【全曲解説】オメでたい頭でなにより『オメでたい頭でなにより1』

2019年01月25日 (金) 13:00

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全曲解説テキスト by 324(Gt)


オメでたい頭でなにより初のフルアルバムということで、メンバー全員気合を入れて制作いたしました。
今回はバンドのギタリストでありソングライターでもある324が全曲解説するということで、作曲、アレンジャー目線で解説しようと思います。拙い文章になりますがどうかお付き合いください。


1. ザ・レジスタンス

アルバムの幕開けにふさわしく荘厳な行進曲風なイントロから始まる楽曲。とてもはやい。
この曲はPENGUIN RESEARCHの堀江晶太くんとの共作となっております。彼とはもう10年以上の付き合いになるのですが、今回こういう形で一緒にできてとてもうれしいです。
彼がデモを上げてくれて、そこから僕が膨らませて形にしたのですが、楽曲制作に当たり彼と僕に加え赤飯と一緒に作詞の打ち合わせをしたり、とても密接に関わってくれました。
個人的な聞き所はサビの赤飯の“お前の生き方”の部分が吐息多めで好きです。


2. 鯛獲る


メジャーファーストシングル表題曲。
自分たちがメジャーデビューして初めて出したシングルを、いつになっても誇れるような楽曲にしなければいけないという気合のもと作った曲。
でもタイトルがコレって本当にどこまでも馬鹿だと思う。それがいいんですけど。
まず導入で気を引きたいなということで、演歌調のイントロをつけてみました。
和楽器多めのアレンジが賑やかでお祭り感があって好きです。
サビ入りのコーラスがお気に入りです。歌関係はいつもkainくんのスタジオでやってるのですが、たまに僕じゃ思いつかないアイデアをくれるので助かってます。


3. 鯛アップ(TVサイズ)

「海老振り屋」でお馴染み盟友中西くん楽曲。
アレンジの際にいわゆるアニソンっぽさを出そう、と思ってたんですけど、それってつまりいつも自分がギターの依頼のときとかにやってるギターアレンジをそのままぶっこんでバッチリってことなので、とてもハマったなって感じがします。
この曲は赤飯の声色も他の曲と違ったニュアンスでいい感じだし、ぽにラップが嫉妬するほどかっこよくて素晴らしい。
アウトロの小ボケもエンジニアさんと相談して作ったのですが、チェックのときに何回聞いても笑ってしまった記憶があります。


4. 日出ズル場所


アニメ“火ノ丸相撲”ED曲。
いわゆるタイアップソングではあるのですが、どんな曲にしようかなあと悩みつつも意外とすんなり出てきた記憶があります。
この楽曲ってジャンルで言うとなんなんでしょうね。意外とこのBPM感でラウドで和っぽいアレンジって既存楽曲にあまり無いものなのかなって思います。これがミクスチャーなのか。
この曲のギターソロは割とメロディアスで聞かせる系なんですけど、徹夜明けの判断力が鈍ってたときにメンバーに聞かせたdemoバージョンではめちゃくちゃ超絶な感じになってて、あとから冷静に聞いてみてそういう曲じゃないなって思ったしメンバーからも総ツッコミ食らいました。


5. 言葉のあやや

作曲に加えて作詞もした曲。
こういうタイトルの曲面白くね?から始まった曲で、出来上がってみたらあやや要素はほぼ無いです。
“言葉のあや”を羅列してったら面白いだろうって思ってたんだけど、いざ作詞に取り掛かってみたら意外と難しかった上に、書いていくうちにテーマに結構パーソナルな部分が反映されてしまってとても恥ずかしい。
自身の悪性を認めて向き合うことが責任ある一個人としての第一歩なのかなと思ってはいるものの大抵の人間はただ歳を重ねることに別段何の感慨もないですよね。では本当の化物は一体どちらなのかという話。
まあ言葉のあやですけどね。


6. We will luck you


今思えばタイトル以外全然ボケてないシリーズその1なのではないか。
スタジアムとかアリーナを思い浮かべながら書いた曲。
曲の規模感と現在のバンドの規模感って本当は比例したほうがいいんですけど、少し背伸びしてみました。
Zepp公演に向けて書いた曲なのですが、Zepp自体も自分たちにとって結構な背伸びだったので、そういう背伸び感、ちょっとブカブカの服着てる感じだけどそれはそれでいい、みたいな。
何の話?これ。井上陽水みたいなこと言ってる。


7. ピ

タイトル以外全然ボケてないシリーズその2。
やたらメンバー内の評判がいいです。あいつら本当はラウド好きじゃないのでは?
最初はキーがもっと高かったんですけど、赤飯は大丈夫だとしても、色んな人に歌ってもらいたいなってのもあってそこから結構下げました。
でも冒頭の結婚行進曲の部分のキーは変えたくなかったので転調でなんとかしたんですけど、いいアクセントになって結果的に面白くなったなと思います。
歌詞がストレートでとてもいいですね。聞いてて恥ずかしくなる。それがいい。
アコギのバッキングで爽やかなリズムで、使ったギターもジャズマスター(弟に借りっぱなしのやつ)で、本当にラウドバンドなのか。


8. サイレンとジェラシー(オメワン Ver.)

打って変わってガチャガチャやかましい楽曲。
これは結構前に大阪のホテルで一人でdemoを作った記憶があります。
冒頭のフレーズを深夜にギターで録ってたらミトさんが角からヌッと顔だして“それ好き……。”ってぼそっとつぶやいてどこかへいきました。面白い。
タイトルやテーマがあとから決まったので、歌詞の一部以外はX JAPAN要素はゼロです。逆パターンだったら絶対いれてた。
この曲は赤飯の喉の調子がすごくいい時期にレコーディングしたので、すごくキーが高い楽曲なんですけど、赤飯が“このくらいの高い声出るようになった!このキーもいけるで!”ってノリノリだったんですけど、最近はスタジオで合わせるたびに無理ってぼやいてます。


9. 終わらない恋からの脱出(妄想LIVE Ver.)

そしてまた打って変わってTHE 90s POPSみたいな曲です。このアルバムは何回打って変われば気が済むのか。
手拍子でまったり聞けるような曲を作りたいな、ということで最初はバンド編成のロックっぽいそういう曲を作ってたんですけど、なんか違うなということで大幅に軌道修正しました。
アルバムでこんなイントロで急に曲始まったらめっちゃ面白くね?ってことでこんな感じの曲になりました。
個人的にいろんな“あるある感”をたくさん詰め込んだ曲です。お気に入り。


10. 歌謡サスペンス劇場〜わたしがやりました〜(オメワン Ver.)

これも第6の男、中西くん楽曲。メロディを書いたのは僕ですけど、意外とタイトルだけじゃなくてメロディも歌謡っぽさを意識してます。
赤飯は自身が昭和楽曲の影響を公言しているように、歌謡っぽいメロディを歌わせたらピカイチなので、赤飯の歌が乗ったときにかなりしっくりきた記憶があります。
ギターでのアレンジの妙が詰まってる上にチューブラーベルの音だったりで結構表情豊かなアレンジになってるなあと思います。


11. HELL”O”

プログメタル的なリフから始まり突き抜けるようなエモいサビってのが個人的なテーマです。
スタートとしてはストレートにエモくてかっこいい楽曲に変な歌詞のせたらギャップで面白いんじゃないか?ってところからのスタートだったんですけど、蓋を開けてみたらストレートな歌詞になってました。
アルバムにも、もう1個真面目に思いを吐露する曲があってもいいよねってことで採用になりました。
結果的にいい感じになったなあと思います。個人的な趣味趣向を多めに入れてる割にうまくJ-Rockっぽくまとまってるのは多分メンバーのおかげなのかなと思います。


12. チャバシラタッター


言いたいこと言って、やりたいことやって、じゃ!また!って言って帰ってく的なアルバムですが、まさにこの曲が短いながらもすべてを表しているのかなとも思える、締めのナンバーです。
タイトルは結成初期からずっとあって、なかなか制作まで至らなかったのですが今回やっとできた。
怪しげなイントロから激しいリフになり、最終的にメロコアから大ジャンプして終わる、とっても忙しい曲です。
オメでたい頭でなによりってバンドは特にドラムが大変だと思うんですけど、この曲は特にご迷惑おかけします……と思いながら作りました。


アルバム通してですが、こうやって書いているとメンバーやチームの皆さんに多大な協力を得て初めて楽曲が完成しているなと思います。
沢山のいい年した大人が真面目に悪ふざけに取り組んでる今作、是非手にとって聞いてくれたら幸いです。


オメでたい頭でなにより 『オメでたい頭でなにより1』

GENRE:LOUDROCK, POP
ちょっと突飛な素材を見事に料理したオメでた初のフル・アルバム
パワフルなアンセムあり、90年代J-POPあり、アイドルが歌ってもおかしくないラヴ・ソングあり、バンドの技を詰め込んだプレゼン曲あり、あるいは“オメでたさ”なしのダークな心の奥底を描いたヘヴィな曲や、言葉遊びを尽くした曲もあり。とにかく全12曲の内容が幅広い、1stフル・アルバムが完成。どこで見つけてきたんだ? という、(ちょっと突飛な)素材やネタへの目のつけどころと、その素材を研究して旨味もえぐみも引き出しつつも、キャッチーで突っつきやすい料理に調理してしまう、5人のクリエイティヴな料理人ぶりが際立つ内容だ。シングルでは1テーマをいろんな切り口から遊び尽くす曲も多かったが、今回は1テーマとじっくり向き合った明快さがあるぶん、サウンドの精度も内容も面白さを増している。
吉羽 さおり 【ライター推薦】


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