大好評!フレッド・ハーシュ最新ソロピアノ・ライヴ作
2015年11月26日 (木)
「青春の光と影」嘆賞の名カヴァーを。”今を生きる”ピアニスト、フレッド・ハーシュ最新ソロピアノ・ライヴ
10/6付の日経新聞・文化欄コラムで「死を垣間見た彼が内省の末にたどり着いた境地か」と紹介されたフレッド・ハーシュの最新作『Solo』。表題どおり、2014年8月にニューヨークのシヴィック・センター・コンサート・ホールで行なわれたソロピアノ・コンサートの模様を記録した、ハーシュにとっては『Alone at The Village Vanguard』以来4年ぶり通算4作目のソロピアノ実況録音盤である。
闘病からの復活を果たした2010年以降はある種覚醒されたかのように精力的にライヴ活動を行ない、筆舌に尽くしがたいそのパフォーマンスを音盤としてコンスタントに我々に届けてくれているハーシュ。ここでも「心・精神・知性、そしてテクニックすべてが完全に集中している状況下での演奏」(ハーシュ)によってマジカルな瞬間々々が生み出され、その心技体の充実ぶりを体いっぱいに受け止めることができる。
サウダージにて心地よくまどろむ「Olha Maria / O Grande Amor」を皮切りに、エリントン所縁の「Caravan」、シューマンに捧げた「Pastorale (for Robert Schumann)」、奇跡の復活劇を決定づけた生々しい美しさをたずさえる名曲「Whirl」 、そしてジェローム・カーンやモンクのスタンダード、さらにはかねてから深く傾倒するジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」といったレパートリーが、まるで組曲のように、ともすれば自身の歩んできた泣き笑いのひとつのストーリーのように切れ目なく展開される。何より、この一音一音の強くしなやかなピアノの響きにこそハーシュの表現世界そのものが集約されていると言えるのではないだろうか。
「ジョニ・ミッチェルから様々な意味で非常に大きく影響を受けてきた。この《青春の光と影》を演奏する時は、いつも詩の意味を考える。〜若い時のエネルギーに満ちた時の感覚と、その後、より内省的となった感覚〜 と綴った彼女の胸懐を想いながらね」とはハーシュの弁。哀しみと歓びの情意が入り混じる8分に及ぶこの名演は、人生における光と影のコントラストをよく知る今のハーシュにしか成し得ない、まさに詩想みなぎるかけがえなき一篇なのである。
『Solo』 収録曲
- 01. Olha Maria / O Grande Amor
- 02. Caravan
- 03. Pastorale (for Robert Schumann)
- 04. Whirl (for Suzanne Farrell)
- 05. The Song is You
- 06. In Walked Bud
- 07. Both Sides Now
Fred Hersh (p)
フレッド・ハーシュが奏でる“魂の音楽”
あまりに美しく、ピュアーな響きをもったフレッド・ハーシュのソロ・ピアノ演奏にふれて、大きな感銘を受けるととともに、この音楽について語る言葉がない。まさに“魂の音楽”である。いうまでもなくピアニストにとってソロ演奏は、もっとも純粋で完全な音楽の表現手段。ピアノという楽器以外に介在物はいっさいなく、ミュージシャンの個性がもっともよく現れるとはしばしば言われてきたことであるが、そんなピアニストのもつ個性が、これほどまでのピュアーさをもって表出されたという例もほとんどなかったといって良いのではないだろうか。フレッド・ハーシュというひとりの人間の生きざまや心情のすべてが、ピアノという楽器をとおして純化され、至高の響きへと昇華されてゆく。ハーシュが紡ぎ出す一音一音は、まるで宝石のようにキラキラ輝いて、そのまま聴き手の心の奥底まで染み込んでくる。
「フレッド・ハーシュ/ソロ」は、彼にとって10枚目のソロ・ピアノ作品にあたる。ライブがおこなわれたのは、ニューヨーク州の町ウィンダムにある“シヴィック・センター・コンサート・ホール”。原盤ライナーの中でフレッド・ハーシュは、演奏していたときの心情を“In the Zone”と表現している。それは“心、精神、知性、そしてテクニックのすべてが完全に集中している状態”のことを指す。演じているプレイヤー自身が語っているのだから、これほど確かなことはない。
かつてバド・パウェルが、ビル・エヴァンスが、そしてキース・ジャレットらが聴かせたソロ・ピアノによる至高の表現世界。時を経て2014年に演じられたフレッド・ハーシュの音楽は、彼ならではのユニークな表現力によって同じような高みのレベルにまで達し、それすらも乗り超えようとしているように感じられる。あらためて言うが、この音楽は言葉を失わせる。ほんとうに美しい音楽の前ではいかなる言葉も意味をもたないというものの、実際にそういう例はどこにも見つけられるものではない。フレッド・ハーシュのソロ・ピアノは、そんな稀有なもののひとつである。この音楽の聴き手は、めったに得ることのない至福のひとときを共有することになるだろう。
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2010年の11月30日から12月5日にかけ、丸1週間トータル12回のソロ・ピアノ・ステージが、ニューヨークの名門ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で行なわれた。ハーシュ曰く、アドレナリンがとめどなく溢れ出す所謂「ゾーンに入った」 千秋楽の最終2ndセットがそのまま収められることとなった、実況録音アルバム『Alone At The Vanguard』。一音一音が流れ、転がり、跳ね、揺蕩う・・・フレッド・ハーシュのピアノは、その瞬間をいじらしくも獰猛に生命を焦がす、生き物そのものだ。 (2011年記事)
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「自分にとってベストのレコードになるかもしれない」と語るハーシュ。彼にはやはり、聖地ヴィレッジ・ヴァンガードの持つヴァイブスがよくフィットしており、またエイベア、マクファーソンとの波長にも、微塵のズレすら感じさせない、相思相愛のリレーションシップがある。そのどちらもが、ここで究極的なフェーズに達し、そして振り切れた。『Alive At The Vanguard』を聴けば、あらためてそのことを思い知らされるはずだ。 (2012年記事)
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