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【訃報】 ギルバート・キャプランさん 点鬼簿へ戻る

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2016年1月2日 (土)


ギルバート・キャプランさん死去

2016年1月1日、『復活』指揮者として知られるギルバート・キャプランさんが亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。
 キャプランさんはマーラー『復活』専門の指揮者として知られており、40近いオーケストラと100を超える『復活』パフォーマンスのほか、『復活』のレコーディングも3度おこなったほどの入れあげぶりでした。
 来日公演も話題になったギルバート・エドモンド・キャプランさんは1941年3月3日、ニューヨークに誕生。機関投資家のための雑誌を26歳の時に創刊、編集主幹として活躍し1990年まで経済紙出版業務に携わっていました。
 キャプランは1965年、ストコフスキーがアメリカ交響楽団を指揮した『復活』のリハーサルを見学して衝撃を受け、マーラーの『復活』にのめりこむようになります。やがてそののめりこみは、自分で『復活』の指揮をするという夢にまで発展、を持つようになります。
 キャプランはまず、18ヶ月間に渡って指揮法を学び、続いてオーケストラとコーラス、ソリストを雇ってエイヴァリ・フィッシャー・ホールでコンサートを開催、さらにはショルティなどにも師事して研鑽を積み、ついには演奏旅行までおこなって話題を呼ぶようになります。
 やがてレコード会社からメジャー・オケを指揮したCDまでリリース、さらにそのCDが各国でベストセラーとなって20万枚に迫る売上げ記録し、さまざまな賞も受けるなど、「キャプランといえば『復活』」、「『復活』といえばキャプラン」という風評も自然に広まっていったものでした。
 なにしろそのロンドン交響楽団を指揮したCD(1987年セッション録音、廃盤)は、マーラー・レコーディング史上、実は最も数多く売れたアルバムということになるわけで、実際、英国のクラシック・チャートには発売後2年も名を連ねていましたし、また、ニューヨーク・タイムズやドイツのZDFからはその年のベストCDのひとつに選ばれるなど、評価の高さにもかなりのものがあったのです。
 しかもキャプランが凄いのは、演奏活動と並行しておこなっていた研究活動の方も着々と成果が上がっていたということでしょう。もっとも、研究といっても、それは、『復活』のエキスパートとしての数多い指揮活動の副産物のようなものだったのですが...。
 具体的には、キャプランが世界各国のオーケストラを指揮して『復活』を演奏する際に、どのオケでも必ず持ち上がる問題が、楽員の使っているパート譜と、指揮者の使うスコアのあいだに一致しない部分が多々あるということでした。
そこで考えたのが、自身による校訂譜の作成ということで、そのための準備段階として、まずマーラーの自筆譜を購入して刊行、さらに音楽学者のレナーテ・シュタルク=フォイトの協力を得て、出版譜との差異を細かく検証・分析し、400に及ぶエラーや疑問箇所を抽出、自ら校訂をおこなって出版し、成果を世に問うというものです。
 このキャプラン&シュタルク=フォイトによる校訂譜は、国際マーラー協会も承認済みで、2005年にはウニフェアザール(ユニヴァーサル)からクリティカル・エディションとして出版されてもいます。
 ドイツ・グラモフォンから2003年にリリースされたキャプラン指揮ウィーン・フィルのセッション録音は、その新たな校訂譜によるものですが、レコーディングのきっかけとなったのは、その校訂譜作成のためにおこなっていた資料収集の過程で、照会先のひとつであったウィーン・フィルから、逆にその校訂譜についての問い合わせがあり、実物を目にして感銘を受けた当時のウィーン・フィルの副団長で首席クラリネット奏者、ペーター・シュミードルの尽力によって実現の運びとなったといいますから、世の中何が起こるかわかりません。
 ちなみにウィーン・フィル盤の11年後には、56人の室内オーケストラによるヴァージョンをウィーン室内管弦楽団とウィーン・コンツェルトハウスでライヴ録音していますが、その楽譜はキャプランとロブ・マティスによって編曲されたものでした。(HMV)

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