無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載:池田若菜 編】
2015年5月22日 (金)
ストレンジ、だけど癖になるポップソング。
前作『Smart Citizen』が、とりわけ耳の肥えたリスナーから高く評価され、ロングセラーを続けている吉田ヨウヘイgroup。新作アルバム『paradise lost, it begins』が早くも完成、6月3日にリリースされる。フジロック、ワンマンライブを経てより強靭となったバンド。さらにTAMTAM のフロントマンであるKuroのコーラスとして客演参加がバンドに華を添える。絶妙なバランスを保つバンドアンサンブルが、奇妙に、かつ美しいポップソングを鳴らす。
元々リスナー気質で深い造詣のあるメンバーの集合体である彼ら。今回アルバムの完成を記念して「無人島 〜俺の10枚〜」【吉田ヨウヘイgroup 連載】を実施。彼らのルーツとなる音楽を覗いてみよう。
無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載】 一覧
前作『Smart Citizen』が、とりわけ耳の肥えたリスナーから高く評価され、ロングセラーを続けている吉田ヨウヘイgroup。新作アルバム『paradise lost, it begins』が早くも完成、6月3日にリリースされる。フジロック、ワンマンライブを経てより強靭となったバンド。さらにTAMTAM のフロントマンであるKuroのコーラスとして客演参加がバンドに華を添える。絶妙なバランスを保つバンドアンサンブルが、奇妙に、かつ美しいポップソングを鳴らす。
元々リスナー気質で深い造詣のあるメンバーの集合体である彼ら。今回アルバムの完成を記念して「無人島 〜俺の10枚〜」【吉田ヨウヘイgroup 連載】を実施。彼らのルーツとなる音楽を覗いてみよう。
無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載】 一覧
『paradise lost, it begins』 吉田ヨウヘイgroup [2015年6月3日 発売]
「過去におこなってきた、無為にも徒労にも思っていた出来事たちが、ふいに意味を持ちだした瞬間を形にしたかった―。」朴訥としたフォーキーな歌としての味わい、硬質なポスト・ロックの質感、華やかな女性コーラス、そこへジャンル横断的なアイデアと、アンサンブルにおける楽器の役割を再定義する吉田ヨウヘイの作曲術。バンドの音を決定づけている西田修大の金属的な質感ながらブルーズを感じさせる巧みなギター、惜しくも解散してしまった< OK?NO! >やソロ活動と、活躍目覚ましいreddam がメイン・ボーカルを執る事も増え、岡田拓郎(森は生きている)、吉田ヨウヘイとの即興ユニット<発展>ではリーダーを務めるフルート奏者の池田若菜が、クラシックの高い素養をバンドでも活かし、アレンジャーとしての才能を本作では開花させている。それら、バンドの構築的なサウンドは、高橋恭平の躍動感溢れる力強いドラミングと星力斗によるハリのあるベースによって支えられている。個々のレベルアップしたプレイヤビリティーによって、バンドは大きく成長を遂げ、今作にはTAMTAM のフロントマンであるKuro がコーラスとして客演参加、更に美しいコーラスワークを実現している。より豊かな音楽性の下、バンドアンサンブルは強靭なものとなり、元々リスナー気質で深い造詣のあるメンバーの音楽嗜好が絶妙のバランスで融合し、現在進行形、全くオリジナルな、今しか生み出せないポップ・ソングスを作り上げた。
『paradise lost, it begins』収録楽曲
- 01. Music, you all
- 02. シェイプオブシングス
- 03. ユー・エフ・オー
- 04. サバービア
- 05. キャプテン・プロヴァーブ
- 06. フューネラル
- 07. 話を聞いたんだ
- 08. パラダイスロスト
- 09. イメージ・トレーニング
- 10. グッドニュース
- 11. 間違って欲しくない
吉田ヨウヘイgroup プロフィール
<メンバー> 吉田ヨウヘイ : vocal, guitar, alto saxophone 西田修大 : guitar, chorus 星力斗 : bass 池田若菜 : flute, chorus 高橋“TJ”恭平 : drums reddam : vocal, keyboard <サポートメンバー> kuro (TAMTAM) : vocal, trumpet ソングライターでヴォーカルを務める吉田ヨウヘイを中心として2012 年に結成された吉田ヨウヘイgroupはそのコーラスワークとバンド・サウンドと管を並列に扱ったマス・ロック的なアプローチをして、「和製ダーティ・プロジェクターズ」との異名を授かり、1st アルバム『From Now On』は熱心なリスナーから賛辞を以て迎えられる。森は生きているやROTH BART BARON といった親交の深いアーティストたちの協力を得て、2014 年『Smart Citizen』をリリース。FUJI ROCK FESTIVAL 2014(ROOKIE A-GO GO ステージ)、One Music Camp 2014 等のイベントに出演、8 月には渋谷クラブクアトロでのワンマンを成功させる。 http://yoshidayoheigroup.tumblr.com/ |
無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載:池田若菜 編】
Jorje Daher 「Pre Columbian Instruments of Mexico」先コロンブス期のメキシコの笛が10種類くらい紹介されていて、それらの音階がひたすら録音されています。中のブックレットには写真がたくさん載っていて楽器構造もよくわかります。無人島ときいてすぐにこのレコードを持っていこうと決めました。無人島生活でフルートが手元に無いのはやっぱり寂しいので、まずこのレコードを参考にしながらそこらへんの木を削って笛を作りたいです。Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestra 「LIVE Vol.1 series circuit」ONJOの作品はどれも好きなのですが、ひとつ選ぶなら私はこのライブ盤シリーズです。中のライナーノーツではONJO結成にまつわるエピソードがいくつか書かれていて、その中でも特に打ち上げでの話が好きです。数人ずつのいくつかの輪が、それぞれ無関係な話をしていて、その輪のメンバーがいつの間にか入れ替わったりしつつ、不思議と全体としては、なにかポリフォニーのようなものを形成している。その様子を見て、こんなオーケストラが作れないかな、と思いONJOを結成したという話で、このLive盤をきいているとまさにそのイメージはぴったりと当てはまるように感じるし、バンドメンバーや親しい友達との宴会の場に居るような心地よさがあります。Robert Cacciapaglia 「Sei Note In Logica」とにかくぼーっとしたい時によく聴いています。イタリアの現代音楽家ロベルト・カッチャパーリアの作品で6つの音程がピアノ、マリンバ、フルート、ヴァイオリンなど色々な種類の音で反復されながら流れていき、それに合わせてつぶやくような歌と電子音が入ります。左右をコツコツ行き来するボールの動きをスローモーションで見ているかのようなイメージが頭に湧いてきて、それに集中していると意識がどこか他の世界へ飛んでいきそうになります。ジャケットもすてきです。Nick Drake 「Pink Moon」無人島で聴いたら、この良さはいっそう際立ちそうです。Derek Bailey 「Solo Guitar」デレク・ベイリーのギターが大好きです。一枚しか持っていけないのは寂しいですが、これにします。Keith Jarrett 「The Melody At Night , With You」キース・ジャレットのピアノ演奏を聴いて、ひとつ知らなかった音楽の良さを知りました。彼の音楽の世界は私の知っている何千倍も広くて大きいんだろうな。ぐっとすべてを包みこむ温かさがあります。このアルバムは妻へプレゼントしたというスタンダードナンバーの演奏で、ここで聴けるピアノの音色は私が今まできいたどれよりも優しいです。András Schiff 「Geistervariationen」沢山好きなピアニストは居ますが、最近はアンドラーシュ・シフの演奏をよく聴いています。鍵盤を押し込む指先の細かなタッチはどれも繊細でありながら脆さは無く、スイスイと自由に音楽が前進していきます。決して派手すぎないシンプルな歌いまわしも良いです。バッハやベートーヴェンの演奏もすばらしいのですが、シューマンの子供の情景という曲が大好きなのでこのアルバムを選びました。かえる目 「惑星」細馬宏通さんの歌を中心としたカルテットバンドの2ndアルバムです。『とんかつ岬』と『とんかつ飛行』の流れが特に好きで楽しい気持ちになります。無人島で料理をしながら聴きたいです。Ry Cooder 「Jazz」ライ・クーダーがジャズがとり得たかも知れない別の形を想定してみよう、というコンセプトで作ったアルバムでフォークミュージック的とも表現できるようなジャズの音がきこえてきます。『shine』という曲でクラリネットが入ってくるところのアンサンブルが綺麗で特に好きです。ライ・クーダーには寅さん的な良さがある、と友人が言っていたのですがそうかもしれません。島を探検しながら聴きたいです。mitsume 「mitsume」海辺でききたいけど、めちゃくちゃ切ない気持ちになりそうです… |
▼ 前作リリース時の特集も必見!未読の方は是非!
【エイチオシ】 『Smart Citizen』発売記念!吉田ヨウヘイ×岡田拓郎×柳樂光隆・特別鼎談
HMVがイチオシするネクストブレイクアーティスト「エイチオシ」にて絶賛大プッシュ中の吉田ヨウヘイgroup。彼らのニューアルバム『Smart Citizen』がついに到着!吉田ヨウヘイさん、森は生きているの岡田拓郎さん、さらには音楽ライターの柳樂光隆さん、三者の特別鼎談現場にお邪魔してきました!
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HMVの邦楽バイヤーによる、邦楽専門アカウントです。独自の視点でオススメ作品をご紹介!特集・連載企画などもバシバシUpしていきますよ。
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インディーズ最新商品・チケット情報
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
3rd album
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