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ゲルギエフがショスタコーヴィチ第4、5、6番を再録音!

2014年5月1日 (木)

レコード・アカデミー大賞の名盤から10年
今年上半期最大の新譜。
凄すぎるゲルギエフのショスタコ5番再録音!


ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団がショスタコーヴィチの交響曲第4、5、6番を再録音しました。旧録のフィリップス盤は4番が2001年11月、5番が2002年6月、6番が同年5月に同じオーケストラと録音され、4番は2004年度レコード・アカデミー賞大賞を受賞しています。今回は約10年を経ての再録音。ゲルギエフの円熟ぶりと、手兵マリインスキー歌劇場管弦楽団を完全に手中に収めた神業の完成度を披露してくれます。
 各曲の演奏時間の変化は以下の通りです。

【交響曲第4番】
 第1楽章 新録音:27:06  旧録音:28:58
 第2楽章 新録音:07:40  旧録音:08:01
 第3楽章 新録音:24:54  旧録音:27:10

【交響曲第5番】
 第1楽章 新録音:15:04  旧録音:16:25  (参考)ムラヴィンスキー1973東京ライヴ:14:50
 第2楽章 新録音:05:08  旧録音:05:14  (参考)ムラヴィンスキー1973東京ライヴ:05:04
 第3楽章 新録音:13:49  旧録音:14:44  (参考)ムラヴィンスキー1973東京ライヴ:13:04
 第4楽章 新録音:11:00  旧録音:11:37  (参考)ムラヴィンスキー1973東京ライヴ:11:07

【交響曲第6番】
 第1楽章 新録音:18:38  旧録音:18:52
 第2楽章 新録音:05:16  旧録音:06:46
 第3楽章 新録音:06:31  旧録音:06:47

第4番はセッション録音。いずれの楽章も速くなっていますが、ことに第3楽章は2分以上も短くなり、楽章後半のスピード感とノリの良さを増しています。さらに第2楽章後半のフーガはゲルギエフならではの計算され尽くした緻密さで、人工美の極み。全体に高評価を受けた旧盤をはるかにしのぐ魔術的な出来となっています。
 第5番は第1楽章と第3楽章が旧盤より1分ほど速くなり、全体に最盛期のムラヴィンスキーのテンポ設定に近くなっているのが興味津々。ゲルギエフは来日公演も含め、この曲を頻繁に演奏しているため、解釈もこなれ説得力満点。急速楽章での巨大な盛り上がりはゲルギエフの独壇場ですが、ゆっくりとした楽章での緊張感の持続も凄いとしか言いようがありません。この作品の背景については諸説ありますが、21世紀も10年が過ぎた現在、ゲルギエフが再びムラヴィンスキーの解釈に立ち返ろうとしているのは象徴的なことと申せましょう。
 第6番は、大編成の管弦楽ながら室内楽を思わせる透明さと、管楽器のソロ的な活躍の多い難曲。第1楽章の透明感はゲルギエフならではのバランス感覚で、叙情美にひたれます。またショスタコーヴィチの職人芸が光る急速なフィナーレは、ムラヴィンスキー盤を思わせるスピード感と漸進性に興奮させられます。ことにコーダの狂喜乱舞ぶりは、物凄いエネルギーを放出しつつも、空々しい不気味ささえ湛えていて印象的。録音の良さでマリインスキー歌劇場管弦楽団の巧さも光ります。
 今年上半期最大の新譜登場と申せましょう。ご期待下さい。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
1. 交響曲第4番ハ短調 Op.43
2. 交響曲第5番ニ短調 Op.47
3. 交響曲第6番ロ短調 Op.54

 マリインスキー歌劇場管弦楽団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 録音時期:2013年6月24-27日(1)、2012年6月5,9,14日(2)、2013年6月21,23,26日(3)
 録音場所:マリインスキー・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション:1、ライヴ:2,3)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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