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2013年10月7日 (月)

【HMV GET BACK SESSION】 GREAT3 「ROMANCE」 LIVE [PHOTO GALLERLY]



<大阪公演>@梅田Shangri-La (2013/8/29)

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<東京公演>@渋谷WWW (2013/9/11)

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Photo by 田中一人
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【HMV GET BACK SESSION】 GREAT3 「ROMANCE」 LIVE 2013.9.11 (wed) @ 渋谷WWW ライブレポート

アーティストが自身の名盤を曲順通りに再現するライブシリーズ「HMV GET BACK SESSION」も今回で4回目。リスナーそれぞれのアルバムに対する思い入れや青春時代の記憶、そして時代を超えて再現される1枚の作品は、私たちに新たな感動を与えてくれている。
今回、再現された作品は、GREAT3が97年にリリースした名盤『ROMANCE』だ。中心である片寄氏自身の壮絶な当時の精神状態がもろに反映された『ROMANCE』は、ポップでありながらもサイケデリックで内省的という、どこか異質で、故に人の心を惹きつけ、今もこのトラウマ体験から抜け出せずにいる人も多い作品だ。
この日のライブも、そんなトラウマを抱えた大人たちを引き寄せ、チケットは即完売。20時の開演にも関わらず、19時半には会場がほぼ満員状態という、異様な期待感に迎えられる形となった。
20時をまわり、舞台が暗転すると同時に沸きあがる歓声。さらにオープニングSEが流れると、その歓声はさらに大きなものになった。そう、流れたのは擦り切れるほど聴いた『ROMANCE』始まりの楽曲「〜ロマンス〜」だ。これから始まる事に対する予感めいたものを感じさせる雰囲気の中、メンバーが登場。片寄明人、白根賢一、そして新ベーシストのヤン。サポートギターにお馴染みの長田進、キーボードに堀江博久。そして事前に告知があった通り、アイゴンこと曾田茂一(FOE、髭etc)、そして小松正宏(bloodthirsty butchers、FOE、SOSITE)もこの時点で登場する。それもそのはず、最初に演奏される楽曲は「R.I.P」。アイゴン、小松氏ともに当時の録音に参加した名曲だ。16年という時間を越えてこのメンバーで「R.I.P」が演奏される事に興奮を禁じえないと同時に、私たちHMVスタッフとしては、「HMV GET BACK SESSION」の記念すべき第一回目がbloodthirsty butchersであった事など、符号のリンクに運命的なものを感じながらの始まりとなった。
片寄氏のギター、そして「苦しめば死ぬまで〜」のフレーズを聴くや、リスナーそれぞれの当時の思い出が一気に引き寄せられ、会場の雰囲気は「HMV GET BACK SESSION」特有のものに変わる。そこから先は、あらかじめ決められたセットリスト通りに展開されるライブに身を委ねるだけだ。 ブルーなバラード曲「バナナ」に続き、「ナツマチ」「玉突き」という人気曲の応酬に涙しそうになったかと思えば、サイケガレージな「ヒンズースクワット」で盛り立て、白根氏のボーカル曲「マイ・ウェイ」で大盛り上がり。メロウでセクシーな「LOVEMAN」、妖艶なロックンロールチューン「コーヒーハウス」、壮大な「影」に惹き込まれ、「There is nothing more to say」で美麗に終わる。驚くほどあっという間に時間が過ぎ、1stセット「ROMANCE」LIVEが終了した。
そのどれもが、懐かしさと同時に新たな感動を運んでくれた。楽曲によっては、当時よりも心の深いところに刺さってくるものもあったはずだ。それは、事前のインタビューで白根氏が答えた通り、再現ではなく、新解釈での演奏だったから。16年という時を経て、失ったもの、新しく手に入れたもの、そしてまた失ったもの。そういうものと対峙し進化したGREAT3というバンドの、『ROMANCE』という作品の見事な熟成が感じられるライブだった。
アルバム最後を飾る楽曲「There is nothing more to say」を演奏し終え、一旦ステージを後にするまで、MCは一切無かったが、あの場所にいる全ての人が共通に感じる大きな雰囲気が確かにあった。
2ndセットで登場した後、片寄氏は「『ROMANCE』を曲順通り演奏する事は、当時を思い出す事でもあり、大変な作業だった」事を明かす。また、この作品が「何か強烈な磁場を持った作品」であるとも。その磁場に引き寄せられた私たちにとっては大いに納得のいく話だ。
2ndセットは、「TAXI」「レイディ」「綱渡り」という最新アルバム『GREAT3』収録楽曲と、「DISCOMAN」「Metal Lunch Box」といった人気ナンバー、新旧を織り交ぜた内容。ディスコ・ダンスチューンが中心の構成に自然と体が動き出す。「Little Jの嘆き」でPVよろしくみんなでバンザイを繰り返した様子は、なんとも温かくて良い光景で涙が溢れた。
さらにアンコールは最初期の名曲2曲「I Believe in You」と「エデン特急」。再びアイゴン、小松正宏を交えた大団円。もう泣いちゃってるお客さんも、笑顔がこぼれちゃってるお客さんも、みんなが幸せそうな顔で満足げ。「悲しみも願いも全てがどうでもよく」なっちゃって、「失うことは怖くないその手を差し出す夜」は更けていくのだった。

今回集まったオーディエンスの中には、久々のLIVE体験だった人もいるはずだ。最近のGREAT3のかっこ良さに驚かれた人も多いだろう。昨年、活動再開を発表し、新ベーシスト、ヤンを迎えて復活したGREAT3は、本当に素晴らしい。ヤンのセクシーなベースにも打ち抜かれる人続出だ。ちなみに『ROMANCE』リリース当時、ヤンは小学生だったというのも実にいい話。
これを機に、またライブに行ってみようかな、CD聴いてみようかなと、音楽熱にまた火が付きそうな、本当にいいライブだった。
文:松井剛


大阪公演 セットリスト

01. SE:Romance
02. R.I.P
03. バナナ
04. ナツマチ
05. 玉突き
06. ヒンズースクワット
07. マイ・ウェイ
08. LOVE MEN
09. Coffee House
10. 影
11. バビニボン
12. THERE IS NOTHING MORE TO SAY

2部
01. TAXI
02. レイディ
03. Little Jの嘆き
04. 綱渡り
05. DISCOMAN
06. METAL LUNCH BOX
07. Soul Glow
EN. エデン特急

東京公演 セットリスト

01. SE:Romance
02. R.I.P (with 曾田茂一、小松正宏)
03. バナナ
04. ナツマチ
05. 玉突き
06. ヒンズースクワット
07. マイ・ウェイ
08. LOVE MEN
09. Coffee House
10. 影 (with 小松正宏)
11. バビニボン (with 曾田茂一、小松正宏)
12. THERE IS NOTHING MORE TO SAY

2部
01. TAXI
02. レイディ
03. Little Jの嘆き
04. 綱渡り
05. DISCOMAN
06. METAL LUNCH BOX
07. Soul Glow
EN1. I Believe In You
EN2. エデン特急 (with 曾田茂一、小松正宏)

 GREAT3 『ROMANCE』 [97年リリース]

GREAT3 『ROMANCE』 不朽の名作と言われる、97年リリースのGREAT3のサード・アルバム。「R.I.P」「ナツマチ」「玉突き」「影」などの名曲が並びつつも、どこかぶっ壊れた狂気が見え隠れする絶妙な曲順に何度も何度もリピートさせられてしまう。個人的にもフレーミング・リップスやマーキュリー・レヴなどの音楽を貪るように聴いていた十代の頃に出会った作品で思い出が深すぎる。
(ローソンHMVエンタテイメント 商品本部  田代)