HMVインタビュー:ジョン・モラレス
2013年5月29日 (水)
今は亡き相方セルジオ・マンジバイとのM+M名義の作品を含め、80年代以降、数多くのソウルやポップスの名曲をリエディット/リミックスをしてきたパイオニアであり、リミキサーの祖と言われるレジェンド、ジョン・モラレス!BBEからリリースしている彼の仕事集『THE M+M MIXES』も第3弾まで登場し、待望の初来日公演も遂に実現!来日直前のNYディスコ/ダンス・ミュージック界の生きる伝説にしてシーン最後の大物にお話を伺うことができました。
-- 出身と育った場所を教えて下さい。
John Morales: 生まれも育ちもニューヨークのブロンクスだよ。
-- 音楽に興味を持ったのはいつ頃ですか? そして、それは誰の影響でしたか?
John Morales: 僕が音楽に夢中になったのは、たしか10歳とか、まだほんの幼い頃だったよ。家には常に音楽があった感じだったね。でも、どういったタイプの音楽が好みだったとか特にそういうわけではなく、僕にとっては好きになってしまえばそれがどんなジャンルかなんて関係なかったんだ。
-- 中でも、ダンス・ミュージックやディスコ・ミュージックにのめり込んで行ったのには何か理由があるのですか?
John Morales: とにかく何かしら音楽に関わりのあることをやりたいという夢があったんだ。そこでまずはロック・ギタリストからスタートしたけど、なかなか上手く行かずに、今度はラテン・バンドのパーカッショニストをやったりしてね。僕はいつもレコードを聴いて(プレイして)いたから、それこそが自分の天職だと思って、ブロンクス中のありとあらゆる色々な場所でレコードをプレイするようになったのさ。
-- DJを始めたのはいつ頃ですか?
John Morales: DJを始めたのは若い頃だったよ。父親が兄弟とバーを経営していたんだけど、店に置いてあったジューク・ボックスがあまり人気無くて、ある時そのジューク・ボックスを所有している会社がそれを撤去してしまってね。それで父親が僕にお客さんを楽しませるように、「店でDJやってくれないか?」って頼んで来たんだ。
-- それでは、ミックス作業を始めたのはどんなきっかけだったのですか?
John Morales: DJをすることにどんどん夢中になればなるほど、この曲はもっと長い方がいいなぁとか、この部分はもっと違った伸ばし方の方がいいのになぁとか思い始めたんだ。僕のキャリアの中でも極めて重要で大いにインスパイアされた曲があるんだ。それはEddie Kendricksの“Date With The Rain”なんだけど、70年代半ばに僕がエディットを施した初期の曲の1つだよ。
そうやって数年エディット作業をやっていて、自分のSunshine Soundアセテート※も上手く行っていた時に、スタジオでミックス作業をするチャンスを貰ったんだ。声をかけてくれたのがGreg CarmichaelとPatrick Adamsだったんだけど、その最初の曲がJocelyn BrownがヴォーカリストだったあのInner Lifeの“I’m Caught Up (In A One Night Love Affair)”だったのさ。
※John Moralesは、“Deadly Medleys”や“Sunshine Acetate Medleys”と名付けられた自作のメガ・ミックスをアセテート盤でプレスし、プレイすることにより話題を集めた。
-- ミックス・ワークやDJで最も大きな影響を受けたのは誰からでしたか?
John Morales: 僕はクラブやDJたち向けにミックスを作っていたパイオニアの1人だったので、これをこんな感じにしようとか頭の中で考えて、それをどうやって現実のものに作り上げるかといった自身のアイディアを練る以外には、これといって特に誰のというか何の影響も受けなかったんだ。ただ、Bob BlankやButch Jones、そしてJoe Arlotteといった当時仕事を共にした素晴らしいエンジニアらの助けがあったからこそ、僕の今までのキャリアがあることは間違いないよ。彼らのおかげで僕のアイディアを実現することが出来たし、エンジニアリングに関する全てを彼らから学んだんだ。
-- パートナーのSergio Munzibaiとはどのように知り合ったのですか?
John Morales: 彼と会ったのはニューヨークのラジオ局WBLSでなんだけど、僕はそこでミックス・ショーをやっていて、彼はかの有名なFrankie Crockerのアシスタント・ディレクターだったんだ。それで僕らは友だちになって、そこからいつの間にやら“M+M”のジャーニーが始まったんだよ。
-- M+Mでの最初の作品は何でしたか?
John Morales: Instant Funkの“No Stoppin’ That Rockin’”だよ。
-- M+Mとしてミックスする曲は、自分たちで選んでいたのですか?
John Morales: 大体は僕らがミックスを依頼されるという形だったから、M+Mらしさをそこでどう出せるか考えてから、実際に仕事を受ける曲を決めていたよ。
-- 自分自身で、“M+M Mixとはこういう音だ!”という定義みたいなものは何かありますか? どのような特徴があるのでしょう?
John Morales: “M+M Mix”のサウンドには、僕らが加えるパーカッションの音に特徴があったと思うんだ。自分でもいつも感じていたんだけど、その僕らが生み出すリズムによってダンス・ミュージックやクラブ・サウンドっぽさを更に増して、よりエキサイティングなものになっていたと思うよ。
-- 今回のアルバムでは、Barry WhiteやTeddy Pendergrass、Marvin Gayeといったソウル・シンガーの楽曲のミックスを多く収録していますね。ディスコらしい曲と、ソウル・ミュージックらしい曲では、ミックスする際のアプローチは異なりますか?
John Morales: ミックスへのアプローチということで言えば、いつも同じだよ。まずはその曲を聴きながらイマジネーションを働かせて、どんな方向性にするのか創造力をフル回転させるんだ。そして実際にやるミックスは、曲ごとによって違うものにしているよ。
-- 過去の2作では、ディスク2にあなたが制作に深く関わったサルソウル音源のミックスのみを収録していましたが、今回のアルバムでは、サルソウルに加え、ウエスト・エンド音源のミックスも収録していますね。なぜウエスト・エンドを加えたのでしょうか?
John Morales: 大きな理由は、ライセンス上の問題かな。今回この「Vol. 3」をリリースするにあたって、ライセンサー(楽曲の権利者)が持つ内の8曲を選ぶことと、そのマスター音源を有していることが必要だったんだ。サルソウルとウエスト・エンドはダンス・ミュージックでとても重要な役割を持つレーベルだから、やはり自分のアルバムにはどうしても収録したかったんだよ。
-- Loose Joint“Is It All Over My Face?”のプロデューサーであるArthur Russellや、ウエスト・エンドの楽曲を好んでプレイしていたLarry Levan、ウエスト・エンドのオーナーであるMel Cherenとは実際に面識があったのですか? 何か彼らとの間にエピソードはありますか?
John Morales: もちろん彼らのことは知っていたし、時には会ったこともあるけれど、特に話せるようなエピソードは無いかな。偶然ばったり出くわすぐらいだったけど、みんな偉大で音楽界にとって重要な人物たちだったね。
-- 昨今のディスコやブギーのリヴァイヴァル・ムーヴメントに関してはどう思います?
John Morales: ディスコやブギーの復活は本当に嬉しく思っているよ。そのおかげで若いリスナーたちにもそういった音楽を聴いてもらう機会が出来たわけだしね。とても大きな “ディスコ・ブギー・サマー”になると思うよ!
-- いまあなたが仕事をしたいと思っているアーティストは誰ですか?
John Morales: 素晴らしくて僕が常にぜひ一緒に仕事をしてみたいと考えているアーティストがいるんだけど、それはSadeなんだ。あと、Lisa Stansfieldもだよ。
-- 6月にはDJとしては初来日になりますが、我々もとても楽しみにしています。どんなDJセットになるのでしょう? 最近のDJスタイルはどのような感じなんですか?
John Morales: 僕のDJセットでは70〜80年代のディスコやブギー、そして最近のソウルフル・ハウスをプレイするよ。それを僕は“パーフェクト・ブレンド”と呼んでいるんだ。なぜなら、その両方がほぼ途切れなく見事にブレンドされている感じだからだよ。
-- 日本のファンに何かメッセージをお願いします!
John Morales: 日本で新しい友人、そして前からの知り合いに会えるのがとても嬉しいね。そしてディスコ・ブギーのメッセージをぜひとも拡げたいと思っているのと、皆さんに新しい体験と音楽の素晴らしさを届けられることを楽しみにしているよ!
ソウル/ファンク最新商品・チケット情報
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