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BATTLE BEAST ノーラ・ノウヒモ・インタビュー!

2015年7月9日 (木)

BATTLE BEAST
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< Noora Louhimo(BATTLE BEAST) インタビュー >

 先日3度目の来日にして、初の単独公演を大成功のうちに終わらせたフィンランドのBattle Beast。ヴォーカリストのNoora Louhimoに、40分以上に渡るロング・インタビューを行った。



--- Mirai Kawashima (以下、M): 日本は3回目ですよね。印象はいかがですか。


Noora Louhimo(以下、Noora):とても美しい国だし、人々は皆礼儀正しいわ。いつでもどこでも、私が困っていると、例え英語がわからない人でも助けようとしてくれる。今も買い物をしてきたところなの。

--- M : 何を買われたんですか。


Noora:洋服と、あと上野のハード・ロック・カフェに行って、アクセサリーとドラムスティックを買ったのよ。

--- M : 私もフィンランドに行ったことがありますが、フィンランドの人々もとても親切で礼儀正しく、日本人との共通点を感じました。


Noora:そうね、確かに共通点があるかもしれない。

--- M : 昨年はLoudParkに出演されましたね。手応えはいかがでしたか。


Noora:想像以上のリアクションだったわ。まさか朝の10時半から、あんなにたくさんの人たちが応援しに来てくると思わなかった。フィンランドではあり得ないことよ。非常に印象的だったのは、セットの転換の間、音楽が流されることもなくとても静かだったこと。お客さんも大声でしゃべっている気配もないし、誰もいないのかとバック・ステージで心配していたの。でも、イントロが流れて私たちがステージに出ると大歓声が上がって、素晴らしかった。直前の静けさとのギャップがとても気に入ったの。運営もスムーズだったし、ぜひまた出たいと思っているわ。

--- M : ファンのリアクションというのは、日本とヨーロッパで違いがありますか。


Noora:もちろん多少の違いはあるわ。文化も違うし。日本のへヴィ・メタル・ファンは非常に熱狂的ね。日本でライヴをやるのはとても好きよ。

--- M : あなたの音楽的なバック・グラウンドはどのようなものですか。


Noora:そうね、とても長くなるからかいつまんで言うと、

--- M : いえ、時間はたっぷりありますので、全部お話し頂いて大丈夫ですよ。


Noora:わかったわ(笑)。私は4歳の時に既に、人々を楽しませたり歌ったりするパフォーマー、エンターテイナーになりたいと思っていたの。ダンスやサーカス、演劇にも興味があった。はじめの頃は色々なスタイルの歌を歌っていたけど、へヴィメタルは知らなかったの。初めてへヴィ・メタルに接したのは15歳か16歳の頃だったわ。初めてBruce Dickinsonの歌を聴いたときは本当にびっくりして、彼こそヴォーカルの神様だと思った。今でも彼は私のアイドルなの、歌だけでなくパフォーマンスの面でも。もちろんIron Maidenはバンドとしても素晴らしいし。十代の頃は、へヴィ・メタルを聴いてはいたけど、自分でそれをやる勇気はなかったわ。19歳の頃、Admiral Octopusというバンドを結成して、Janis Joplinなどの60年代、70年代のロックを歌っていたの。その頃私のこのハスキーな声質に気付いたわ。最初のバンドが解散すると、ソロ活動をするようになって、バーなどのジャム・セッションを通じて知り合いを増やしていったの。そしてある日、Battle Beastから私のFacebook宛てにメッセージが届いたのよ。私がアコースティックのコンサートでJanis Joplinを歌っているYouTubeのリンクが添えられて。その後Antonから電話がかかってきて、1カ月後にSonata Arcticaとのツアーがスタート予定で、『Battle Beast』というアルバムも作っているんだけどって。最初は冗談でしょう、という感じだったのだけど。

--- M : その時にBattle Beastのことはご存じだったのですか。


Noora:実はその電話の何週間か前に、ラジオで曲を聴いたことがあったの。だけどそれがBattle Beastの曲だとは知らなかった。Antonからオファーがあった時に、もちろん曲を送ってくれるよう頼んだわ。まったく訳のわからないものや好きでないものには参加できないし。それで送られてきた曲を聴いてみたら、「これこの間聴いた曲だわ、素晴らしいシンガーだと思った曲よ!」って。それでもちろんすぐにイエスと返事をしたの。

--- M : 運命を感じる話ですね。


Noora:ええ、私もそう感じたの。私はわりと運命を信じるほうだし、すべてがそうなる方向で進んでいたのかなって。今でもBattle Beastと並行して、自分のアコースティックコンサートも続けているのよ。Battle Beastとは違うスタイルだけど、モチベーションやインスピレーションを持ち続けるためにね。ミュージシャンとして、色々なスタイルに接し、バランスを保つというのは大切なことだから。

--- M : お好きなヴォーカリストは誰ですか。Janis Joplinはもちろんですよね。


Noora:ええ。Bruce DickinsonDio、それから兄が私にとってとても重要な存在ね。彼もシンガーで、元々は役者をやっていたのだけど、色々と才能のある人よ。兄は私にとってのアイドルで、素晴らしいショウをやるにはどうすれば良いかというお手本なの。若い頃音楽を聴き始めたきっかけは、Whitney HewstonMichael JacksonAretha Franklinなどね。好きなヴォーカリストはまだまだたくさんいるわ。

--- M : お兄さんもアーティスティックな方とのことですが、芸術的な家庭で育ったのですか。


Noora:現在は両親は普通の仕事をしているけど、父は若い頃はドラムをやっていたの。プロではなかったけど。母も若い頃歌と演劇をやっていて、でも彼らは成人して、仕事をし、家庭を持ちましょうという決断をしたのね。なので今は兄と私が彼らの夢を引き継いでいるということかしら。

--- M : ヴォーカリストとして正式なレッスンは受けていますか。


Noora:地元で5年ほど、ポップス、ジャズのレッスンを受けたわ。そこで受けたアドバイスは歌や喉のケアに非常に有益だったのだけど、残念ながらロックはへヴィ・メタルの歌い方を教えてくれる先生はいなかったわ。実は私も今先生をやっているのよ。ロックやへヴィ・メタルの先生はとても少ないから、少しでも力になれればと思って。声帯を痛めないように歌うにはどうすればいいかとか、歌だけでなくどのようにパフォーマンスをするべきかなどを教えているわ。どんな音楽でもそうなのだけど、特にロックやへヴィ・メタルにおいては、パフォーマンスに魂を込めるというのは非常に重要なこと。例えばジャズなどと比べると、もっと感情を押し出さなくてはいけないわ。そういうことも教えているの。

--- M : へヴィ・メタルの歌い方と、他のジャンルのそれとで決定的に違うところはどこなのでしょう。


Noora:やっぱり感情的な部分ね。例えばジャズでは、それほど感情の振り幅は大きくない。去年の12月のクリスマス・シーズンに、Ella Fitzgeraldなどを歌うコンサートをやったのだけど、パフォーマンスという面では随分違うのよ。ジャズをやるときはエレガントに振る舞わなくてはいけないけれども、へヴィ・メタルをやるときはもっと楽しんでいるというのかしら。へヴィ・メタルのステージでは、何かを演じているというよりも、非常に正直な私の一部分をそのまま出している感じね。ただ単にメロディを歌うのではなくて、そこに感情を込めるのよ。そうでないとお客さんは反応してくれないわ。



--- M : それではBattle Beastとしてはどんなバンドから影響を受けていますか。


Noora:やっぱりAcceptね。聴いてわかると思うけど(笑)。80年代のへヴィメタルからの影響は大きけれど、それだけではないわ。メンバー全員80年代のメタルが好きだけど、他のジャンルももちろん聴くし。だからBattle Beastは色んなものが溶け合わさりつつも、80年代のメタルの風味が一番強いという感じかしら。80年代のメタル色が強いというのは、今後も継続していくわ。それがBattle Beastの魅力であるわけだし。

--- M : ニューアルバムがリリースされましたが、ファンのリアクションはいかがですか。


Noora:リアクションはとても良いわ。このアルバムを作るのはとても大変だったから、その苦労が報われてほっとしているの。

--- M : 曲によってはシンセサイザーが大きくフィーチャされていたり、以前の作品に比べてポップな印象もありますが。


Noora:正直に言うと、これはBattle Beastのアルバムというよりも、Antonの個人的な作品という感じなの。どのような方向性をとるのか、十分に議論がされないままに制作が始まって、他のメンバーはAntonの言う通りにやったという感じだったわ。なので将来的にはもっとバンドとしてアルバムを作りたいと思っているの。セカンドアルバムみたいな方向性でね。

--- M : ということは、Antonがポップな方向性を望んでいたということなのでしょうか。


Noora:彼ははっきりこういう方向で、とは口にしなかった。彼は様々なスタイルの音楽が好きだから、私が受けた印象としては、それらをすべて盛り込んだという感じかしら。例えば"Touching the Night"は、イタリアのディスコソングみたいでしょう。私はSamantha Foxなども好きだし、ソフトな女性っぽいヴォーカルを乗せようというのも私のアイデアだし、その方向性には何ら問題はないわ。ニューアルバムはバラエティに富んでいて、Battle Beastが一面的なバンドではないことを示す良いことだし、もしかしたらへヴィ・メタルをあまり知らない層にもアピールできるかもしれない。

--- M : へヴィ・メタルということに関して、フィンランドはとても特別な国ですよね。フィンランドではへヴィ・メタルはメイン・ストリームの音楽のようですが、これは何故なのでしょう。他の国の人にとっては大きな謎だと思うのですが


Noora:フィンランド人にとっても謎なのよ(笑)。実はこれについて、他のフィンランドのミュージシャンと話たことがあるのだけど、結局答えは出なかったわ。

--- M : 先ほどAcceptの名を挙げていましたが、Acceptはへヴィメタルファンならば誰でも知っているバンドとはいえ、例えばここ日本で普通のメタルを聴かない若い人はもちろんAcceptが誰だかわからないと思うんですよ。フィンランドでは事情が違うのでしょうか。


Noora:Acceptとは去年の秋、何日か一緒にプレイしたの。その時は若いと言ってもお客さんの殆どが30代以上だったわ。もちろんもっと若いファンもいるとは思うけど。もっとへヴィ・メタルについて皆が知るべきよ。ラジオで流れるのはテクノばかりだし。

--- M : フィンランドでもそうなんですか?


Noora:そうよ、ロックやへヴィ・メタルを流すラジオ局は2つしかないの。オランダにはロックやへヴィメタルを流すラジオ局は一つもないと聞いたことがあるけど。悲しいことよね、違った種類の様々な音楽を聴いて、若い人たちが自分の気に入るものを見つけられないなんて。だから私たちはAcceptやJudas Priestなどの古いバンドから影響を受けつつ、若い人たちにへヴィ・メタルを啓蒙しているのよ。若い人たちが私たちを通じて昔のへヴィ・メタルに興味を持ってもらえるようにね。

--- M : フィンランドでへヴィ・メタルがビッグになったきっかけとは誰だったのでしょう。Nightwishでしょうか。


Noora:うーん、確かにNightwishはこのジャンルとして初めて大成功したバンドね。でも他にも海外に打って出たメタル・バンドはいるわ。フィンランドというのは人口が五百万人しかいないのに、バンドの数は多いの。だからこそ海外に打って出るロックバンドやへヴィ・メタル・バンドが多いんじゃないかしら。

--- M : フィンランドという国は、他のスカンディナヴィアの国とは文化が大きく違いますよね。


Noora:そうね、スウェーデンやノルウェー、デンマークにはあまり行ったことがないので、ここが違うというのは断言できないのだけど、フィンランドでは謙遜が美徳とされて、自分たちが成し遂げたことを誇ったりしにくいところがあるの。フィンランドには素晴らしいミュージシャンがたくさんいて、美しいところでもあるし、もっと自国を誇り持って良いと思うのだけど。

--- M : 日本でも謙遜というのは非常に大切な美徳とされているので、やはり近い部分があるのですね。フィンランドでは、バンドをやっていると政府から金銭的援助を受けられると聞いたことがあるのですが。


Noora:そうなのよ、いくつかの基金があって、フィンランドでは音楽に対する援助というのはとても手厚いわ。他の国ではあまりないことでしょうから、とても感謝しているの。

--- M : そうですね、日本でへヴィ・メタルを演奏して、国からお金をもらえるというのはちょっと考えられません。


Noora:特にへヴィ・メタルのような音楽は、それでお金を稼げるようになるまでに多大の投資をしなくてはいけないから、そのような基金があるというのはとても助かるわ。



--- M : 歌詞の題材として、日本の漫画Berserkを取り上げていますね。


Noora:そうね、影響を受けているし、3枚のアルバムそれぞれにBerserkを扱った曲があるわ。私ももちろんBerserkは好きなのだけど、特にAntonがあの中のキャラクターやストーリーにとても入れ込んでいて、それでBerserkに関する曲を何曲も書いているの。日本の漫画についての歌だし、日本のファンも気に入ってくれているんじゃないかしら。

--- M : 日本の文化というのがフィンランドも人気があったりしますか。


Noora:それはあまりないのだけど、私たちがもっと広められたら良いわね。

--- M : 忍者はどうですか。忍者の存在というのは良く知られているのですか。


Noora:そうね、ただし典型的な日本に対するステレオタイプなイメージのものだけど。もっと多くのフィンランドの人が日本に来て、このエネルギーを感じるべきよ。日本での体験は言葉では説明できないので、ぜひ自分で体験してもらいたいわ。

--- M : 最近の若いバンドでお勧めはありますか。


Noora:LoudParkにも出演したArionが良いわね。彼らにはたくさん良い曲があって、非常にポテンシャルも高いと思うので、是非もっとたくさんのショウをこなして欲しい。

--- M : あなたはCrystal Ball『Liferider』にゲスト参加していますね。


Noora:ええ。ヴォーカルのSteven Mageneyの息子さんが、彼もドラマーなのだけど、Battle Beastのファンなのよ。それでお父さんに「ちょっとこれ聴いてみてよ」って「Black Ninja」を聴かせたらしいの。それでStevenも、ぜひこの女性に参加してもらいたいということになって、Facebookでコンタクトしてきたの。それでSabatonとのツアーの前日に現地に行って、わずか1時間ほどでレコーディングしたわ。これまでで一番楽しいレコーディングだったかもしれない。Crystal Ballのメンバーは皆良い人たちだし。もしかしたら『Liferider』の発売ライヴが5月にチューリッヒであるのだけど、それにも参加する予定なの。

--- M : 是非将来一緒に何かをやってみたいというアーティストはいますか。


Noora全Iron Maiden!Bruce Dickinson、お願いよ(笑)。実を言うと、今W.A.S.P.Doug Blairとプロジェクトを始めたところなの。私のホームタウンのバーで、ジャム・セッションをしたのよ。「Sleeping (In the Fire)」をDougがギターとバッキングヴォーカルをやって、私がメイン・ヴォーカルで。それがとてもうまく行ったので、DougがBlackie Lawlessも入れて何か一緒にやろうということになって。これが実現したら最高よ、Blackieも私のアイドルの一人だから。

--- M : Blackieはメタル界最高のヴォーカリストの一人ですよね。


Noora:ええ、私も大きな影響を受けているわ。彼のヴォーカルはスパイシーというか、いつも全力でパワーがあるわ。

--- M : 「Wild Child」のカバーをボーナストラックとして収録していますよね。


Noora:ええ、他のメンバーもあの曲が好きだったし、それ以前に演奏もしたことがあったの。

--- M : 日本でカラオケに行くと良いですよ。W.A.S.P.も入っていますから。


Noora:実は昨日カラオケ行こうって提案したのだけど、他のメンバーに反対されちゃって。日本は3回目なのに、まだカラオケに行ったことないのよ!

--- M : 是非行くべきですよ。Iron Maidenもたくさんあるし、W.A.S.P.も2曲くらい入っていることがあります。明日(注:4/7)はBattle Beastの、日本では初の単独公演ですね。


Noora:凄いショウになるわよ!

--- M : やはりフェスでやるのと、単独公演では大きく違いますか。


Noora:そうね、単独公演はパーソナルなものだから。でも、私は信条として、それがオープニング・アクトであろうと、フェスであろうと、常にヘッドライナーの気持ちでやっているわ。そうすることによってエネルギーが生れるし、常にベストを尽くせるの。もし「私たちは所詮オープニング・バンドだから」なんて気持ちでやっていたら、良いステージができるわけがないわ。明日のライヴは素晴らしいパーティになるわ。たくさんのお客さんと楽しみたいわね。

--- M : ステージングを参考にしているアーティストは誰でしょう。


Noora:さっきも言った通り、やっぱりBruce Dickinsonよ。彼はステージを走り回っているでしょう。あれだけのエネルギーをステージから振りまけば、当然お客さんもそれに応えてくれる。お客さんと一体感を感じられるというのばベストよ。兄は私よりも先にロック・バンドをやっていて、ライヴもよく見に行ったのだけど、彼のパフォーマンスは本当に参考になったわ。それからLady Gagaのステージングなども参考になるわ。彼女の音楽はあまり多くは聴かないけれど、彼女は優れたシンガーであると同時に、人々を驚かせるのに長けているわよね。そういうところが好きなの。

--- M : とても存在感がありますよね。


Noora:そうなの。アーティストを見たときに、情熱が燃え盛っているのがわかるというのが好きなのよ。例えばLost SocietySammyのステージングは素晴らしいわ。私はあまりスラッシュ・メタルは聴かないのだけど、彼のステージを見るのは大好き。

--- M : 今後の予定を教えてください。


Noora:日本でのショウのあとは、そのままラップランドに行くわ。それからスウェーデンで4回やって、後はホームタウンでソロ・コンサートを予定してる。その後がまたBattle Beastでドイツに行くの。実を言うと、もうすでに次のアルバムのための曲作りも始めていて、メロディのアイデアをスマホに吹きこんだりしているわ。次のアルバムを作るのがとても楽しみなのだけど、今は曲作りもしつつ、ライヴもこなしている状況なの。色々忙しくしているという感じね。

--- M : それでは最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。


Noora:愛すべき日本のファンの皆さん、また日本に来られて光栄です。まだまだ何度でも来たいわ。いつも礼儀正しく接してくれて、どうもありがとう。ショウで会いましょう。Rock on!



   Battle Beastのライヴをご覧になられた方はおわかりと思うが、とにかく彼らのステージは凄い。何が凄いって、やはりNooraの歌とステージング。Bruce DickinsonBlackie Lawlessがアイドルだと言っていたが、Nooraの歌唱力やステージ・パフォーマンスは、すでに彼らにも負けていないのではないか。歌に気を使うあまりパフォーマンスがおろそかになったり、パフォーマンスに気を取られ歌が雑になったりもしない。ライヴの後半に失速したりもしない。ヘヴィ・メタルのシンガーとして、ここまでの完成度を誇っているヴォーカリストはそうそういないのではないだろうか。「ライヴ・バンド」というのは良く使われる表現だが、Battle Beastはその代表格なのではないだろうか。仮にCDを聴いてピンと来なかった人でも、彼女らのステージを見れば一発でファンになってしまうのは間違いない。

 Battle Beastは前任のヴォーカリストも相当の歌唱力を誇っていたが、わずか5百万人の人口の国から、これほどの逸材が次々と輩出されるというのは驚異としか言いようがない。本当にフィンランドというのは不思議な国だ。

 アルバム『Unholy Savior』は、以前の作品に比べシンセサイザーの比重が増え、ポップになったというかメタル色が薄くなった印象であった。その矢先のギタリスト脱退劇だったので、てっきりよりメタル路線をとりたいギタリストが方向性の違いということで抜けてしまったのかと思い込んでいたのだけど、何と真相はまったく逆とのことで少々びっくり。多様な音楽性と、ヘヴィメタルというコアな部分を今後どのように配合していくのか、非常に楽しみである。


Noora & Mirai


川嶋未来/SIGH
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