無人島 〜俺の10枚〜 【ラッキーオールドサン 編】

2015年7月13日 (月)

篠原良彰(Vo,Gt) セレクトの5枚

John　Lennon「Imagine」
はたして無人島は孤独でも、街の方が孤独かもしれない。煩わしいことから逃げたい時のどうしようもない寂しさにジョン・レノンは効く。むしろこれ一枚でいいような気もしてくるし、偉大な夢想家の目を借りて無人島から世界を見ようではありませんか。


くるり 「Tower Of Music Lover」
旅のおともにくるり。あれは高２の夏、補修をさぼって京都へ一人旅をした。その時にずっと聴いていたくるりのベストアルバム。自転車をレンタルして走り回っていた。サンダルとビートルズＴシャツが最高に夏だった。一週間くらいいたのか、たしか。夜になると京都タワーを目指して帰路につくのが、最後の日にのぼってみたら全景がパノラマみたいになって見えて、なんだか街と目が合った気がしたというか、いろいろ思い出してしまった、また行きたくなってしまった。


奥田民生「股旅」
旅といったらでもう一枚。僕は奥田民生氏のようなカッコいい大人になりたいとつくづく。ロックスターというのは好きなことをやって周りを幸せにできる仕事だと勝手に思っていて、破滅的なひとも嫌いじゃないけど、僕は氏のような生き方に憧れる。無人島で負けそうな時に、街の生活に疲れた時に、ぜんぶぶっ飛ばす力が欲しい。


吉田日出子「上海バンスキング」
最近で一番はまった作品。一度は聴いたことがあるであろう、ジャズやポップスのスタンダードをカバーされていて、小粋で洒脱で楽しい。楽しい音楽を聴くと世界がハッピーになる。遠くの客船を浜辺から眺めながら、ビール片手に余裕をこきたい。


Ben E.King 「Stand By Me」
無人島最後の日は暮れなずむ海にStand　By　Me、これしかない。誰がなんといようと、これしかない。ちょっとだけ大人になって街に帰るのである。なんでだろう、無人島なんて行ってないのにセンチメンタルなんですけど。

ナナ（Vo.Key）セレクトの5枚

Joanna Newsom「The Milk-Eyed Mender」
無人島に連れていきたい声。きっと無人島にいることを忘れます。ラジオで流れていたのが忘れられなくて、あとからパソコンでなんて人なのか必死に調べた思い出。ながく聴いている一枚。


andymori 「andymori」
大好きなバンドだから、持っていかないわけにはいきません。いつまでも圧倒的にまぶしい。


ラキタ 「ねらいうち」
ラキタさん、島や海が似合う。それと夏の夜に聴きたくなることが多い。詞は歌の中で大事だけど、ラキタさんの歌は、たとえ日本語でも何語でもないラキタ語であったとしても、ただその声やメロディーがあるだけでいいと思えてしまう。


銀杏BOYZ「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」
街にいた頃のことを忘れないために。男として出会いたかった。それでも高校生の頃、ひとりで聴いていました。文化祭で軽音楽部が演奏していたBABY　BABYはちっとも響かなかったけど、遠くから観てた。


The Pastels 「Suck On The Pastels」
無人島のサバイバル生活に疲れて、もうどうでもよくなったときに聴きたい。もしかしたらはじめからサバイバルしていないかもしれないけれど。