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ルガンスキーのグリーグ&プロコ協奏曲

2013年10月15日 (火)

完璧。さすがルガンスキー、
グリーグとプロコフィエフの新しい決定盤登場!
ケント・ナガノの伴奏も充実。


ニコラーエワ秘蔵の天才少年として世に出たルガンスキーも40歳を越え、超絶のテクニックはそのままに、ますます自在な妙技を繰り広げる存在となっています。待望の新録音は久々の協奏曲。これまでラフマニノフやチャイコフスキーの協奏曲は高い評価を受けましたが、今回は彼にとって初のグリーグとプロコフィエフの第3番。共演はケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ響で、2013年2月にベルリンのイエス・キリスト教会にてセッション録音されました。
 グリーグは落着いたテンポで辛口の叙情を歌いあげ、どこかリヒテルの名演を彷彿させます。どんな強音でも透明さを失わない打鍵、第3楽章の若々しい推進力で、この名作を限りなく新鮮なものにしています。ケント・ナガノのバックアップも絶妙で、終始充実したオーケストラの響きを聴かせてくれます。
 ルガンスキー初の録音となるプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、2011年12月来日時のデュトワ指揮NHK交響楽団との共演が語り草となっていますが、約1年後の当演奏はそれを凌ぐ凄さです。ルガンスキーは轟き渡る音ながら透明な所がまさにプロコフィエフ向き。ゾッとするような難技巧を呆れる程の正確さで涼しげにこなし、テンポはアルゲリッチの超名盤ばりの速さで、ケント・ナガノの指揮ともどもボルテージの高い胸のすく快演となっています。ことに第3楽章に現れる二度重音のグリッサンドのすさまじい効果は鳥肌ものです。やはりプロコフィエフの3番はこのような演奏でこそ輝く理想像で、アルゲリッチ盤に優るとも劣らぬ出来のうえ、録音の新しさと鮮明さでは明らかに優っていると申せましょう。
 両曲ともにスタインウェイですが、ルガンスキーならではの奏法でとても明るく軽やかな音がするのも聴きものです。暗く重いと思いこまれているロシア・ピアニズムの先入感を一新してくれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26

 ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 録音時期:2013年2月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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