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【連載コラム】Akira Kosemura 『細い糸に縋るように』 第53回 細い糸に縋るように Akira Kosemuraへ戻る

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2014年2月12日 (水)

profile

[小瀬村 晶 / AKIRA KOSEMURA]

1985年生まれ、東京出身の作曲家・音楽プロデューサー。
作曲家として国内外の音楽レーベルからコンスタントに作品を発表する一方、企業広告や、アパレルブランド、公共施設、舞台、映画、TV、ウェブコンテンツなど、特定の分野に限定されることなく様々なコラボレーションを行っている。
近年では、シンガーソングライター・やなぎなぎのアルバム「エウアル」への楽曲提供や、キミホ・ハルバート演出/振付によるコンテンポラリーバレエ公演「MANON」の劇伴音楽、東京スカイツリータウン(一部施設)の音楽や、ドキュメンタリー映画「はじまりの島」エンディングテーマ、「ANA LOUNGE」の音楽監修などを担当。
コンサート活動にも定評があり、これまでに「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」、「中州ジャズフェスティバル」への出演や、自身のピアノ演奏による全国ツアー / 中国ツアーも成功させている。
また、作曲家のみならず、2007年にSCHOLE INC.を設立、プロデューサーとして音楽レーベル「schole」を運営、数多くの作品に携わっている。




こんにちは。

先週、東京では大雪が降りました。
去年も確かどこかで大雪の事を書いたような気がしますが、去年は完全に不意をつかれて降り積もられてしまい、さらにそれをしばらく放置してしまったせいで雪が凍って雪掻きがかなり大変になってしまったことを思い出しまして・・・。
そこで今年はそんな昨年の教訓を活かし、もっと早い段階で雪と格闘しておかねばと思ったわけです。しかし、昼間のうちはどうにもやる気がおきず、それもそのはず、あまりに一生懸命降りまくられていたのでとてもじゃないけれど、外に出て終わりのみえない勢いで降り注ぐ雪を尻目に独り雪掻きをする気にはなかなかなれません。
天気予報いわく、どうやら朝までには降り止みそうとのことだったので、それなら夜になってからやればきっと効率も良いだろう、と思ったわけです。
できれば一度で終わらせたいですからねぇ。そんなわけで僕はしばらく外の出来事は気にせずにその日を過ごしていたわけです。
そしてようやく日も暮れた頃、さてそろそろ雪掻きでもしておいたほうが良いかな、なんて思い始めた矢先、それは起きました。なんと、ドアが開きません。
ドアの前におよそ40センチくらいの高さの雪が降り積もっていてまさかのドアが開かなくなるという自体に発展していました・・・いつの間に。
何度かドアに体当たりすること数分、なんとか外に出ることが出来るくらいに開いたのでそこからはもう戦いです。もっさりとした雪を全身で受け止めては、どれもこれも大きな雪だるまにしてやりましたよ。
そのせいか、(もしくは友人いわく、今年の雪は溶けるのが早いそう)雪が止んだ翌日には、うちの前の雪はすっかり溶けてなくなってくれていました。
さようなら、スノーマン。ありがとう、お天道様。

そこで僕はふと思ったわけです。
はて、いつから僕はこんなにも雪に対して愛を持てなくなってしまったのだろうと。
雪が降る度に、心を躍らせてはしゃいでいたあの頃の、幼き日の僕の心はいったいどこへ消えてしまったのだろうと。
そんなことをふと思ってはしばしの間、ほろ苦く切ない気持ちになりかけましたが、でもやっぱり寒いのは辛いし、風邪を引いたらもっと辛い。そういうことを経験として知っている(=つまり大人になった)ので、僕としてはもう雪が楽しいだけの仲良しの友達には思えないわけです。それよりは、暖かい自宅で好きなときに観られる暖かい雰囲気の冬の映画、そこで降り注ぐキラキラの粉雪、例えばクリスマス映画のそれのほうがずっと良い、なんて思ってしまっているわけで、偏屈ですね。分かっています。
とはいえ、耳が痛くなりながらも、雪だるまを作り、雪にダイブして等身大の型を残してみたり、まだ多少はお茶目な一面が残っていた自分もいて、よくよく考えると、これはツンデレというやつなのかもしれませんね。
確かにいまとなっては、昔のような楽しいだけの仲良しの友達ではいられなくなってしまったけれど、だけど、前よりもずっとわがままを言い合える、本音を言い合える、そんな間柄とでもいいましょうか・・・。
書いていてよくわからなくなってきたのでやめましょう。

というわけで今回はひたすらに雪への僕の気持ちを綴ってみました。
まだ他にも書き忘れていることがあるような気もしますが忘れてしまったので今日はこの辺で。

全然まったく関係ないけれど、今月末からはクエンティン・サージャックのジャパンツアーが始まります。
雪残る東京は25日、横浜は27日、そして28日も東京です。
ちなみに僕は雪残らない22日の京都に出演します。
一年で一番寒い二月の後半ですが、それについては一度忘れてもらって、ぜひ暖かい格好でお出掛けくださいね。



【Quentin Sirjacq Japan Tour & SCHOLE SHOWCASE 2014】
2月21日 - 2月28日
  http://schole.shop-pro.jp/?mode=f2

  http://www.akirakosemura.com/
  http://www.scholecultures.net/





Akira Kosemura 今月のオススメ

Quentin Sirjacq 『Piano Memories』  [2014年01月24日 発売]

フランス人作曲家・ピアニスト、Quentin Sirjacq 傑作ピアノアルバム。
2012 年に来日した際に、東京でレコーディングされた彼のセカンドアルバムが SCHOLE よりリリース。デビュー作「La Chambre Claire」を発表以降、ピアニストとして単独来日ツアーを成功させ、様々なミュージシャンとのコラボレーションや楽曲制作、さらにはラジオ、ドキュメンタリーなどの音楽を手掛け、2013年にはフランス映画「BRIGHT DAYS AHEAD(LES BEAUX JOURS)」(サウンドトラックをSCHOLEよりリリース)の音楽を担当するなど作曲家としても精力的に活動しているQuentin Sirjacq(クエンティン・サージャック)。
自身の諸作品で魅せるフランス印象派や、ルーツでもあるクラシックの要素を融合した情緒豊かで研ぎすまされたピアノに、アメリカ留学時代に影響をうけた現代音楽やミニマリズムの要素が見事に重なる、Quentin Sirajacq のピアノと共に歩んできた歴史が確かに表現された傑作。パリ在中のジャズドラマー、現代音楽家、音楽プロデューサーなど多岐に渡り活動しているsteve arguelles の加える電子音が楽曲の持つ深みをさらに引き出している。
共同プロデュースに小瀬村 晶、レコーディングエンジニアに井口 寛を迎え録音。ピアノの録音データより菊地 慎がアートワークを制作。
作曲する際には特にモチーフやイメージを決める事無く、己の内面から湧き出るものを音にしている、と本人が語る様に、言葉になる前の情緒豊かな心情風景が次から次に描かれる。それを可能にしている独創的で確かな演奏力も特筆に値する。

ピアノが奏でる調べに身をゆだね、心の奥底に眠る美意識へと終着していく旅の思いで。



Akira Kosemura 最新作

Akira Kosemura 『虹の彼方』  [2013年11月13日 発売]

小瀬村晶のニューアルバムから先行カットとなるシングル企画盤「虹の彼方 - seven colors variations -」を発表します。
本作は、小瀬村晶が“歌”に焦点を当て、作詞・作曲・編曲・プロデュースの全てを手掛けた初めての日本語歌曲をボーカリストのlasahが可憐に歌い上げたミドルテンポナンバー。

終わりゆく季節の儚さ。
重なり合うように呼応する脆く淡い恋心。
心の片隅に置き去りにしたままのあの日の記憶、想い。

忘れかけていた風景、匂い、感情を呼び起こすような、透明感に満ち溢れた小瀬村晶の“純音楽”とでも形容すべき楽曲が生まれました。
また、オリジナルバージョンに加えて、I Am Robot And Proud、Metome、安田寿之、Madegg、Lawrence English、[.que] による多彩なリミックスバージョンを収録。

アートワークには作家・辻村深月の諸作を始めたとした小説の装丁に定評のあるイラストレーターの佐伯佳美を起用。佐伯佳美が音楽作品のアートワークを担当するのは本作が初めてであり、貴重な書き下ろし作品となります。



次回へ続く…(4/10更新予定)。






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