カルダーラの『惑星の調和』〜300年ぶりに復活を果たした幻の作品
2014年8月14日 (木)
カルダーラ『惑星の調和』全曲
300年ぶりに復活を果たした幻の作品
ヴェネツィア生まれで、マントヴァ、バルセロナ、ローマ、ウィーンで活躍した作曲家アントニオ・カルダーラ[1670-1736]は数多くの作品を遺しましたが、没後は忘れられてしまい、知名度が高まってくるのは21世紀に入ってからのことです。
まだまだ復興途上ともいえるカルダーラですが、今回登場する作品は、アンドレア・マルコンが発掘と編集をおこなったというもので、300年ぶりの復活上演となります。
この作品は、1723年11月19日、ハプスブルク家の神聖ローマ帝国皇帝カール6世[1685-1740]の皇后でマリア・テレジアの母でもあるエリーザベト[1691-1750]の命名日にボヘミアで上演された祝典劇です。カルダーラは1715年にカール6世に請願書を送ってウィーンの宮廷の副楽長となり、亡くなるまで同地で過ごすこととなるのですが、その恵まれた環境のもとで多くの作品を書いており、この『惑星の調和』も、そうした作品のひとつということになります。
内容は、惑星の神々が皇后の祝典を祝うというもので、華やかなコロラトゥーラの超絶技巧が求められるなど、聴きどころも多い作品です。
この上演のために集められた演奏者はなかなか豪華。超絶技巧のカウンターテナー歌手、フランコ・ファジョーリに、同じく優れたカウンターテナーであるカルロス・メーナのほか、ソプラノのヴェロニカ・カンヘミ、テノールのダニエル・ベーレなど古楽分野中心に活躍する歌手が揃っています。
指揮のアンドレア・マルコンはオルガニスト、チェンバリスト、音楽学者でもあるイタリア人で、バーゼルで古楽を教えてもいます。
オーケストラとコーラスはバーゼルのバロック・オーケストラと声楽アンサンブルである「ラ・チェトラ」。
なお、このアルバムは、蘇演コンサートのライヴ録音とスタジオ録音を組み合わせたもので、完成度の高いものを目指したものとなっています。(HMV)
【収録情報】
● カルダーラ:歌劇『惑星の調和』全曲 [108:07]
フランコ・ファジョーリ(C-T:太陽の神/アポロ)
ヴェロニカ・カンヘミ(Sp:月の女神。/ディアナ)
カルロス・メーナ(C-T:戦争の神/火星)
ダニエル・ベーレ(T:使者の神/水星)
デルフィーヌ・ガルー(A:美の女神/金星)
ルクサンドラ・ドノーセ(Ms:雷撃の神/木星)
ルカ・ティットート(Bs: 農耕の神/土星)
ラ・チェトラ(バロック・オーケストラ&声楽アンサンブル)
アンドレア・マルコン(指揮)
録音時期:2014年1月13〜19日
録音場所:ドルトムント、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(デジタル)
古楽最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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価格(税込) :
¥4,840
会員価格(税込) :
¥4,211
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入荷日未定
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