劇場(ライヴ)
映像ディレクター:ティツィアーノ・マンシーニ
収録時間:174分
画面:カラー、16:9
字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語