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サウンド・オブ・アルヴォ・ペルト(3CD)

2015年7月9日 (木)

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サウンド・オブ・アルヴォ・ペルト(3CD)
パーヴォ・ヤルヴィ、カリユステ、モルク、ほか


ヴァージン・クラシックスが制作したアルヴォ・ペルトのアルバム3枚を集めたお買得ボックス。3つの交響曲のほか、さまざまな管弦楽曲、協奏曲に、アンサンブルや声楽作品も収録し、ペルトの音楽の多彩な魅力に迫る内容です。最後に、タスミン・リトルによる非常に美しい『鏡の中の鏡』(EMI録音)が収められているのも気が利いています。  参考までにかつてのジャケット画像を表示しておきます。(HMV)

【収録情報】

Disc1
ペルト:
1. 賛と否〜ロストロポーヴィチに捧ぐ(チェロ協奏曲)
2. 交響曲第1番 op.9『ポリフォニック』
3. バッハ主題によるコラージュ
4. 無窮動 op.10
5. 我らの庭〜児童合唱とオーケストラのためのカンタータ op.3
6. 交響曲第2番


 トゥルルス・モルク(チェロ:1)
 エレルヘイン少女合唱団(5)
 エストニア国立交響楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 録音時期:2003年2月(3,6)、6月(2)、8月(1,4,5)

Disc2
1. スンマ〜弦楽オーケストラのための
2. 聖三祝文(トリサジオン)〜弦楽オーケストラのための
3. 交響曲第3番
4. フラトレス〜弦楽オーケストラと打楽器のための
5. シルアンの歌〜弦楽オーケストラのための
6. フェスティーナ・レンテ〜弦楽オーケストラとハープのための
7. カントゥス〜ベンジャミン・ブリテンの追悼歌〜弦楽オーケストラと鐘のための


 エストニア国立交響楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 録音時期:2000年11月

Disc3
1. 主は平安を約束された
2. ミサ・シラビカ
3. 祝福されたペトロニウス
4. 7つのマニフィカト・アンティフォナ
5. 深き淵より
6. メメント(初期稿)
7. カンターテ・ドミノ
8. ソルフェッジョ


 エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
 クリストファー・バウアーズ=ブロードベント(オルガン)
 トヌ・カリユステ(指揮)
 録音時期:1996年

9. 鏡の中の鏡

 タスミン・リトル(ヴァイオリン)
 マーティン・ロスコー(ピアノ)
 録音時期:1993年

 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 原盤:VIRGIN (EMI)


【アルヴォ・ペルト】
ペルトは1935年、人口百数十万人というバルトの小さな国エストニアに誕生。生まれた場所は13世紀にリヴォニア騎士団によって建設されたパイデという町です。当時のエストニアは独立宣言から17年を経たばかりの共和国でしたが、ペルトが5歳のときにはソ連軍の侵攻を受けて占領され、ソ連邦の一部に編入されてしまいます。
 ペルトはソ連支配下の社会体制の中でタリン音楽学校に学びますが、兵役によって中断、陸軍バンドでオーボエ演奏やサイドドラムを担当したのちに復学、1957年にはタリン音楽院に進んで作曲を勉強して頭角を現し、1961年、オラトリオ『世界の歩み』により、モスクワで開催された全ソ連青少年作曲コンクールで優勝しています。
 ペルトはまた、在学中からエストニア放送のレコーディング・エンジニアの仕事もおこない、1968年に作曲家として独立するまでその職務をこなしてもいました。彼の初期の作風は、ソ連作曲家のショスタコーヴィチやプロコフィエフだけでなく、バルトークからシェーンベルクの十二音技法まで消化した近現代的で前衛的な要素も加味されたもので、放送局勤務という海外情報の入りやすい条件もあったのか、在学中にすでにセリーなど西側の技法に基づく作品まで発表して物議を醸しています。
 しかし、1967年に初めて東方正教会の単旋聖歌を聴いて以来、ペルトはそうしたスタイルによる自身の活動に限界を感じるようになり、それらとは正反対の聖歌やグレゴリオ聖歌、中世、ルネサンス、バロックの宗教声楽曲などを研究すると同時に、宗教を探究し、ロシア正教会に深く関わるなどして、西洋音楽の原点回帰を目指し、独自の美を追求するようになります。
 作曲家として独立した1968年に発表された『クレド(信仰告白)』はペルトの新たな姿勢をコラージュ的に如実に示したものといえ、ネーメ・ヤルヴィによっておこなわれた初演は、表向き信仰を禁じていた当局の逆鱗に触れ、10年間の演奏禁止を宣告されてしまいます。
 そうしたこともあって、ペルトはソ連当局と芸術上の問題で対立しますが、1977年には先にソ連を出ていたクレーメルが、『タブラ・ラサ』をとりあげるなど国外でも注目を集めるようになり、1979年にはペルトも家族と共に国を出ることになります。
 ペルトはまずウィーンに移住して市民権を獲得、1982年からはベルリンを拠点に活動を展開すようになり、やがて、その音楽がECMレーベルを主催するマンフレート・アイヒャーの目にとまったことが、ペルトの名前が一躍有名になるきっかけとなりました。
 元ベルリン・フィルのコントラバス奏者で、その後ジャズのベーシストに転向、ほどなくECMレーベルを興したアイヒャーは、美しい音楽に関して凄い嗅覚の持ち主。
 ペルトの作品を気に入った彼は、1977年のクレーメルによる『タブラ・ラサ』のライヴ録音を中核とし、キース・ジャレット、デニス・ラッセル・デイヴィス、そしてベルリン・フィルの12人のチェリストたちによるレコーディングを集めて、アルバム「タブラ・ラサ」として1984年に発売、その独自の美しさを持った音楽はまたたく間に多くの人に知られることとなり、世界的なヒットを記録することとなります。
 その後もECMでは積極的なアルバム制作をおこない、以下のようなタイトルをリリースしています。
 1984「タブラ・ラサ」
 1987「アルボス」
 1988「ヨハネ受難曲」
 1991「ミゼレーレ」
 1993「テ・デウム」
 1996「リタニ」
 1997「アリーナ」
 1998「カノン・ポカヤネン」
 2002「オリエント&オクシデント」
 2005「ラメンターテ」
 2009「イン・プリンチピオ」
 2012「アダムの嘆き」
 2013「交響曲第4番」
ECMのアルバムがきっかけとなって知名度が高まったペルトは、他社からのリリースも相次ぐようになり、安定した人気を持つ現代作曲家として揺るぎない地位を確立しています。その音楽を彩った基本スタイルは、1970年代の後半に確立された「ティンティナブリ(鐘鳴らし)様式」という簡素な和声を用いた瞑想的で神秘的なもので、以来、ペルトの音楽の代名詞ともいうべき技法となっています。(HMV)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『サウンド・オブ・アルヴォ・ペルト』 パーヴォ・ヤルヴィ&エストニア国立響、カリユステ&エストニア・フィル室内合唱団、モルク、T.リトル、他(3CD)

CD 輸入盤

『サウンド・オブ・アルヴォ・ペルト』 パーヴォ・ヤルヴィ&エストニア国立響、カリユステ&エストニア・フィル室内合唱団、モルク、T.リトル、他(3CD)

ペルト、アルヴォ(1935-)

ユーザー評価 : 4.5点 (2件のレビュー) ★★★★★

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発売日:2015年08月25日
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