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【インタビュー】 ホセ・ジェイムズ 『While You Were Sleeping』

2014年6月6日 (金)

ホセ・ジェイムズ

 「このアルバムは自分自身の好きな音楽全ての融合なんだ」 ―ホセ・ジェイムズ

 昨春、ブルーノート移籍第1弾としてリリースされた『No Beginning No End』が、今もなおロングセールスを記録している中、待ってました!とばかりに届けられた最新アルバム『While You Were Sleeping』。
 前作を踏襲したアーバンなブラック・コンテンポラリー・サウンドを期待しているとエライ目に合うぞ、と。がしかし、これまで以上にホセ・ジェイムズというマルチプルなシンガーの正体はかなりつまびらかにされており、”Jazz The New Chapter”ヨロシク、見たことのないランドスケープが、そぼ濡れたギターの音と漏れる吐息の向こう側に朧げながら見えてくるはず。それをジャズと呼ぶか呼ぶまいかは各自のセンスにお任せしたい。要は、そこに乗るか反るかのことだけなのだから。

 今回レコーディング・メンバーに新たに加わった、ブラッド・アレン・ウィリアムズというメンフィス出身の”できる”ギタリストがホセを大いに焚き付けて、その音楽はある種覚醒したかのように、ジャズやソウルあるいはロックの垣根を飛び越えて、大きく宇宙へ突き抜けていった。While You Were Sleeping・・・ 君が眠りについている間に、またとんでもない傑作ができ上がってしまったのだ。

 先日、プロモーションのため日本を訪れていたホセ・ジェイムズにお話しを伺ってきました。  


インタビュー/文・構成:小浜文晶



要するに、みんな『No Beginning No End』の路線を期待していたんだろうね。実際は僕の役回りじゃないんだろうけど、こういう大きな変化を予想させたりする下準備もなしに、いきなり「Anywhere U Go」、「EveryLittleThing」、この2曲を聴かせたわけだから、驚くのも当然かもしれない(笑)。


-- 今回のアルバム『While You Were Sleeping』では、前作の『No Beginning No End』とは明らかに方向性が異なるということも含めて、ホセさんのまた別の一面みたいなものを窺えたような気がしました。

 あらゆる意味ですごく大きなステップを踏めた作品になったと思う。だから、こうしてでき上がったものを前にしてみると、すごく気分がいいよ。プロデューサーとしてもソングライターとしても、あとはバンドのリーダーとしても、今回の制作にあたっては本当に難しい面がたくさんあって・・・そう、色々な人と戦わなきゃいけない部分が結構あったんだ。だから、そこを乗り越えて完成にこぎ着けたときの喜びはひとしおというか、自分にとって大きな自信になったことは確かだね。


-- 戦いというのは、サウンド・プロダクションをめぐってバンド・メンバーと?

 バンドもそうだけど、レーベルともね。何だったら、周りの全員とやり合った感じだよ(笑)。


-- レーベルともですか。

 うん。今回のアルバムの方向性が、まだ自分の中でほんのアイデア程度でしかなかったときに、レーベルの人たちにそのイメージを何となく説明したんだけど・・・理解してもらうのはかなり大変だったよ。まず最初に「Anywhere U Go」のデモとほぼ完成していた「EveryLittleThing」、この2曲を聴かせたんだ。僕的にはかなり自信があったから、絶対にいいリアクションが返ってくるって踏んでたんだけど、実際彼らはものすごいショックを受けたようで、「次のアルバムはロックになるのか・・・」ってかなり引きつってた(苦笑)。

 要するに、『No Beginning No End』の路線を期待していたんだろうね。実際は僕の役回りじゃないんだろうけど、こういう大きな変化を予想させたりする下準備もなしに、いきなりこの2曲を聴かせたわけだから、驚くのも当然かもしれない(笑)。


-- バンド・メンバーのリアクションはどうでした?

 反応自体はよかったけど、メンバーとは、シンセ、ギターの音色、ドラム・パターンから、コード進行やメロディにいたるまで、ありとあらゆる部分で戦ったよ(笑)。メンバーも各自きちんとした意見を持ってるからね。あまりにも言い合いが激しくなったときなんかは、一旦頭を冷やしにスタジオから出ていくこともしょっちゅうだった。そのぐらい議論が白熱したというか、アタマに来たというか(笑)。

 でも実際、自分の意見をしっかり持ってるメンバーと音楽を作ることができるっていうのは、すごく幸せなことなんだよね。もちろん僕もかなり頑固なんだけど(笑)、でもそういう連中が寄り集まって、「その音最悪じゃん」とか意見をハッキリ出し合うことで、やっぱり最終的にはいいものが生まれるんじゃないかなって。それはバンド・メンバーに限らず、レーベル・スタッフとの関係にしてもね。


ホセ・ジェイムズ@Billboard Live TOKYO 2014
提供:Billboard Live TOKYO/Photo:Masanori Naruse



-- 逆に、レーベルの人たちがショックを受けたことに対して、ホセさんの中に“してやったり”感はなかったんですか? ある種、裏をかいたということで。

 まったくなかったね。むしろガッカリしたかな。単純に、僕としては傑作ができたと思って聴かせたわけだから、「なんでそんなにショックを受けてるの?」って。

 ジャズに対する見解だったり、あるいはジャズ・アーティストとしての“在り方”っていうのは、自分のデビュー当時からは比べものにならないほど自由で幅広いものになっているような気がするんだ。もちろんアーティストとしては、コマーシャルである必要性だったり、それなりにビジネス的な部分は知っていなきゃいけないと思うんだけど、でもそこを最初に考えてモノを作るっていうのは絶対にありえない。少なくとも僕の中では。だから、湧き出て生まれてきたものを自由に表現する。それがたまたま自分にとっては新しいディレクションにすぎなかったっていうことなんだ。


-- ドン・ウォズに限っては、さほどショックを受ける感じもなさそうですが。

 もちろんドン・ウォズはアーティストでもあるから、今回のデモを聴いても至ってクールだったんだけど、他のスタッフはやっぱり・・・ね。ブルーノートという大きな組織の中で売らなきゃいけないプレッシャーを抱えながら、この音をそういった基準にもとづいて判断しなきゃいけないわけだからさ。「ホセは一体何をやってるんだ!? ジャズをやっていたハズなのに、次はソウルをやって、おいおい今度はロックか!」って、まぁ相当焦るのも無理はない(笑)。
 今回はたまたま違った形で自分を表現しているにすぎないんだけどね。でもやっぱり、新しいものっていうのは、いつでも人を不安にさせるんだよ。そうなると、マーケット的なところに、これまでとは違う考え、違う方法っていうのを反映させることができなくなってしまうんだ。

 正直、今回このアルバムを完成まで僕に自由にやらせてくれたことって、レーベルにとっては冒険というか、かなりリスキーなことだったと思う。そういう部分にはすごくありがたみを感じているし、こうしてリリースできるのはとてつもなく嬉しいことだよ。

 そうだ、もうじき「EveryLittleThing」のプロモーション・ビデオが公開されるんだけど、それを観てくれたら、今回の作品が明確にヴィジョン化されて、より深く理解することができると思うよ。  


ドン・ウォズ (Don Was)
ミシガン州デトロイト生まれ。デトロイト・ブルースとジャズ、そしてローリング・ストーンズを聴いて育ったというドン・ウォズ。学生時代の友人、デヴィッド・ワイズ(デヴィッド・ウォズ)と結成したグループ、ウォズ・(ノット・ウォズ)で80年代に一世を風靡。現在レコード・プロデューサーとして広く知られるドン・ウォズ。これまでに手掛けたアーティストは、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、ボニー・レイット、イギー・ポップ、ジギー・マーリー、the B-52s、エルトン・ジョン、ガース・ブルックス、ルシンダ・ウィリアムズ、オールド・クロウ・メディシン・ショウ、ジョン・メイヤー、リンゴ・スター、ウィリー・ネルソン、ブライアン・ウィルソン、クリス・クリストファーソン、アーロン・ネヴィル他多数。グラミー賞も複数受賞しており、1995年には「プロデューサー・オブ・ジ・イヤー」にも選出された。音楽監督または音楽コンサルタントとして関わった映画作品も数知れない。『バック・ビート』での楽曲提供により、英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀オリジナル・スコア賞を受賞。1997年には、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンのドキュメンタリー映画『I Just Wasn't Made For These Times/駄目な僕』を監督・製作。サンダンス映画祭で初めて公開され、サンフランシスコ映画祭のゴールデン・ゲート・アワードを受賞した。2012年1月からブルーノート・レコードの社長職に就いている。


-- 僕の個人的な感想なんですが、1曲目の「Angel」から、いい意味でかなりショックを受けましたよ(笑)。と同時に今回は、もはやジャズ、ソウル、ロック云々という文脈は完全に度外視して、ホセさんが、例えばギターを弾きながら曲作りに挑戦したり、そうした新しい作法などに挑むことに重きを置いたアルバムなのかなという印象を持ったんですが。

 ギターで曲作りをしたことについては、別に奇をてらったりしたわけじゃなくて、自分の中からあくまでナチュラルに出てきたやり方でもあるんだ。ただやっぱり、新しいことや実験的なことにチャレンジするのは好きだから、今回はおっしゃるとおり、ひとつの“私的な挑戦”でもあったと思う。そして最終的にこういう方向性のものに仕上がったのは、まさしく自分の意図した通りでもあるんだよね。


-- なので、作っているご本人が何より期待と不安を持ってエンジョイしていたのかなと(笑)。

 楽しんでもらうことも大事だけど、それには自分自身がまず楽しまないと、っていう考えが根本的にあって。やっぱり音楽は楽しくないと。そういう意味では、精神的に僕は若いのかもね(笑)。あと、とにかく音楽を演るときは気後れせずに派手にやる。そしてサウンドも重厚にっていうのがモットー。ジャズのオーディエンスには割と年配の人が多いって言われてるけど、僕自身は老若男女、色々な人に自分の作品やショウを楽しんでもらいたいって思ってるんだ。


-- 実際、ギターでの曲作りというのは、ベーシックなコードを鳴らして、そこに鼻歌のようなものを乗せながらメロディを固めていくという感じなのでしょうか? もちろんピアノでの作曲法とも大きく異なるのでしょうし。

 ギターとピアノでは、楽器の特性からしても音作りの根本が違うよね。ギターはもっとシンプルな音が生まれる。しかもリズム感を伴ってね。ギターで曲作りをすれば、ブルースだったり、フォークだったり、シンガー・ソングライター的な音が自然に生まれてくるっていうのは分かるよね? で、その方が僕にとってはしっくりくるんだ。それと、歌い方も変わってくるんじゃないかな。ピアノだとちょっと複雑な歌い方になるけど、ギターの場合はより生っぽい感じ。パワフルな部分がかなり強調されるというか。

 あと、ギターは持ち運びができるからね。ツアー中、ホテルにいても、サウンドチェックの合間でも、ギターさえあればいつでも好きなように曲が書ける。ピアノだと、それが置いてある場所に行って、「よし、これから曲を書くぞ」っていうモードに入らなきゃいけないわけだから、曲作りに対する姿勢なんかにも自然と違いが出てくるってもんだよね。それが、今回初めて全てギターで作曲してみて分かったこと。だから、今後もギターで曲を書き続けることになるかもしれないね。


-- よりナチュラルにメロディが湧いてくるというか。歌詞の世界にしても異なってくるものですか?

 歌詞に関しては、作曲方法で異なってくるってことはあまりないかな。ときどきフッと降りてくることもあるんだけど、簡単なアイデアだけが頭に浮かんで、それを携帯電話のレコーダーに残しておいて、後で聴き返して作り込んでいくっていうパターンもよくあるよ。いずれにせよ共通して言えるのが、いちばん最初のラインさえ出てくれば、あとはスムーズに進むんだ。ただ、その一行が出てこないときは・・・うん、永遠に書けないな(笑)。


ホセ・ジェイムズ
©Michael Katzif



-- 今回のアルバムでは、レコーディング・メンバーに、ブラッド・アレン・ウィリアムズというギタリストを新しく迎えていますよね。

 元々ブラッドは、ソロモン(・ドーシー)の友人で、ちょうどギタリストを探していたときに紹介してもらったんだ。彼はメンフィス出身ということもあって、ソウルフルなフィーリングが体にしみついているミュージシャン。ロック、リズム・アンド・ブルース、フォーク、ゴスペル、カントリー、色々なスタイルを弾きこなす、僕にとって理想的なギタリストだよ。しかも相当な音楽オタク(笑)。あらゆる音楽に対する知識と理解があるから話が通じやすいんだ。

 僕は、ジャズのギタリストが、ロックの本質も知らずにロックを演ってるっていうのがすごくイヤだったんだ。でもブラッドは、根っからのロック・ファンでもあったから、その点においても本当に完璧だった。その上、ロックをプレイしていてもソウルフルな温かみを感じさせる。こんなギタリスト中々いないよね。


-- 「Anywhere U Go」や「EveryLittleThing」のギターのリフっていうのは、ホセさんが考えたものなのですか? それともブラッドさんと一緒に?

 「Anywhere U Go」は僕なんだけど、「EveryLittleThing」の方は、実を言うと、クリス(・バワーズ)がシンセで書いたものなんだ(笑)。だから、ブラッドはどちらのリフ作りにも関わっていないんだけどね。


ホセ・ジェイムズ・バンドのすてきな男たち

ブラッド・アレン・ウィリアムズ (Brad Allen Williams)
ソウル・ミュージックの都テネシー州メンフィス生まれ。このたびホセ・ジェイムズ・バンドに新加入し注目を集めるニューヨーク・ブルックリンのギタリスト/プロデューサー/アレンジャー。ホセほか、サーシャ・アレン、ローラ・イジボア、チェスター・グレゴリーなど多くのシンガーたちのレコーディング・ギタリストとしても活躍。また最近では、N.Y.ハーレムのシンガー、キンバリー・ニコール、プリンスのツアーにも参加していたブルックリンのサックス奏者スライフィフスアヴェニュー(Sly5thAve)といった新進気鋭のアーティストたちのサウンド・プロダクションを手掛けるなど、ミュージカル・ディレクターとしてもその手腕を発揮。パット・ビアンキ(org)、タイショーン・ソーリィ(ds)と自身のオルガントリオでライヴ活動も行なっている。
ソロモン・ドーシー (Solomon Dorsey)
カンザスシティ生まれ。ホセ・ジェイムズ・サウンドのボトムを支えるベーシスト/シンガー/プロデューサー。ミズーリ大学ではクラシックを専攻し、ヴィオラとオペラを学んでいたが、その後ジャズ・アンサンブルでアコースティック・ベースを弾く機会があり、サックス奏者ボビー・ワトソンにその才能を見出された。2003年ニューヨーク移住後は、ニュースクール大に進学。バスター・ウィリアムズやセルジオ・ブランダオなどに師事し、アコースティック、エレキベースのスキルを磨いていった。ホセ・バンドのほか、オマー・ハキム、レイチェルZとのトリオ・オブ・オズ、トランペッターのモーリス・ブラウン、シンガー・ソングライターのクリステル・ウォーレン、さらにはイタリアのポップ・レジェンド、ピノ・ダニエーレなどのライヴやレコーディングに参加し、太く重いグルーヴを生み出している。
1989年LA生まれ。ジュリアード音楽院に在学中に、ボビー・ワトソン、イングリッド・ジェンセン、ベニー・グリーン、テレンス・ブランチャード、テレル・スタッフォード、ロドニー・ジョーンズ、カート・エリングらと共演。2008年には弱冠19歳で初リーダー作『Blue In Green』(発売は国内M&Iのみ)を吹き込んでいる。卒業後の2011年に「セロニアス・モンク・コンペティション」で優勝。翌2012年には「NEAジャズ・マスター・アワード」でウィントン・マルサリス、ベニー・ゴルソンらとも共演。ジャズ界のエリート街道を突き進む現在24歳の鍵盤奏者。ジャズに軸足を置きつつも様々なジャンルで活躍。2011年のカニエ・ウェスト&ジェイ・Zのコラボ作『Watch The Throne』に参加するほか、ホセ・ジェイムズ、マーカス・ミラー、アレサ・フランクリンのバンドに参加するなど活躍の場を広げている。今年3月、Concordからデビュー・アルバム『Heros + Misfits』をリリースした。
1980年兵庫県生まれ。2003年に渡米し、現在もニューヨークを拠点にホセ・ジェイムスのバンド・メンバーとしても活躍している日本人トランペッター、黒田卓也。日本人として初めてUSブルーノートと契約し、ホセのプロデュースで今年2月に移籍第1弾リーダー作『Rising Son』をリリース。ジャズをベースにヒップホップ、アフロビート、ゴスペル、ファンク、ラテン、ソウルと様々にクロスオーヴァーした、全編盟友ホセのプロデュースによる入魂作。コーリー・キング(tb)、クリス・バウアー(rhodes,synth)、ソロモン・ドーシー(b)、ネイト・スミス(ds,per)といったバンドメイトたちも主役のメジャーデビューを祝すかのように、息の合ったタイトな演奏でバックアップ。ロイ・エアーズ「Everybody Loves The Sunshine」カヴァーにはホセがヴォーカル参加している。
コーリー・キング (Corey King)
テキサス州ヒューストン生まれ。11歳でクラシック奏者としてトロンボーンをはじめ、名門ハイスクール・フォー・ザ・パフォーミング・アーツに進学。在学中には、テキサス州選抜バンドに抜擢、またグラミー賞での演奏、さらにはダウンビート誌では2004年ベストソリストとして取り上げられるなど輝かしい成績を残す。その後、N.Y.のニュースクールに進学し、在学中より世界トップアーティストのバンドで大活躍。日本でも大人気の、エスペランサ・スポルディング、ローリン・ヒル、ロバート・グラスパー、ジェイソン・モランモス・デフといったヒップホップ勢とも多く共演。また、御大ロニー・スミスのビックバンドではミュージック・ディレクターを務め、クリスチャン・スコットやロバート・グラスパーに楽曲を提供するなど作・編曲にも非凡な才能を持っている。現在は、ホセ・ジェイムズ・バンドのほか、ジャマイア・ウィリアムス率いるエリマージ(ERIMAJ)にも参加している。
1974年イギリス・セント・オールバンズ生まれ。ホセ・ジェイムズ・バンドほか、フライング・ロータス、シネマティック・オーケストラ、4ヒーロー、フィン・シルヴァー、ルス・コレヴァなど、数多くのセッションに引っ張りだこの敏腕ドラマー、リチャード・スペイヴン。2012年には、元ジャネイのルネー・ヌーヴル(vo)やプロデューサー、キーボーディストのヴィンセント・ヘルバースらと結成したプロジェクト、セラヴィンス名義でアルバム『Hear to See』をリリース。ジャズとネオソウルをつなぐ「妖艶なフューチャー・ジャズ」と各方面から絶賛を受けた。今年7月には、初のソロ・アルバム『Whole Other』をリリース予定。黒田卓也、フィン・シルヴァーのフリドライン・ファン・ポール、クートマ、ザ・ヒックスなどがゲスト参加している。
ホセ・ジェイムズ@Billboard Live TOKYO 2014
提供:Billboard Live TOKYO/Photo:Masanori Naruse



-- ギタリストの話になったので、せっかくだからお聴きしたいのですが、憧れのギターヒーローっていたりするんですか?

 もちろんいるよ! ナット・キング・コール・トリオのオスカー・ムーア。彼はエレクトリック・ギタリストの最高峰だね。ほかにジャズ・ギタリストでは、ウェス・モンゴメリー、グラント・グリーン、チャーリー・クリスチャン。ロックでは、何と言ってもジミ・ヘンドリックスだよ。で、僕はミネアポリスが地元だから・・・


-- プリンス!

 そう! 彼は、僕にとってギターの神様だよ。 


-- プリンスが実はすごいギタリストだっていうのは、一般的にはあまり知られていなかったりしますよね。

 本当に? まぁ、天才的なパフォーマー、ソングライターとしてのイメージがやっぱり強いからね。でもギターを弾く人から見れば、彼ほどクレイジーでクールでソウルフルなギターを弾く人はいないっていうのがはっきり分かるんだよね。 


-- ちなみに、ホセさんのロック原体験っていうのは、そのプリンスやジミヘンだったりするんですか?

 そうだね、初めて買ったレコードが『Purple Rain』だったぐらいだから(笑)。母親が60年代のロックやフォークなんかがすごく好きで、そういった音楽を小さい頃から耳にはしていたんだけど、物心付いてから最初に夢中になったのは、実はプリンスじゃなくて、ビースティ・ボーイズだったかもしれない。初期のロックやパンクをやっていた時期のね。もちろんニルヴァーナやサウンド・ガーデンみたいな90年代のグランジ、オルタナティヴ・ロックもよく聴いてたよ。ナイン・インチ・ネイルズなんかも好きだったな。

 今振り返るとこの当時、スクエアにジャンルを分けて聴くような人ってそんなにいなかった気がするんだよね。「俺はロックしか聴かない!」「ジャズしか知りません!」じゃなくて、いい音楽、いいバンドだから聴くんだっていうキッズのほうが圧倒的に多かった。もっと自由に音楽と付き合っていたと思う。僕も、ア・トライブ・コールド・クエストが大好きだったけど、1000マニアックスやブリーダーズも同じように超クールだと思って聴いてたからね。 


-- 今回、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド「Who Loves The Sun」のカヴァーが収録されていますよね。ヴェルヴェッツ、ルー・リードなんかもよく聴いていたんですか?

 昔から大好きだよ。ルー・リードはレジェンドだね。 


-- ニューヨークでは、現在でもヴェルヴェッツ、ルー・リードが、アンダーグラウンドやポップアート・カルチャーのアイコンで在り続けている感じだったり。

 たしかに、「ニューヨーク・アンダーグラウンド=ルー・リード」みたいな雰囲気はまだ多少残っているけど、ただ昔より、ニューヨーク自体がもっと企業イメージの強い都市になってきているかなっていうのは感じてるよ。

 『No Beginning No End』のジャケット写真を撮ってくれた写真家のジャネット(・ベックマン)とよくそういう話をするんだけど。彼女はロンドン出身で、70年代にはクラッシュやポリス、ニューヨークに移住後は、Def Jamの専属カメラマンとして、パブリック・エナミー、LL・クール・J、ビースティ・ボーイズといったアーティストの写真をたくさん撮ってきたんだ。そんな彼女も「ニューヨークはすごく変わった」ってよく言ってる。たしかに昔は、ニューヨークにはたくさんのアーティストが住んでいたけど、今は物価も家賃もバカ高くなって、とても若い芸術家の卵なんかが気軽に住めるような街じゃなくなっているからね。

 とはいえ、ニューヨークは今もニューヨークであり続けてるっていうか、クールなクラブはあるし、かっこいいバンドをたくさん見付けることもできる、インスピレーションを得るにはやっぱり格好の場所だよ。チャイナタウン、ローワー・イーストサイドもいいけど、今一番注目されてるエリアはブルックリンなんだ。   


「Who Loves The Sun」収録。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが1970年に発表した通算4作目にして実質的なラストアルバム。すでに分裂状態にあったバンドが作り上げた、前3作とは異なる位相を持ったポップ作品。これが彼らの本筋とはいえないが、この薄気味悪いほどの奇妙な明るさもまた作品単位で見れば面白い味わい。「Sweet Jane」や「Rock & Roll」など、後々までルー・リードの代表曲となる楽曲が収録されている。別テイクなどボーナス・トラックを40曲近く加えた増補改訂盤もリリースされている。



-- ブルックリンには、グリズリー・ベア、ダーティー・プロジェクターズ、MGMTみたいなユニークでクールなインディ・バンドが数多く存在していますよね。

 もちろん彼らの音楽は好きだし、常に注目してるんだけど、まだライヴを観たことがないんだ。やっぱり彼らぐらい有名になってくると、大きな会場での開催が多くなるから、バンドの意志とは別に、ショウ自体があまりおもしろくないんじゃないのかなって、あえて積極的には観に行かないようにしているんだけど(笑)。ロンドンに住んでいたときは、よく小さなライブハウスで新しいバンドの音を楽しむことができたんだけどね。

 シンガー・ソングライター系のアーティストでいえば、今回アルバムに参加してくれたベッカ・スティーヴンス、彼女のライヴは小さなクラブで観たことがあるよ。最高だったね。あと今イチオシは、キャット・パワー。彼女は、もう20年近く活動しているシンガー・ソングライターなんだけど、MATADORから出てるアルバムはどれもヤバイ。特に『The Greatest』っていうメンフィス録音のアルバムが大好きなんだ。すごくソウルフル。2012年に出た『Sun』もいいよ。エレクトリックなんだけど何ともいえない不思議なサウンドでね。そうそう、セイント・ヴィンセントも最高だよ。


-- 最近のジャズ・ミュージシャンは、インディ・ロック、シンガー・ソングライター周辺にも異様に詳しいという(笑)。「Dragon」など3曲に参加しているベッカ・スティーヴンスのファンというミュージシャンも本当に多いみたいですね。

 彼女の声は本当に素晴らしいよ。実は、「Bodhisattva」と「While You Were Sleeping」のハーモニーの部分を作っていたときに、彼女の声がどこからか聴こえてきたんだ。あの透き通った歌声がね。となれば、もう実際に歌ってもらうしかないだろ?(笑)

 「Dragon」は、アルバムに何か新しいフィーリングがほしいなって思ったときに、彼女に曲作りをお願いして書いてもらったものなんだ。あまりにも素晴らしい出来上がりだったから、「是非デュエットしてよ」って頼んだ。ソングライターとしても一流だよね。


ブラッド・メルドー、テイラー・アイグスティなどとも共演する、ノース・キャロライナ出身でニューヨークを拠点に活動するシンガー・ソングライター、ベッカ・スティーヴンス。彼女の2011年のデビュー・アルバム。カントリー・テイストも多分に滲んだコンテンポラリーなヴォーカル作品ながら、オリジナル・コンポジションとアレンジのセンスが随所に光る一枚。カヴァー曲の消化の仕方も興味深く、スミスの名曲「There Is a Light That Never Goes Out」は、ヴォーカルの重なりで切なさと危うさを表現。エレクトロなアニマル・コレクティヴ曲「My Girls」は、80年代のパット・メセニー・グループのポップな感じをもイメージさせるヴィジュアライズなヴォーカル曲に。グレッチェン・パーラトも1曲でゲスト参加。これが初リーダー作品なだけに今後もその飛躍が大いに期待される。
1972年アトランタ生まれ。クラシックかつモダンな、奇跡の感性を持った女性シンガー・ソングライター、キャット・パワー(ショーン・マーシャル)。92年にニューヨークに移住後、95年にアルバム『Dear Sir』でデビュー。ソニック・ユースのレーベルや現所属のMATADORから着々とアルバムをリリースしキャリアを重ねる。本作は、70年代のハイ・レコードのサウンドを追求した、2006年リリースの通算7枚目。アル・グリーンのギタリストでもあったメイボン“ティーニー”ホッジズ、ハイ・リズムのバンドメイトでもある弟のリロイ“フリック”ホッジズ、さらには現在のブッカーT&ザ・MGズのドラマー、スティーヴ・ポッツなど、メンフィスのトップミュージシャンが大挙参加し、アーデント・スタジオにて録音された。彼女の独特の存在感、そしてその作品は、エディ・ヴェダーやデイヴ・グロールなどミュージシャンにもファンが多い。


-- 「While You Were Sleeping」には、もうひとりネイト・ゴーサムというシンガーがコーラスで参加していますよね。

 彼は、ニューヨークのサラザーっていうロック・バンドにいたシンガー。何度かショウを観ているうちにその声に惚れ込んじゃって、なんとか共演したいなってずっと思ってたんだ。やっと実現できて本当に嬉しいよ。 


-- 僕はこの「While You Were Sleeping」が特に好きですね。展開といい、サビのコード感といい、「ソングライターとしても次のステップにいけた」とおっしゃっていたのにも納得の素晴らしい曲だと思います。

 僕も、この「While You Were Sleeping」は、これまでに書いた曲の中で最高のものができたって感じているんだ。アリガトウゴザイマス。 


-- 今ちょうど流暢な日本語が出てきたところで(笑)、日本盤ボーナス・トラックに収録されている椎名林檎さんとのデュエット「明日の人」についてお訊きしたいのですが、サビでは日本語の歌詞も歌っていますよね。

 彼女は、僕の日本でのショウをよく観に来てくれていて、共演しようっていう話もそこから始まり、お互いにアイデアも出し合っていたんだ。ただこの曲に関しては、残念ながら、実際にデュエットしながらのレコーディングは実現できなかったんだけどね。彼女がちょうど新作の準備に入っていて、スケジュール的に難しかった。だから、東京で僕とバンドとでベースになる英語ヴァージョンをまず録った。それを彼女に送って、歌入れと日本語詞の追加をしてもらい、送り返してもらったんだ。


-- 日本語歌詞では絶妙な“コブシ”回しもあって(笑)。

 (笑)。スタジオに日本語のコーチを呼んで、詞の意味なんかもちゃんと勉強したからね。自分が自然に歌えてるなって感じるまで、本当に何度も何度も録り直したんだ。彼女の歌い方や歌声ってすごくユニークだから、そこに調和するように歌い込むのがとにかく難しかったね。


-- 残念ながらここでお時間が来てしまったようでして・・・ギターでの曲作りは今後しばらく続きそうということで、もしかしたらライヴでは、プリンスやカーティス・メイフィールドのようにエレキを持って歌うホセさんの姿が近い将来見れるのでは、と密かに楽しみにしております(笑)。

 (笑)そうなったら、いいよね。ちなみに、基本アコースティック・ギターしか弾かないんだけど、アンプとペダルを使うから、エレキっぽいニュアンスの音は出せるんだよね。もちろんステージでもアコースティック・ギターを弾いているから、楽しみにしてもらえれたら嬉しいな。


-- アルバム発売後、日本でのライヴは夏頃?

 うん、7月にまた日本に来る予定だよ。とにかく長年サポートしてくれている日本のファンには本当に感謝してる。この国では僕の音楽がずっと受け入れてもらえている、それ自体がスペシャルなことなんだ。まずはこのアルバムを心ゆくまで楽しんでもらいたいね。



【取材協力:ユニバーサルミュージック 】




 Jose James 『While You Were Sleeping』 (国内盤)

ブルーノートを代表する新世代シンガー、ホセ・ジェイムズの通算5枚目となるスタジオ・アルバムが完成!
R&Bソウルとジャズを見事にブレンドしたNYの最先端ミュージックを表現した前作『No Beginning No End』に続く最新作は、ギターを加えた新たなバンド編成で、オルタナティヴなロックとエレクトロを、ジャズやR&Bソウルとミックスした斬新かつ時代を先取る、ホセの新境地が表現された傑作アルバム。アルバムはN.Y.ブルックリンでレコーディングされ、プロデュースはホセ・ジェイムズ自身とブライアン・ベンダーが手掛けた。メンフィス出身のギタリスト、ブラッド・アレン・ウィリアムズが新メンバーとして参加し、そのソウルフルで柔軟なギタリズムでホセを大いに焚き付けている点にも注目したい。国内盤のみボーナストラックとして、椎名林檎とのデュエット曲「明日の人」を収録。



国内盤収録曲

  • 01. エンジェル
  • 02. ユー・アー・ザ・ワン
  • 03. ホワイル・ユー・ワー・スリーピング
  • 04. ボーディサットバ
  • 05. フォー・ノーブル・トゥルース
  • 06. ドラゴン feat.ベッカ・スティーヴンス
  • 07. サラーム
  • 08. ウィザウト・ユー
  • 09. エヴリ・リトル・シング
  • 10. ××
  • 11. シンプリー・ビューティフル feat. 黒田卓也 (Al Green)
  • 12. フー・ラヴズ・ザ・サン (Lou Reed)
  • 13. ×× (アコースティック)
  • 14. 明日の人 feat. 椎名林檎 (日本盤ボーナストラック)

Jose James (vo) / Brad Allen Williams (g) / Kris Bowers (synth,org,fender rhodes) / Solomon Dorsey (b,synth b) / Richard Spaven (ds)

with
Becca Stevens (vo,wurlitzer on M3,5,7) / Nate Gotham (vo on M3) / Takuya Kuroda (tp on M11,12) / Corey King (tb on M11) / Monica Davis (violin on M6) / Amber Docters Van Leuwens (cello on M6)

  ホセ・ジェイムズ プロフィール
  (Jose James)

ニューヨーク在住のジャズ・シンガー。
ミネアポリス生まれで、14歳のときにラジオから流れてきたデューク・エリントンの「A列車で行こう」を聴き、ジャズにのめり込む。最も影響を受けたミュージシャンはジョン・コルトレーン。ニューヨークの音楽大学でジャズを専攻しながら、各国の様々なジャズ・コンテストに参加。ロンドンのジャズ・コンテストに訪れた際にジャイルス・ピーターソンとの運命の出会いを果たす。ホセの声と音楽性に魅了されたジャイルスは即座に彼に惚れ込み「15年にひとりの逸材」と断言し、この若き才能との契約を即決。
2008年、ブラウンズウッド・レコーディングスの新たな才能としてデビューする。 ダンスミュージックやHIP-HOPを聞いてきたバックボーンから、DJ/プロデューサー達とも精力的にコラボレーションをし、ダンスミュージック界から熱い注目を集め、フィーチャリングヴォーカリストとしてのオファーが殺到。ヴォーカル・ジャズの歴史を塗り替えたとまで言われる美声は世界中で大絶賛され、国内外のジャズ/クラブ・チャートを総なめにした。

ムーディーマン、フライング・ロータス、ベン・ウエストビーチ、DJ MITSU THE BEATSらがゲスト参加した『Black Magic』を発表後の2010年、名門ジャズレーベルimpulse!と契約。ベルギーのピアニスト、ジェフ・ニーヴとの完全デュオ・アルバム『For All We Know』を発表。アフターアワーズ的なリラックスした雰囲気の中、ジャズ・ヴォーカリストとしての真価を十分に感じさせる傑作となった。
2012年、名門ジャズレーベルBLUE NOTEへ移籍。翌年、ピノ・パラディーノのプロデュースで通算4枚目のアルバム『No Beginning No End』をリリース。ジャズ〜ソウル〜R&B〜ヒップホップまで多様なスタイルを自在に行き来しながらも、ホセの歌声によってひとつにまとめ上げられたアルバムとして大ヒットを記録。そしてブルーノート創立75周年を迎える2014年、最新作『While You Were Sleeping』をリリースした。







ホセ・ジェイムズ来日公演決定!

7月22日(火) コットンクラブ
7月23日(水) モーション・ブルー・ヨコハマ
7月25日(金)〜27日(日) ブルーノート東京
7月29日(火) 名古屋ブルーノート
7月30日(水) 梅田クラブクアトロ

[member]
Jose James (vo)
Talia Billig (vo)
Kris Bowers (key)
Brad Allen Williams (g,vo)
Solomon Dorsey (b,vo)
Richard Spaven (ds)




ブルーノート・アーティスト その他のインタビュー


【インタビュー】 黒田卓也

新生BN75周年アニバーサリーイヤーの口火をきって、ホセ・ジェイムズ・バンドの一員でもある気鋭・日本人トランペッター黒田卓也のUSブルーノート・デビュー作がいよいよ登場! 黒田さんにたっぷりとお話しを伺ってきました。

【インタビュー】 ロバート・グラスパー 『ブラック・レディオ 2』

前作以上の豪華ゲスト陣が参加したロバート・グラスパー・エクスペリメント新作『ブラック・レディオ 2』。そのリリースを前に、来日公演を行なったグラスパーにお話を伺ってきました! (2013年9月)

【インタビュー】 ロバート・グラスパー

エクスペリメント名義の初アルバム『Black Radio』が今なお大ヒット中。先頃、ビルボード東京公演のため来日していたロバート・グラスパーにお話を伺ってきました。 (2012年6月)

【インタビュー】 グレゴリー・ポーター

2013年No.1男性ジャズ・ヴォーカル・アルバムに、グレゴリー・ポーター『リキッド・スピリット』を挙げる方も多いのではないでしょうか? かくゆう私も1票です♪ グレゴリー・ポーター・インタビューをどうぞ。 (2013年9月)

【インタビュー】 松浦俊夫 presents HEX

ジャズの未来を模索するための大いなる旅路。ブルーノートから新プロジェクト「松浦俊夫 presents HEX」が始動! プロジェクトの指揮をとるプロデューサー 松浦俊夫さんにお話を伺いました。 (2013年11月)




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    ブルーノートの名盤100枚を毎月5タイトルずつ限定プレスの180g重量盤LPで発売。名マスタリング・エンジニア、Alan Yoshidaによってリマスターされた最新音源を使用。スペシャル・ジャケット仕様&BN名盤のアートワークをブックレットに掲載!

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    21世紀、はたして「ジャズ」と呼ばれるべき音楽にとって必要なリアリティとは何なのか? その答えを明確に、そして広角的に導き出したともいえる唯一の秀逸現代ジャズ書典「Jazz The New Chapter」。監修者の柳樂光隆さん、DJの大塚広子さんをお迎えした大放談。テーマは、「DJから見た現代ジャズの地平」!

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

国内盤のみ椎名林檎とのデュエット曲「明日の人」をボーナス収録!

While You Were Sleeping

SHM-CD

While You Were Sleeping

Jose James

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While You Were Sleeping

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While You Were Sleeping

Jose James

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限定盤LP

While You Were Sleeping (アナログレコード)

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While You Were Sleeping (アナログレコード)

Jose James

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ブルーノート第1弾アルバム

No Beginning No End

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No Beginning No End

Jose James

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その他のリーダー作&ゲスト参加/プロデュース作

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21世紀、ゆきゆきてブルーノート・・・

  • Black Radio 2

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    Robert Glasper

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    発売日:2013年10月29日


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  • Black Radio

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    Black Radio

    Robert Glasper

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  • Black Radio Recovered: The Remix Ep

    CD 輸入盤

    Black Radio Recovered: The Remix Ep

    Robert Glasper

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    発売日:2012年10月12日


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  • Double Booked

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    Robert Glasper

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  • Live Today

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    Derrick Hodge

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  • Landmarks

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  • Imagined Savior Is Far Easier

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    Imagined Savior Is Far Easier

    Ambrose Akinmusire

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    発売日:2014年03月26日


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  • Spirit Fiction

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    Spirit Fiction

    Ravi Coltrane

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    発売日:2012年06月19日


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  • Liquid Spirit

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    Liquid Spirit

    Gregory Porter

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  • No Fools, No Fun

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    No Fools, No Fun

    Puss N Boots (Norah Jones)

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    発売日:2014年07月15日


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  • Little Broken Hearts

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    Little Broken Hearts

    Norah Jones

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  • Hex

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    Toshio Matsuura Presents Hex

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    発売日:2014年05月30日


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  • My Favorite Songs

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    My Favorite Songs

    quasimode

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  • Magnetic

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    発売日:2013年06月17日


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    発売日:2012年09月03日


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  • Seven Seas

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    Avishai Cohen (Bassist)

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  • Wise Up Ghost 【12曲収録】

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    発売日:2012年10月02日


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  • My True Story

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  • Shout!

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