【インタビュー】ゆれる ジャパニーズ・ポップス・インタビューへ戻る

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2014年7月2日 (水)

ゆれる

 大阪発の3ピース・バンド、ゆれるが3作目となるアルバム『XENOtransplantations』をリリースする。ソリッドで3ピースならではの疾走感と、繊細でヒリヒリとした皮膚感覚、こんがらがった感情を掴んで投げ出し、目の前に露わにするようなパワーが絡み合ったサウンドが心揺さぶるバンドだ。ゆれるならではの、緊張感溢れるライヴのテンションや臨場感を盤にも封じ込めた、自信作。90年代オルタナからアンダーグラウンドなポスト・ハードコア、エモの系譜も継ぐ、渇きに満ちた音楽。最近足りていなかったのはきっと、こんなふうに胸をざわつかせるロックだ。

(TEXT、インタビュー: 吉羽さおり)
―通算3作目となるアルバム『XENOtransplantations』が完成しました。今回もヒリヒリとする曲がたっぷり入っていますね。どこかに不穏な匂いがあったり、閉塞感があったりという状況が音から伝わってくるんですが、どういうときに音が生まれたり歌詞を書いたりするんでしょうか。

Ami(Vo&G): 陽気で天気がよくて開放的なときって、あまり歌ができんくて。だから僕、夏に曲を作るのが苦手で(笑)。どちらかというと、冬、張りつめた部屋のなかとか、そういうときのほうが曲ができるからなのかもしれないですね。

―なかでも感情的にいちばんグッと動いて、表現に向かうのはどんな場面が多いと思いますか。

Ami: 大きな節目にきたときですね。その節目を、みんなは例えば壁というふうにも言っていると思うんですけど。そういう分岐点に立たされるまでの間は、結構流動的に、運命的に勝手に人生が進んでいると思ってるんですね。で、僕はむかしから、節目になると頭の中でヒューっていう音がして。その音がすると「ああ、また来たか」となるんです。それが僕の節目で、乗り越えなければいけないその瞬間に立たされているんだなと気づかされる。今回のアルバム『XENOtransplantations』の「ヒューズヒュー」という曲も、その頭の中の風の音がタイトルの由来なんですけど。僕がバンドをするにあたって、節目節目で感じたことや、超えるべき壁、壊すべき概念、気づいた大切なことを羅列した歌詞になってますね。だから、同じように何か目標を持ってる人たちに響けば嬉しいです。

―アルバム『XENOtransplantations』はそういう節目のなかでも、同じような時期のものは多いんですか。

Ami: そうですね。「赤い破壊」だけは、むかしからある曲をがらりと変えたものですね。

―曲を3人で作り上げていくのはどんなふうにやっていくんですか。

Bauchi(Dr): 基本的にはスタジオでAmiがこういうのあるよみたいな感じで弾いているものに、最初は合わせるというか。それで、今のいいんじゃない?みたいな感じで、どんどん組み上げていくやり方ですね。

Ami: 全部作って持って行っても、部屋で作ったときと、スタジオで合わせた時ではどうしても、あれ?ってなるんですよ。これちがう、ってなるので。それやったら、Aメロとかサビとかの部品を持って行って3人で構築したほうが、いいテンションで作れるっていうことに気づきました。

―アンサンブルが面白いですよね。ギターも弾きまくっているし、ベースはうねりまくっていて、今回はさらに歪んでいるし、すごく自由で居てちょっとちがえば壊れてしまうような感覚で成り立っている。この緊迫感をどう作り上げていくのでしょう。

Ami: あまりこうして、こうしてっていうのを言わないんですよね。

Bauchi: 個々やりたいことをやっているので。

Ami: それが面白いですもんね。

Yuta(Ba): たぶん僕はやりたいことがずっとあるんですよね。自分のなかのやりたいこととか、よしとするものが、言葉でうまくできないんですけど、明確にあって。例えば、「ABZ RBRND」という曲と「鵺になく」だと全然ちがうようにやっているんですけど、芯の部分、自分がやりたい部分は明確に一緒なんですよね。こういうイメージのものをしてほしいって言われたら、そのイメージを自分のよしとするもののなかでやるというか。まあ、それしかやれないということですよね(笑)。

―アンサンブルで、危ういバランスのギリギリのところを攻めていく感覚もあります?

Ami: そういうのが好きなんでしょうね。安定よりは不安定なもので。ヒリヒリした音楽が好きですし。

―ゆれるに直結する自分の音楽のルーツというのは何になるんでしょうか。個人的には、インディ・ロック、それも90年代から2000年代のポスト・ハードコアの匂いがしているなって思っているんですよね。

Ami: 北のほうの音像とかむっちゃ好きです。bloodthirsty butchersとかキウイロール、COWPERSとかですかね。

―そういったルーツもあって、作るものも自然と明解に明るいサウンドには向いて行かなかったというか。

Ami: そうですね(笑)。でも僕自身は、いつだって楽天的やしポジティブなんですよ。

―そこはあまり歌詞からは匂わないですよね。

Ami: そうなんですよね。曲って、わからないなって(笑)。僕あまり、悩みとかを人に相談しないし、どんなことでもポジティヴに受け止めるんですけど、曲を書くってなると、反対のベクトルにいってしまうというか。そっちのほうが力強くなってしまって。

―じゃあ、音楽をはじめて改めて自分の思考の回路にもこういうものがあるんだって発見してしまった感じ?

Ami: うーん、そのベクトルが好きだったんですかね? だからやってたんですけど。最初は気づかなかったけど……作り重ねていくうちに、暗い曲ばっかりやなって(笑)。

―気づいちゃいましたか(笑)。でも、そこに嘘偽りを書いてるわけじゃないんですもんね。

Ami: 不思議なんですよね。心の底辺にある部分をすくい取って曲にしているんだと思うんですけど。普段はあまり出てきてないところやと思うんです。だから、よりエモく歌えるのかもしれない(笑)。

―歌われた時にどんな情景的かわからない曲が多いし、歌詞を読んでみてもわからないような感覚もある。でも、音楽で聴くとわかるんですよね。歌が持ってるエモーションやカオス的な感情とかが伝わってくる。それは歌詞として面白いなと。

Ami: 歌詞が100%伝わらなくても、雰囲気で感じとっていろんな解釈をしてくれたほうが、無責任ですけど好きなんですよね。でも、僕なりには意味があるっていうのが重要じゃないですか。

―ふたりは歌詞を解釈して、サウンドに活かすようなことはあるんですか。

Bauchi: Amiの歌詞を、僕はたぶん全然ちがう解釈をしていると思うし、曲を作っている段階でのふにゃふにゃ歌ってる聞こえてきたイメージで、僕なりのフレーズをつけたりしているので。捉え方は、きっと3人とも違うと思うんですよね。悪い意味じゃないですよ(笑)。

Yuta: 僕には、これどう?とか訊いてきてくれるんですけどね。

Ami: Yutaは博識なんですよ。だから、この言葉が合ってるのかとか、校閲担当ですよね(笑)。

Yuta: 幼なじみで付き合いが長いので、これは皮肉を言いたいやろうなとか、これそういう意味じゃないやろうなとかがわかるんですよね。でもこのままだとちがった意味で伝わってしまうから、こうじゃないかとか。

―歌詞を見ると、彼ならではだなというのもわかるんですか。

Yuta: うーん、どうなのかな……でもたぶん、一緒なんですよ。

Ami: だから、Yutaは客観視側っていうことなのかも。同じことを思ってくれるけど、客観視側で話をしてくれるっていうね。

―絶妙なバランスで成り立っているんですね。では、アルバム・タイトル『XENOtransplantations』というのはどんな意味合いでつけたんですか。

Bauchi:今まで2枚出した作品が、『mutilations』『distractions』で、今回も“〜tions”というのはつけたいなと話していて。で、この3タイトルで〜tionsは締めようかと。それで相応しい言葉はあるかなと考えていたときに、『XENOtransplantations』というのが出てきたんです。これは辞書でAからZのいちばん最後の言葉で。意味を調べたら、異種移植みたいな。ええんちゃう?っていう。

Ami: 異種移植って手術とかで使う用語なんですけど。バンドって、価値観がちがうものの集まりで。そういうところでも意味が合っているし、バンドとか夢とかについて歌っているアルバムなので、そこもいいなってなって。しかも、『XENOtransplantations』って誰も意味わからんし(笑)。

Bauchi: パッと見たら読まれへん。

Ami: そこもなんかいいなっていう。


インタビュー: 吉羽さおり

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