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1枚に89分収録! ブルックナー交響曲第3番 ブルックナー・ニュースへ戻る

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2014年7月28日 (月)



ブルックナー:交響曲第3番(1873年第1稿)
レミ・バロー&ザンクト・フローリアン・アルトモンテ管弦楽団


1977年パリ生まれで現在はウィーンを拠点に活動している指揮者のレミ・バローは、少年時代にチェリビダッケに認められて教えを受けています。そのせいか、ブルックナーの音楽を得意とし、しかも師譲りの非常に遅いテンポで注目を集めてもいます。
 演奏の「ザンクト・フローリアン・アルトモンテ管弦楽団」は1996年に創設されたオーケストラで、名称のアルトモンテはバロック期の画家の名前です。
 今回登場するアルバムでの彼らの演奏は、正味86分41秒というゆったりしたもので、もともと長い第1稿でも史上最長のタイムを記録。これには演奏会場が、間接音が多めのザンクト・フローリアン修道院であることも影響しているとは思いますが、それにしてもティントナー盤よりも、約9分も長いのには驚きです。最晩年のチェリビダッケを思わせる速度感となっており、細部情報まで十分に見渡せるテンポで、第1稿ならではのワーグナー素材の引用や、素材展開の豊富さを体験できるのは注目度の高いものといえると思います。

【交響曲第3番第1稿】
第1楽章
第2稿、第3稿に較べて100小節近く長い第1稿の第1楽章には、この曲の渾名『ワーグナー』の由来となるワーグナー作品からの明確な引用が含まれているのが特徴。
 展開部終わりの『ワルキューレ』の“眠りの動機”が一番目立つもので、この音楽のあとに冒頭部分が再現される箇所にはなんとも言えない魅力があります。

第2楽章
第1楽章同様、第1稿では、ワーグナーからの引用が削除されずに残っているため、はじめて聴くとけっこう驚かされる部分があります。
 具体的には、第1主題変奏ブロックに『タンホイザー』序曲の巡礼主題のイメージが投影されているという部分と、コーダに、第1楽章と同じワルキューレの動機が用いられている部分の2箇所ということになります。
 第2稿第3稿との大きな違いでもある構成上の相違点、つまり、ベートーヴェンの第9にならったと思われる並列的な変奏スタイルもブルックナー好きにはたまらないところで、第1主題の美しい変奏がたっぷり聴けるのはやはり快感です。

第3楽章
第1稿スケルツォ楽章の大きな特徴である主部主題の構成単位の不規則性は、後の版では規則的なものに改められ、流れが良くなるぶん、野卑なまでの荒々しさという要素が減退していたのはよく知られているところです。

第4楽章
第1稿とほかの稿との差異が特に目立つ楽章。ソナタ形式の構造概念に比較的忠実な第1稿は、3つのヴァージョンの中で最も規模が大きく、主題の再現や回想などもきちんとおこなわれ、なおかつ休止が頻繁なために、独特の激しく闘争的な雰囲気が漂うのが特徴。
 未整理な混乱という見方もありますが、ベートーヴェンの第9よろしく、素材回顧を入念におこないながら、古典的な様式セオリーに取り組む姿は、やはり魅力的というべきでしょう。(HMV)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB.103(1873年第1稿)[86:41]


 第1楽章 [31:36]
 第2楽章 [23:17]
 第3楽章 [07:41]
 第4楽章 [24:07]
 
 ザンクト・フローリアン・アルトモンテ管弦楽団
 レミ・バロー(指揮)

 録音時期:2013年8月23日
 録音場所:リンツ、ザンクト・フローリアン修道院
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第3番(1873年第1稿) レミ・バロー&ザンクト・フローリアン・アルトモンテ管弦楽団

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交響曲第3番(1873年第1稿) レミ・バロー&ザンクト・フローリアン・アルトモンテ管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

ユーザー評価 : 5点 (2件のレビュー) ★★★★★

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発売日:2014年09月09日
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