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2016年6月23日 (木)

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リッカルド・ムーティ/ヴェルディ・コレクション(28CD+DVD)
ボーナスDVDは日本語字幕付き


ムーティがEMIで制作したヴェルディ作品のコレクション。『ナブッコ』、『エルナーニ』、『アッティラ』、『マクベス』、『リゴレット』、『椿姫』、『シチリア島の夕べの祈り』、『仮面舞踏会』、『運命の力』、『ドン・カルロ』、『アイーダ』の11のオペラと、レクィエム、聖歌四篇を収録。
 ボーナスDVDには、2012年制作のドキュメンタリー『ムーティ・コンダクツ・ヴェルディ』を収録。リハーサル&演奏風景、インタビュー、レクチャーが収められており、すべて日本語字幕付きで見ることができます(KKC9051と同一内容)。これは非常に興味深い映像作品で、最後にインタビュアーが、「もしヴェルディに会えたとしたら何といいますか?」と質問すると以下のように答えています。ムーティのヴェルディへの思いがダイレクトに伝わる言葉だと思います。

「音楽家としてずっと尊敬してきました。そして一生懸命あなたのために働きました、またはそう努力しました。でも私が上手くやったかそうでないかは、どうか言わないで下さい。もしも私がきちんとできていないとおっしゃったとしたら私は完全に途方に暮れてしまいます。恐ろしい死刑をくらうようなものです。」

 なお、ボックス付属のブックレットはごく簡単なもので、歌詞対訳は付属しません。参考までにかつてのジャケット画像を表示ておきます。(HMV)

【収録情報】

Disc1-2
● ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』全曲


 ナブッコ:マッテオ・マヌグエッラ (Br)
 アビガイッレ:レナータ・スコット (S)
 イズマエーレ:ヴェリアーノ・ルケッティ (T)
 ザッカリア:ニコライ・ギャウロフ (B)
 フェネーナ:エレーナ・オブラスツォワ (MS)
 大司祭:ロバート・ロイド (B)
 アバダッロ:ケネス・エドワーズ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マッカーシー
 管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1977年7月、1978年2月
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

ムーティ若き日の血気盛んな表現が、ヴェルディ若き日の作品の個性と完全に一致した素晴らしい演奏。序曲での俊敏をきわめたリズムなど後年の演奏にはみられないもので、全編にわたってとにかくパワフル。序曲に出てくる有名な動機で盛り上がる第1幕幕切れなど最高の迫力。歌手陣ではスコットの猛女アビガイッレ役が入魂の表現で聴かせるほか、父親ナブッコ役にふさわしいマヌグエッラの温厚な声、ギャウロフによる重厚な祭祀長ザッカリア役、ルケッティの朗々と力強いイズマエーレ役に加え、オブラスツォワ全盛期の壮麗な声が美しいフェネーナ役が聴きものです。
Disc3-4
● ヴェルディ:歌劇『エルナーニ』全曲


 エルナーニ:プラシド・ドミンゴ(T)
 エルヴィーラ:ミレッラ・フレーニ (S)
 ドン・カルロ:レナート・ブルゾン (Br)
 ドン・ルイ・ゴメス:ニコライ・ギャウロフ(B)
 ジョヴァンナ:ヨランダ・ミキエーリ (S)
 ドン・リッカルド:ジャンフランコ・マンガノッティ(T)
 ヤーゴ:アルフレード・ジャコモッティ(B)
 合唱:ミラノ・スカラ座合唱団
 合唱指揮:ロマーノ・ガンドルフィ
 管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1982年12月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

山賊や国王が絡む面白い筋書きはヴィクトル・ユーゴーの原作によるもので、ヴェルディ初期の率直な音楽づくりが魅力的な傑作です。単独に演奏されるアリアやデュエット、合唱曲も多く、全3幕128分間飽きることがありません。
 開始早々第1幕第1場が最初の見せ場になっており、ドミンゴの壮麗な美声とスカラ座コーラスの迫力ある合唱、ムーティの見事としか言いようのないカバレッタさばきなど息つく暇もありません。続く第2場ではヒロインのフレーニの熱唱と、スカラ座オケの弦楽セクションの巧さに脱帽、といった具合に全編聴きどころだらけです。歌手陣は上記二人のほか、ギャウロフのシルヴァ、ブルゾンの国王と充実しています。
Disc5-6
● ヴェルディ:歌劇『アッティラ』全曲


 アッティラ:サミュエル・レイミー (B)
 オダベッラ:シェリル・スチューダー (S)
 フォレスト:ニール・シコフ (T)
 エツィオ:ジョルジョ・ザンカナーロ (Br)
 ウルディーノ:エルネスト・ガヴァッツィ (T)
 レオーネ:ジョルジョ・スーリヤン (B)
 管弦楽及び合唱・ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1989年6月〜7月
 録音場所:アバネッラ (ミラノ)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

マクベスの前年に書かれたこの作品は、強大な騎馬遊牧民族であるフン族の侵略王、アッティラについて描いたもので、悲劇的な序曲から力強い開幕の合唱など、独特の旋律美とダイナミズムによって、オペラ好きにはけっこう人気があります。ムーティ率いるスカラ座の演奏は作品の内容にふさわしい力強いカンタービレが印象的なもので、前奏曲からテンション高い悲壮美が際立ちます。
 歌手陣も充実しており、スタミナの要求される主役アッティラにサミュエル・レイミー、超絶技巧の難役オダベッラにシェリル・ステューダー、トロヴァトーレの“見よ恐ろしい炎を”を思わせる場面(Disc5,TRACK:19)が聴きもののフォレスト役にニール・シコフ、エツィオ役にジョルジョ・ザンカナーロといった具合で、手ごたえ確かな仕上がりです。
Disc7-8
● ヴェルディ:歌劇『マクベス』全曲


 マクベス:シェリル・ミルンズ (Br)
 マクベス夫人:フィオレンツァ・コッソット (MS)
 バンクォー:ルッジェーロ・ライモンディ (Br)
 マクダフ:ホセ・カレーラス (T)
 マルコム:ジュリアーノ・ベルナルディ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マカーシー
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1976年7月
 録音場所:ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

若きムーティの強烈なアタックと切れ味鋭いフレージングの効果は前奏曲から顕著。開幕の魔女の場を経て、マクベス夫人の登場に至ると感激もひとしお。フィオレンツァ・コッソットの同役での歌の凄みについては有名で、何度聴いても感銘深く、この夫人ならばミルンズ演じるマクベスがいかにパワフルなマッチョでも従わざるをえないのだなという実感も湧いてくるというものです。また、バンコーにライモンディ、マクダフに若きカレラスというキャスティングも素晴らしく、前者はDisc7のTRACK:23に代表される荘重な歌唱が、後者はDisc8のTRACK:10での端正な中にも力強い情熱の示された歌唱が実に魅力的。なお、ここではムーティの徹底した指導のもと、一時の不調を完全に払拭し、実にホットなアンサンブルを聴かせるニュー・フィルハーモニア管弦楽団の活躍も忘れられません。
Disc9-10
● ヴェルディ:歌劇『リゴレット』全曲


 ジョルジョ・ザンカナーロ
 ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ
 ダニエラ・デッシー
 パータ・ブルチュラーゼ
 ヴァレリア・エスポジト
 フランチェスカ・フランチ
 ニコレッタ・クリエル
 マルタ・セン
 エルネスト・ガヴァッツィ
 エルネスト・パナリエッロ
 ジョルジョ・スルヤン
 ルチオ・ガッロ、他
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1988年7,10月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

前奏曲からピリピリと張り詰めた雰囲気が凄まじく、ムーティの強力な指揮ぶりに圧倒される思いですが、全編通じてこれほどの緊迫感を獲得した演奏は他に無く、その意味ではこの演奏の存在価値には計り知れないものがあると言えるでしょう。
 さすがのムーティも1994年盤(SONY)では悔い改めたのか(?)、だいぶ穏やかになっていますが、それでこの演奏の価値が減じるわけでもなく、たとえば第1幕のモンテローネの呪いの場面や、リゴレットと殺し屋のやりとりの場面などはやはりこのくらい緊迫していないと面白くありませんし、ジルダ登場の場面にしても、リズミカルだからこそ独特な喜びの心理が示され、続くカンタービレとのコントラストも明確化するというものです。
 以下、聴きどころは多数ありますが、特筆すべきはザンカナーロにデッシー、ラ・スコラという美声の主役3人が、指揮者の意図に完璧に従い、無用なデフォルメをせず、緊密なドラマを構築すべく克明な歌唱を聴かせている点でしょう。
Disc11-12
● ヴェルディ:歌劇『椿姫』全曲


 ヴィオレッタ:レナータ・スコット (S)
 フローラ:セーラ・ウォーカー (Ms)
 アンニーナ:シンシア・ブキャン (Ms)
 アルフレード:アルフレード・クラウス (T)
 ジェルモン:レナート・ブルゾン (Br)
 ガストーネ:スーゾ・マリア・テグウィ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マッカーシー
 演奏:王立海軍楽隊 (王立海軍音楽学校)
 管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1980年7月5日〜15日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

クラウス、スコット、ブルゾンというベテラン歌手たちによる味わいのある歌と、ムーティのきわめてレンジの広い指揮が聴きもの。特にクラウスは素晴らしく、第2幕冒頭の8分間で示されたアルフレードの心理描写の巧みさはさすが。また、この部分では原典主義者ムーティらしさも光っており、カバレッタはカットをせずきちんと反復され、しかも最後の慣習的な張り上げもおこなわれないなどヴェルディの原意を尊重する態度が立派。続くスコットとブルゾンの20分に及ぶかけあいも聴きものです。両者ともに繊細かつ大胆な表現テクニックを駆使して、この場面での心理の変化を深い真実味をもってあらわしています。ムーティの指揮も濃やかで(特にTRACK:19の0:40〜)、適切に演奏されたヴェルディのオーケストレーションがいかに効果的なものかよく判らせてくれます。
Disc13-15
● ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』全曲


 エレーナ:シェリル・スチューダー (S)
 アッリーゴ:クリス・メリット (T)
 モンフォルテ:ジョルジョ・ザンカナーロ (B)
 プロシーダ:フェルッチョ・フルラネット (Br)
 ニネッタ:グローリア・バンディテッリ (Ms)
 ダニエーリ:エルネスト・ガヴァッツィ (Br)
 管弦楽及び合唱:ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1989年12月〜1990年1月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

『ドン・カルロ』と並ぶ大規模な作品。特に、原典尊重を貫くムーティは、第3幕の約30分に及ぶバレエ「四季」もカットせずに上演しているため、演奏時間は199分に達しています。
 題材はヴェルディの好む“統治−反逆”もので、単独でもよく演奏される血気盛んな序曲からしてすでに実にホット。この序曲の素材が使用される本編は、親しみやすいメロディと激しい表現が交錯するもので、ボレロはじめアリアも聴きもの多数。幕切れはシチリアの晩鐘が鳴り響く中、民衆が宮殿に乱入するというもので迫力も満点です。
 歌手陣は、ステューダーのエレナ公女、クリス・メリットのアリーゴ役、ザンカナーロのモンフォルテ総督、フルラネットのプローチダ医師と有名どころが揃っており、全体に高水準な歌唱が楽しめます。
 1989年12月と1990年1月、ミラノ・スカラ座で評判になった公演のライヴ収録盤。

Disc16-17
● ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』全曲


 リッカルド:プラシド・ドミンゴ (T)
 アメリア:マーティナ・アローヨ (S)
 レナート:ピエロ・カップチッリ (B)
 ウルリカ:フィオレンツァ・コッソット (Ms)
 オスカル:レリ・グリスト (S)
 サムエル:グウィン・ハウエル (B)
 トム:リチャード・ヴァン・アラン (B)
 シルヴァーノ:ジョルジョ・ジョルジェッティ (B)
 判事:ケネス・コリンズ (T)
 アメリアの召使:デイヴィッド・バレット (T)
 合唱:コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
 合唱指揮:ロビン・ステイプルトン
 女声合唱:ハバーダッシャ―ズ・アスクズ女子学校(エルストリー)
 合唱訓練:ジーン・ポーヴィー
 演奏:メディチ弦楽四重奏団
 コントラバスロドニー・スラットフォード
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1975年6月〜7月
 録音場所:ウォトフォード・タウン・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

若きムーティがウィーン・フィルとの来日公演の2か月後にセッション録音した全曲盤。バーンスイタインのお気に入りでもあったドラマティック・ソプラノ、マーティナ・アーロヨは、オペラからシュトックハウゼンまで歌う才人。ここでも完璧なフォルムと美しい声により、ハイテンションのドミンゴ、カップッチッリすら圧倒するほどの歌唱を聴かせています。ウルリカ役のコッソットも迫力歌唱で、グリストの可憐なオスカルとのコントラストを際立たせます。ムーティの指揮は、終幕での対話場面で弦楽四重奏とコントラバスを用いて、より明晰な表現を志向するなど熱いだけではない細部へのこだわりが見事なもので濃密な二重唱も魅力的に盛り上げています。
Disc18-20
● ヴェルディ:歌劇『運命の力』全曲


 レオノーラ:ミレッラ・フレーニ (S)
 ドン・アルヴァーロ:プラシド・ドミンゴ (T)
 ドン・カルロ:ジョルジョ・ザンカナーロ (Br)
 プレツィオシッラ:ドローラ・ザジック (Ms)
 修道院長:ポール・プリシュカ (B)
 修道士メルトーネ:セスト・ブルスカンティーニ (Br)
 トラブーコ:エルネスト・ガヴァッツィ (T)
 女中クッラ:フランチェスカ・ガルビ (Ms)
 カラトラヴァカ伯爵:ジョルジョ・スリアン (B)
 市長:シルヴェストロ・サンマルティーノ (B)
 外科医:フランク・ヘイドリアン (B)
 合唱及び管弦楽:ミラノ・スカラ座合唱団及び管弦楽団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1986年7月6日〜15日
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ムーティならではの力強い演奏。トータル・タイム約164分、おまけに筋書きも少々入り組んでいるというこのオペラでは、全曲を貫くテンションの高さは不可欠であり、オケも合唱も十分な気合で各エピソードを活写してゆきます。
 ムーティ指揮するスカラ座のオーケストラを背景に、あるいは前景に、ドミンゴ、フレーニ、ザンカナーロの主役3人が、完成度の高い歌唱を展開。重唱でのかけあいの自然さに象徴されるように、的確な表現が見事で、ディテールまで克明に聴き取れる鮮明な録音とあいまって聴きごたえがあります。
 また、脇役ながら重要な性格を有するプレツォシッラ役のドローラ・ザジク、修道院長役のポール・プリシュカも、はっきりしたキャラクターの声が配役のイメージと合致して、演奏全体に大きく貢献しています。
Disc21-23
● ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』全曲


 ルチアーノ・パヴァロッティ(T:ドン・カルロ)
 サムエル・レイミー(Bs:フィリッポ2世)
 ダニエッラ・デッシ(S:エリザベッタ)
 ルチアナ・ディンティーノ(Ms:エボリ公女)
 パオロ・コーニ(Br:ロドリーゴ)
 アレクサンダー・アニシモフ(Bs:大異端審問官)
 マリオ・ボロネージ(T:使者)
 オルフェオ・ザネッティ(T:レルマ伯爵)
 ヌッチ・フォーチレ(S:天の声)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音時期:1992年12月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

ヴァルディのオペラ中、最大規模の作品。このアルバムでも演奏時間は176分かかっていますが、全編、ゴージャスなアリア集とでも言いたくなる美しいメロディの連続なので退屈しません。また、原作がシラーの重厚な戯曲ということもあり、場面によって、華麗、重厚、荘厳、神秘的な雰囲気も満点という実に変化に富む劇進行がオペラティックな快感にどっぷり浸らせてくれます。
 ここでの演奏は、1992年12月、ミラノ・スカラ座で評判になった公演のCD化であり、ゼッフィレッリ演出の大スケールのプロダクションを舞台裏の合唱にいたるまで完全に掌握した巨匠的なムーティの統率が何よりの魅力。
 歌手陣も粒揃いであり、主人公のドン・カルロにパヴァロッティ、その親友でドン・カルロとの美しい二重唱で名高いロドリーゴ役にパオロ・コーニ、終幕の長大なアリアが印象的なヒロインのエリザベッタにダニエラ・デッシ、ヴェールの歌ほか聴きどころの多いエボーリ公女にはルチアーナ・ディンティーノ、第3幕の大アリアが聴きものの国王フィリッポ二世にサミュエル・レイミーと実に豪華。
Disc24-26
● ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲


 アイーダ:モンセラート・カバリエ
 ラダメス:プラシド・ドミンゴ
 アムネリス:フィオレンツァ・コッソット
 ランフィス:ニコライ・ギャウロフ
 アモナスロ:ピエロ・カプッチッリ
 エジプトの王:ルイジ・ローニ
 伝令:ニコラ・マリヌッチ
 女司祭:エスター・カサス
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ロベルト・ベナーリオ)
 イギリス軍音楽学校のトランペッターたち
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音時期:1974年7月
 録音方式:ステレオ(セッション)

ムーティ初のオペラ全曲盤。一気呵成というほかはない颯爽たる前進性、熱気を帯びたカンタービレの強靭さ、燦然と輝く“歌”の見事さは、録音当時のムーティのキャッチ・コピー“若獅子”がまさにピッタリ。豪華キャストが繰り広げる歌の饗宴はそれに輪をかけて素晴らしく、絶頂期のカバリエによる美しいアイーダ、若々しく豊麗な美声がたまらないドミンゴのラダメス、強さと品格を備えたコッソットの圧倒的なアムネリスの文字通りの三つ巴に、カプッチッリ、ギャウロフの充実の低音陣が絡むありさまは、実に素晴らしいものです。 ちなみに、コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団の様式指導をおこなっているのはスカラ座合唱指揮者のロベルト・ベナーリオです。
Disc27-28
● ヴェルディ:レクィエム


 レナータ・スコット
 アグネス・バルツァ
 ヴェリアーノ・ルケッティ
 エフゲニー・ネステレンコ
 アンブロジアン合唱団
 フィルハーモニア管弦楽団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音時期:1979年6月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音場所:ステレオ(アナログ/セッション)

セッショを組んで細部までじっくり取り組んだ優れた演奏。振幅の大きい作品の魅力をドラマティックに克明に描き出しています。ムーティは後年、スカラ座とシカゴ響でライヴ録音をおこなっていますが、繊細な部分における集中力あるバランスの良さでは、音の条件の良さもあってこのスタジオ盤が抜きんでています。
● ヴェルディ:聖歌四篇

 アーリーン・オジェー
 スウェーデン放送合唱団
 ストックホルム室内合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音時期:1982年11月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音場所:ステレオ(デジタル/セッション)

エリクソンの鍛えたスウェーデン放送合唱団とストックホルム室内合唱団による清澄な合唱を得た希有な演奏として高く評価されてきた録音。

【DVD】
● ドキュメンタリー『ムーティ・コンダクツ・ヴェルディ』

 プロデューサー&ディレクター:ガブリエーレ・カッツォーラ
 2012年収録、収録時間:100分、カラー、16:9、PCMステレオ
 字幕:日本語、伊、英、仏、独、NTSC、Region All

【ヴェルディ年表】
  • 1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunio Francesco Verdi) は、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。
  • 1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習います。
  • 1823年、ブッセートに移り、父の友人の靴商人ブナッタの家に居住。土地の有力者、で楽友協会会長でもあるアントニオ・バレッツィの援助を受けるようになります。司祭ドン・ピエトロ・セレッティからラテン語を学んだのもこの頃です。
  • 1824年、レ・ロンコーレの教会のオルガニストとしてブッセートとの間を往復。
  • 1825年、大寺院の合唱長、フィルディナント・プロヴェージに師事。
  • 1826年、ブッセート・フィルハーモニーに参加。
  • 1827年、フィルハーモニーで写譜などをしながら勉強する一方、バレッツィの娘、マルゲリータにピアノと声楽のレッスンを始めます。
  • 1828年、ブッセート・フィルハーモニーのために『セビリアの理髪師』序曲など編曲。バリトンとオーケストラのためのカンタータ『サウルの錯乱』、ピアノ協奏曲、歌曲など作曲。
  • 1829年、ソラーニャ管区教会のオルガニストに任命。
  • 1831年、バレッツィの推薦でモンテ・ディ・ピエタ奨学金を申請。
  • 1832年、バレッツィの手紙の効果もあって奨学金申請に許可が出たものの、ミラノ音楽院の入学試験には落ちてしまいます。このことはヴェルディの心に傷を与え、同音学院が、1898年にヴェルディに対し、音楽院名にその名を冠することを希望した際にも強く拒否しているほどです。結局、ヴェルディは仕方なく自分で個人教授を探し、人望篤い指揮者で作曲家、名教育者でもあったヴィンチェンツォ・ラヴィニアを師とすることにし、対位法などを学びます。
  • 1833年、ミラノのフィロドラマティチ劇場で、ハイドンの『天地創造』の伴奏を担当し、マッシーニに認められます。12月26日、ドニゼッティの『ルクレツィア・ボルジア』に接し衝撃を受けます。同年、恩師プロヴェージと、妹のジュゼッパが逝去。
  • 1834年、ブッセートに帰還。市の音楽監督をめぐる争いを好まずミラノに戻ります。
  • 1835年、モンテ・ディ・ピエタからフェッラーリとの競演を命ぜられ、ブッセートに再び帰還。
  • 1836年、パルマでフェッラーリとの競演が行われ勝利を収め、ブッセート市音楽監督に就任します。同年5月4日、マルゲリータ・バレッツィと結婚。
  • 1837年、処女作『サン・ボニファチオ伯爵オベルト』を完成。上演をパルマの劇場から断られます。3月26日、長女ヴィルジニア誕生。れず失敗。
  • 1838年、ゲーテほかの詩によるベッリーニ風な声楽作品『六つのロマンス』をミラノのカンティ社から出版。7月11日、長男イチリオが誕生しますが、8月、長女ヴィルジニアが亡くなります。
  • 1839年、チャンスを求め、家族と共にミラノに出発。10月22日、長男イチリオが死去。11月17日、ミラノ・スカラ座で『オベルト』初演。
  • 1840年、6月18日、妻マルゲリータが脳膜炎で亡くなり、結局、4年の間に家族を全員失ってしまいます。9月5日、オペラ第2作『王国の一日(にせのスタニスラオ)』をスカラ座で初演しますが大失敗に。
  • 1841年、『ナブッコ(1844年までの呼び名はナブコドノゾール)』完成。
  • 1842年、3月9日、スカラ座で『ナブッコ』は初演され、歴史的な大成功を収めます。当時ミラノはオーストリア領だったため、総譜はオーストリアのアデライーデ公妃に献上。
  • 1843年、2月11日、スカラ座で『十字軍のロンバルディア人』初演。政治情勢もあって大成功に。
  • 1844年、3月9日、ヴェネツィアからの依頼によるオペラ『エルナーニ』がフェニーチェ座で初演。11月3日、バイロン原作『二人のフォスカリ』をローマのアルジェンティーナ劇場で初演。
  • 1845年、2月15日、スカラ座でシラー原作のオペラ『ジャンヌ・ダルク』初演。8月12日、ナポリのサン・カルロ劇場で『アルツィラ』を初演。
  • 1846年、3月17日、ヴェネツィアのフェニーチェ座で『アッティラ』を初演。夏、健康を害しレコアーロ温泉で飲用療法を実施。同年、ロンドンからシラーの『群盗』と、フィレンツェからシェイクスピアの『マクベス』という2つの作曲依頼が舞い込みます。
  • 1847年、3月14日、フィレンツェのペルゴラ劇場で『マクベス』を初演。6月、パリ経由でロンドンに到着。7月22日、『群盗』初演。11月、『第一次十字軍のロンバルディア人』のフランス語版改作『エルサレム』をパリのオペラ座で上演。
  • 1848年、10月25日、トリエステで『海賊』初演。不成功。
  • 1849年、1月27日、アルジェンティーナ劇場で『レニャーノの戦い』初演。成功。12月8日、ナポリのサン・カルロ劇場で『ルイザ・ミラー』初演。成功。
  • 1850年、11月16日、トリエステで『スティッフェリオ』初演。失敗。
  • 1851年、3月11日、ヴェネツィアのフェニーチェ座で『リゴレット』初演。かつてない大成功を収め21回の続演を記録。6月28日、母親がなくなります。
  • 1852年、2月2日、パリでアレクサンドル・デュマの『椿姫』初演を見て感動。5月、フェニーチェ座と『椿姫』の作曲を契約、台本をピアーヴェに依頼して『ラ・トラヴィアータ』と改題。
  • 1853年、1月19日、アポロ座で『トロヴァトーレ』初演。大成功。3月6日、フェニーチェ座で『ラ・トラヴィアータ』を初演。失敗。
  • 1855年、6月13日、パリのオペラ座でフランス語のオペラ『シチリア島の夕べの祈り』初演。大成功。
  • 1856年、3月、フェニーチェ座で『ラ・トラヴィアータ』を再演、大成功。8月、パリのイタリア座を作品の勝手な上演を理由に訴えるものの敗訴。
  • 1857年、スカラ座で『リダ』(『レニャーノの戦い』の改訂版)上演。不成功。1月、パリのオペラ座で『トロヴァトーレ』のフランス語版『トルヴェール』を上演。3月12日、フェニーチェ座で『シモン・ボッカネグラ』初演。不成功。8月16日、リミニのテアトロ・ヌオーヴォで『スティッフェリオ』の改作『アロルド』上演。
  • 1859年、2月17日、アポロ座で『仮面舞踏会』初演。8月29日、ジュゼッピーナ・ストレッポーニと正式に結婚。
  • 1860年、9月、ガリバルディがナポリに進軍。12月、首相カヴールから国会議員に出馬するよう依頼されます。
  • 1861年イタリア国家樹立。ヴェルディは第一回国会議員選挙で国会議員に。
  • 1862年、ロンドンの万国博覧会のために『諸国民の讃歌』を作曲。11月10日、ペテルブルグ帝室劇場で『運命の力』を初演。大成功。ロシア皇帝から聖スタニスラス十字勲章を贈られる。12月、ペテルブルグを出発。
  • 1864年、パリのリリーク劇場から『マクベス』改訂の依頼。
  • 1865年、4月21日、パリのリリーク劇場で『マクベス』のフランス語改訂版上演。同年、ブッセートの劇場を『ヴェルディ劇場』と命名することに同意。
  • 1866年、9月、『ドン・カルロ』完成。
  • 1867年、1月14日、父親カルロ死去。3月11日、パリのオペラ座で、ナポレオン三世やユージェニー皇妃臨席のもと『ドン・カルロ』初演。7月21日、義理の父アントニオ・バレッツィ死去。
  • 1868年、8月、ブッセートのヴェルディ劇場落成。
  • 1869年、2月27日、スカラ座で『運命の力』改訂版上演。成功。12月、ボローニャで『ローエングリン』を観劇。11月1日、カイロのイタリア・オペラ座、フランツ・ヨーゼフ皇帝とユージェニー皇妃臨席のもと、『リゴレット』で柿落とし。
  • 1870年、12月半ば、『アイーダ』完成。。
  • 1871年、ナポリ音楽院院長への就任要請を拒否。12月24日、スエズ運河開通記念式典で『アイーダ』初演。大成功。
  • 1872年、2月8日、スカラ座で『アイーダ』ヨーロッパ初演、大成功。
  • 1873年、1月、唯一の室内楽作品、弦楽四重奏曲ホ短調を作曲。4月1日、同曲初演。5月23日、アレッサンドロ・マンゾーニ死去。深い弔意から『レクイエム』を作曲。
  • 1874年、5月23日、ミラノのサン・マルコ教会でヴェルディ自身の指揮により『レクイエム』初演、続いてスカラ座で3度再演されます。12月8日、イタリア王国上院議員に任命。
  • 1875年、4月、パリのオペラ・コミーク座で『レクイエム』連続7回上演、5月からはロンドンのアルバート・ホールでも連続3回上演。さらに6月、ウィーンの宮廷歌劇場でも上演。
  • 1877年、5月21日、ケルンの低地ライン音楽祭で『レクイエム』指揮。
  • 1879年、6月29日、スカラ座で洪水の犠牲者たちのために『レクイエム』を指揮。
  • 1880年、4月18日、スカラ座で『主の祈り』『アヴェ・マリア』初演。
  • 1881年、3月14日、スカラ座で『シモン・ボッカネグラ』改訂版上演。音楽教育改革委員会の委員就任要請を辞退。
  • 1883年、2月、ワーグナー死去。『オテロ』作曲に着手。
  • 1884年、1月、スカラ座で『ドン・カルロ』四幕改訂版初演。
  • 1886年、11月、『オテロ』改訂。
  • 1887年、2月5日、スカラ座で『オテロ』初演。大成功。『ドン・カルロ』イタリア語五幕版完成。
  • 1888年、『聖衣への賛歌』作曲
  • 1890年、11月、『ファルスタッフ』の作曲を発表。
  • 1892年、『ファルスタッフ』完成。
  • 1893年、11月、スカラ座で『ファルスタッフ』初演。4月、ローマ初演、国王ウンベルト一世に拝謁し、「ローマ名誉市民」の称号を授与。
  • 1896年、ボーイトにより「音楽家やすらぎの家」設計。
  • 1897年、11月14日、妻ジュゼッピーナ死去。
  • 1898年、4月7日、パリ・オペラ座で『聖歌四篇』初演。5月、トリノでトスカニーニの指揮により再演。
  • 1899年、スカラ座でトスカニーニ指揮により『ファルスタッフ』上演。12月31日、『音楽家やすらぎの家』設立が法的に認可。
  • 1900年、7月29日、国王ウンベルト一世暗殺。
  • 1901年、1月21日 ミラノのホテル・グランデでヴェルディ卒中の発作。1月27日死去。葬儀はまずヴェルディの要望通り、親族のみでしめやかにとりおこなわれ、一ヵ月後の2月27日、ヴェルディの葬列は、想像を絶する大群集に取り囲まれて、ミラノの中心街をねり歩くことになります。遺体はミラノの記念墓地に埋葬されます。3月、スカラ座でトスカニーニにより追悼演奏会が開催。
  • 1902年、2月「音楽家やすらぎの家」に改葬。
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