MAYHEM インタビュー!

2014年6月4日 (水)

MAYHEM
L to R : Hellhammer(Drums), Teloch(Guitars), Attila Csihar(Vocals),
Charles Hedger(Guitars), Necrobutcher(Bass)
< “メイヘム”最新インタビュー ブラック・メタルの生ける伝説が語る! >

2014年6月4日、30年のキャリアを誇るノルウェーのブラック・メタルバンド、メイヘムの最新アルバムにして日本デビュー作『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』がリリースされた。

メイヘムの軌跡は、北欧ブラック・メタルの事件史そのものである。1984年にノルウェーで結成、極限までにヘヴィネスとスピードを追求した音楽は、かつてのヴォーカリスト、デッドやギタリスト、ユーロニモスの不慮の死を彩る災厄のサウンドトラックとして、世界を震撼させてきた。

デビュー30周年を迎えて、ニュー・アルバム『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』を完成させたメイヘム。唯一のオリジナル・メンバーであり、戦乱を生き抜いてきたベーシスト、ネクロブッチャーが、新作について語ってくれた。



--- 2014年1月、3度目の来日公演は、あなた達にとってどんなものでしたか?


ネクロブッチャー(以下、N) :多くの国について言えることだけど、初めて訪れるときは、ショッキングな要素が先にあるんだ。でも3回目になると、みんな純粋に音楽を楽しむために来てくれる。メイヘムの過去にデッドの自殺やユーロニモスの殺人など、さまざまな事件があったことは、消せない事実だ。俺自身、音楽ファンだから判る。自分の好きなバンドのメンバーが亡くなると、特別な精神面の繋がりが生まれるんだ。俺もローリング・ストーンズを聴くとき、ブライアン・ジョーンズのことが頭に浮かぶ。実際のところ、そんな事件は毎日、世界のどこかで起こっている。メイヘムが経てきたことは、大勢の人々が経験していることだ。だから、彼らは自分のこととして、バンドを見ることが出来る。特にメイヘムの場合、そういう出来事が何度も起こっているからね。連帯感はさらに強くなるんだ。

--- ニュー・アルバム『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』は約7年ぶりの新作と、かなりインターバルが空きましたね?


N :前作『オルド・アド・ケイオ』を発表してから、3年間ワールド・ツアーに出たんだ。それから13年間メイン・ソングライターだったブラスフェマーが脱退したことで、新しいコンポーザーを見つける必要があった。あるとき、友達に言われたんだ。「メイヘムにそっくりなバンドがいる。聴いてみろよ」ってね。それがテロックのいたニディンガーだったんだ。『デ・ミステリィス・ドム・サタナス』(1994)から影響を受けていると思ったな。そのバンドのギタリストが、テロックだったんだ。メイヘムのドラマー、ヘルハマーも彼と一緒にプレイしたことがあったし、声をかけてみることにした。それで彼がバンドに加わることになったけど、彼が正しいインスピレーションを得るまで、時間がかかったんだ。2年半前にブダペストでほぼ1ヶ月間スタジオに入って、8曲をレコーディングしたけど、そのとき書いた曲は納得のいくものではなかった。それで最初から作り直すことにしたんだ。それで新作が完成するまで、時間がかかってしまったんだ。ただ、結果として正解だったと思う。アルバムごとのインターバルが空くことで、変化をもたらすことが出来るんだ。『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』は、『オルド・アド・ケイオ』とまったく異なるアルバムだ。

--- 『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』は、どんなアルバムだといえるでしょうか?


N :攻撃的でブルータルなアルバムだ。そういう意味では、実にメイヘムらしいアルバムだよ。決して意図的にメイヘムらしいアルバムを作ったわけではない。このメンバーが集まると、こういう音楽になってしまうんだ。これが俺たちという人間たちだからな。そしてメイヘムの音楽を愛する人たちは、俺たちと同じヴィジョンを持つ人々だ。同じ世界観を、みんなで共有するんだ。

--- アルバム作りに時間がかかったことは、どんな影響を及ぼしているでしょうか?


N :『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』が成功しているのは、時間をかけたからではなく、ジャストなタイミングを見計らうことが出来たからだ。アルバムは絵画と同じで、どこで完成とすればいいか見極めるのが難しいんだ。あまりいじり過ぎると、台無しになってしまう。それに、アレンジを加えすぎると、ライヴで違和感が生じるんだ。メイヘムは、ライヴで再現出来ないことをレコードでやらないようにしている。ただ、テロックが加わったことで、次のアルバムから作業のスピードが速くなる可能性はある。彼がメイヘムに相応しい曲を書けるようになるには、少し時間がかかったけど、いったん慣れてしまえば、最高の曲を書くようになったよ。

--- ライヴではセカンド・ギタリストのグールが参加していますが、彼はスタジオでのレコーディングに関わることはないのですか?


N :このアルバムではチャールズ・ヘジャー(グールの本名)はプレイしていないけど、機会があればぜひ参加して欲しいね。彼は最初のブダペストでのセッションには参加していて、2曲を書いているんだ。けっこう良い曲だった。でも最終的に、アルバム全曲をテロックが書いた。彼の曲はどれも最高だったんだ。

--- 「マイラブ」のような、サイケデリックな味わいの異色曲も収録されていますね。


N :ああ、それもまたメイヘムなんだ。俺たちがこのバンドを始めた頃、“ブラック・メタル”なんてジャンルはなかった。あらゆる実験を経ながら、前に進んでいったんだ。そんな実験精神のせいで、コアなブラック・メタル・ファンから批判を浴びることもある。その気持ちは分かるけど、同じアルバムを作り続けることは出来ない。聴き手に謎を投げかけることも必要なんだ。挑戦のないアルバムは、何度も聴く気にならないだろう?『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』は、メイヘムからリスナーへの最大の挑戦なんだ。

--- あなたにとって、他アーティストの作品で“挑戦的”なアルバムとはどんなものでしょうか?


N :まず、ヴォイヴォド『ウォー・アンド・ペイン』。クレイジーな演奏とぐちゃぐちゃのサウンドに圧倒されて、最初は判らなかったけど、とにかく凄いことは判った。何度も聴くうちに、自分の中で成長していったんだ。もう1枚はヴェノム『アット・ウォー・ウィズ・サタン』だ。ヴェノムといえば顔面に叩きつける速く短い曲が有名だけど、このアルバムはいきなり20分の大曲で始まるんだ(苦笑)。初めて聴いたときは、「スタンド・アップ・アンド・ビー・カウンテッド」しか判らなかった。唯一の“普通の曲”だからね。でも何度も聴くうちに、他の曲の凄さに気付いたんだ。

--- 2014年はメイヘムにとってデビュー30周年となりますが、どんな心境ですか?


N :もちろん、最高の気分だよ。30年もバンドを続けられたことも嬉しいけど、アニヴァーサリー・イヤーを祝えること自体が珍しいからね(苦笑)。10周年のときは、ユーロニモスの殺人事件のことがあって、祝うどころではなかった。次の20周年のときは、ブラスフェマーとヴォーカリストのマニアックの関係が最悪だった。バンドの内部がごたごたしていたんだ。25周年はひとつのイベントで、記念ツアーをやって、Tシャツを作ったよ。会社勤めだと勤続25年で金時計をもらえるものだろ?誰も俺には金時計を買ってくれなかったけど、ツアーはとてもうまくいった。30周年はメイヘムにとって特別なんだ。滅多にアルバムを出さない俺たちが、このアニヴァーサリー・イヤーにアルバムを出したんだからね。『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』を引っ提げて、ヨーロッパやアメリカ、アジア、南米などを回るつもりだ。12月頃にはノルウェーで30周年記念ライヴをやって、撮影するかも知れない。日本ではもう1月にプレイしたけど、その時点でまだアルバムが出ていなかったから、ぜひもう一度プレイしたいね。ブラック・メタルの細菌を撒き散らしに、必ず行くようにする。ブラック・メタルというのは、蜘蛛の巣なんだ。捕まったらもう逃げられない。生きたまま食われるしかないんだ。



■MAYHEM 『エソテリック・ウォーフェア〜密儀戦乱』

2014年6月4日発売

01. ウォッチャーズ
02. サイウォー
03. トリニティ
04. パンデーモン
05. マイラブ
06. VI.Sec.
07. スローン・オブ・タイム
08. コープス・オブ・ケア
09. ポストヒューマン
10. アイオン・サンテリア
11. フロム・ビヨンド・ジ・イベント・ホライズン【日本盤限定ボーナストラック】





【取材・文 山崎 智之】



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