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ベルリン・フィル・ラウンジ 来日記念号A ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2017年11月16日 (木)

ベルリン・フィル&ローチケHMV提携サイト
ジョン・アダムズってどんな人?《ハルモニーレーレ》で読み解く作曲家像


様々な様式を融合する作曲家
今年70歳を迎えたジョン・アダムズ(1947〜)は、多くの音楽ファンにとってまだ未知の作曲家でしょう。「名前は知っているが、実際にどんな音楽を書き、どのような様式に位置づけられるのかと言われると、見当がつかない」というが実感ではないかと思われます。ミニマル・ミュージックとの関わりが言及されることもしばしばですが、実際には必ずしもその範疇に入りきりません。

「ブーレーズの使徒」としての青年時代
というのはその作風は、ドイツ後期ロマン派(ワーグナー、マーラー等)とアメリカ音楽、ジャズ、ポピュラー音楽等の様々な様式を、彼一流のあり方で融合したものだからです。その際、調性的で聴きやすいことが指摘され、また批判されていますが、これには理由があります。彼は「ジョン・アダムズ・エディション」所収のドキュメンタリー『ショート・ライド・ウィズ・ジョン・アダムズ』で、「私が学生の頃、ベトナム戦争で亀裂が入ったアメリカ社会では、ボブ・ディラン、オーティス・レディング、ジョン・レノンの音楽が社会的な意味を持ち、人々は日常的にその歌詞を引用していた。そのなかで、ダルムシュタット流の知的に構築されたモダニズムは、恐ろしく浮世離れしているように感じられた」と語っています。これは表面的には、アダムズが現代音楽に対立しているように聞こえますが、実際にはその反対です。彼は学生時代には、12音音楽、セリー音楽を徹底的に学び、その熱烈な賛同者だったのでした。若きアダムズはバーンスタインがブーレーズ流のセリー音楽に背を向けていることを批判し、彼に直接手紙を書いたと言われています。


作曲家としての自分探し
しかし時がたつにつれて、彼はアカデミズムを学ぶ自分自身に違和感を覚えるようになります。それが心から求めているものと違うと、気が付いたからです。70年代に入ると、彼はケージ流の偶然音楽(=すべてを楽譜に綿密に書き込み、がんじがらめにするセリー音楽の対極)に携わり、血路を見出そうとします。しかしそこでも答えは見つかりません。アメリカの音楽評論家アレックス・ロスは、彼の「転換」を次のように描写しています。「彼は、夜中にワーグナーのオペラやベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を聴きながら、実験音楽ではやっていけないことを悟った。その時期に知り合ったのが、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスの提唱したミニマル・ミュージックだった。その結果、繰り返す音型とポスト・ワーグナー風の拡大された機能和声を使った豊麗なオーケストラ音楽を構想した」

「さらばシェーンベルク、さらば僕の青年時代」
ここで言われている「豊麗なオーケストラ音楽」とは、初期の傑作《ハルモニーレーレ(和声学)》(1984/85年)のことです。そのタイトルは、シェーンベルクが1911年に記した理論書の題名から取られていますが、作品は、アダムズがモダニズムの原初である著作に立ち返ることで、そこから自己を解放したものと考えられます。つまり、(自ら後期ロマン派的な作風の持ち主だった)シェーンベルクに立ち返ることで、彼自身の後期ロマン派への愛を受け入れるのです。《ハルモニーレーレ》には、ワーグナーと同時に、マーラーの響きが濃厚に聴きとれます。それは、青年時代に真面目にセリー音楽を学んでいたアダムズならば、絶対に書かなかった音楽でしょう。しかしここで彼は、調性的であることを厭わず、自分が書きたい音楽を素直に書いています。その意味で、この曲はアダムズの「自分探し」の終着点であり、彼の作曲家としてのスタートをマークするものなのです。ゆえに音楽は、「さらばシェーンベルク、さらば僕の青年時代」とでも言うべき、心を打つメランコリーを湛えています。

《ハルモニーレーレ》をハイレゾ無料試聴
《ハルモニーレーレ》は、今週のハイレゾ無料試聴でもお聴きいただけます。ここではその第2楽章全編がお聴きいただけますが、その題名は〈アンフォルタスの傷〉。ワーグナーの《パルジファル》、しかも傷を背負って苦しみ、解放を願うアンフォルタスがテーマとなるきわめて意味深な楽章です。指揮は、アダムズ自身!彼のキャリアにおいて重要な転換点となったこの作品を、ぜひお楽しみください。


なぜベルリン・フィルがアダムズを?日本のファンのために、団員がその背景を説明!

「ベルリン・フィルは、現地では現代音楽を頻繁に演奏しています。自主レーベルのレパートリーも、そうした“ベルリンでの現実”を反映しているべきだと思うのです」


 日本のファンには、ベルリン・フィルがあえてアメリカの現代作曲家を録音したことは、意外に思われます。アダムズは、2016/17年シーズンに、ベルリン・フィルの「アーティスト・イン・レジデンス」に作曲家として初めて迎えられました。ここでは、ベルリン・フィルの団員(メディア代表)ふたりが、録音に踏み切った理由を、日本のファンのために特別に説明しています。

とにかく聴いてみないと始まらない!
特別先行試聴:ジョン・アダムズ・エディションのハイライトを無料ハイレゾ・ストリーミングで

 とは言うものの、「ジョン・アダムズ自体のイメージが湧かない」という音楽ファンも多いはず。そこでエディションから特に魅力あるタイトルを、ハイレゾ音源で無料紹介!株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のハイレゾ配信ポータル「PrimeSeat」を利用すると、ベルリン・フィルの演奏が、CDの数倍の解像度の超高音質(PCM 192KHz / 24bit)でお楽しみいただけます。今号から12月末まで約1週間ごとに新しい音源がアップ。毎週チェックすると、アダムズ・ワールドが俯瞰できます。ぜひトライしてください!
※ご利用には、パソコンが必要です。特別な装備は不要ですが、DACを使用すると、さらに高音質でお楽しみいただけます。

第1回無料ハイレゾ・ストリーム(11月9日)
ジョン・アダムズ:《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》全曲 [4:12]
アラン・ギルバート(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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第2回無料ハイレゾ・ストリーム(11月16日)
ジョン・アダムズ:《ハルモニーレーレ(和声学)》
第2楽章〈アンフォルタスの傷〉[12:09]
ジョン・アダムズ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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作品解説(ライナーノーツより):
《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》(1986)
Short Ride in a Fast Machine

 オーケストラのためのファンファーレ《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》には、アダムズが義理の兄弟のランボルギーニに乗車した体験が反映されている。「恐るべき(速さで進む)スポーツカーに同乗し、誘いを断るべきだったと後悔する状況は、容易に想像がつくだろう?」実際アダムズは、この見事なオーケストレーションが光る管弦楽作品を“急発進”させており、そこには、ウッドブロックの執拗な打音、何度も反復される単純なリズムと旋律、協和するオーケストラが生む意図的なアクセントといった、アメリカ・ミニマル・ミュージックの典型的な要素が取り入れられている。サー・サイモン・ラトルは、この音楽が「空中を突き進んでいる」ように感じ、「地面すれすれに高速で飛ぶ小型飛行機」を想起させると述べている。本作の音楽構造を決定づけているのは、ほぼ規則的に交替する、複数のヴァリエーションの組み合わせである。内部運動を伴う細やかな全体の響き、種々の差異化されたリズム、そして上行し下行する旋律が描く大きな弧に、聴き手は終始、固唾を呑んで耳を傾けることになる。スリル満点のスピードを表現するこの音楽は、最後に新たな色彩をまとって完結する。というのもアダムズは、終盤の燦然と輝くトランペットのファンファーレによって、スウィング・ジャズ時代のビッグ・バンドと、コープランドの《市民のためのファンファーレ》(1942年)に敬意を表しているのだ。

《ハルモニーレーレ》の作品解説は、本ページ冒頭記事をご参照ください。


利用方法詳細はこちらから

3タイトル連動!応募特典キャンペーン


 ベルリン・フィル・レコーディングスでは、今秋発売される下記の3タイトルをご購入のお客様に、抽選で豪華賞品があたるキャンペーンを実施いたします。

@シューベルト:交響曲全集/ アーノンクール&ベルリン・フィル(9月20日発売)
Aシベリウス:交響曲全集/ ラトル&ベルリン・フィル(11月23日発売)
Bジョン・アダムズ・エディション(11月23日発売)

【応募先】
〒112-0005 東京都文京区水道2-9-2 音羽YF ビル3F
(株)キングインターナショナル ベルリン・フィル2017 特典係

【応募期間】
2017年12月末日

【キャンペーン概要】
この秋冬に発売されるベルリン・フィルの新譜3タイトルすべてをご購入の方から、抽選で豪華賞品が当たるプレゼント・キャンペーン。
@Aに封入されている応募券を、Bに封入されている応募ハガキに貼付の上、ご応募ください。

【抽選賞品】
ベルリン・フィル最新写真集(2017年)20名様
ベルリン・フィル ロゴ入り特製ボールペン(ドイツ・ラミー社製・クロム加工光沢仕上げ)3名様

* 当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
* 株式会社キングインターナショナルは、本プレゼントの応募を通じてお客様からご提供いただきました個人情報を、本プレゼントの運営に関すること以外の目的で使用することはありません。


ベルリン・フィル2017年日本公演予定


TDKオーケストラコンサート2017
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演
指揮:サイモン・ラトル

日程・会場:


2017年11月23日(木・祝) 17時開演 ミューザ川崎シンフォニーホール(プログラム@)
2017年11月24日(金) 19時開演 サントリーホール(プログラムA)
2017年11月25日(土) 14時開演 サントリーホール(プログラム@)

出演:
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮:サイモン・ラトル
ピアノ:ユジャ・ワン(11月24日公演のみ)

演奏曲目:
〈プログラム@〉
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
陳銀淑(チン・ウンスク):「コロス・コルドン」
(ベルリン・フィル委嘱 2017年11月ベルリンにて世界初演)
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44
〈プログラムA〉
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Sz.95(ピアノ:ユジャ・ワン)
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ジョン・アダムズ・エディション ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル、キリル・ペトレンコ、グスターヴォ・ドゥダメル、他(4CD+2BD)

CD

ジョン・アダムズ・エディション ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル、キリル・ペトレンコ、グスターヴォ・ドゥダメル、他(4CD+2BD)

アダムズ、ジョン(1947-)

価格(税込) : ¥14,300
会員価格(税込) : ¥13,156
まとめ買い価格(税込) : ¥12,155

発売日:2017年11月21日
在庫あり

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交響曲全集 ニコラウス・アーノンクール&ベルリン・フィル(5SACD)

SACD

交響曲全集 ニコラウス・アーノンクール&ベルリン・フィル(5SACD)

シューベルト(1797-1828)

ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥7,700
会員価格(税込) : ¥7,084
まとめ買い価格(税込) : ¥6,545

発売日:2017年09月20日
在庫あり

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交響曲全集 サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(4SACD)

SACD

交響曲全集 サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(4SACD)

シベリウス(1865-1957)

ユーザー評価 : 4.5点 (5件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥7,700
会員価格(税込) : ¥7,084
まとめ買い価格(税込) : ¥6,545

発売日:2017年11月21日
在庫あり

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/時代のタクト(12CD+BOOK)

CD

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/時代のタクト(12CD+BOOK)

価格(税込) : ¥23,100
会員価格(税込) : ¥21,252
まとめ買い価格(税込) : ¥19,635

発売日:2015年06月17日

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