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アンドレア・バケッティのスカルラッティ

2013年3月12日 (火)

スカルラッティ:ソナタ集〜手稿譜から再現!
アンドレア・バケッティ(ピアノ)


バッハと同年生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)は、鍵盤楽器のための音楽に新たなアイデアを持ち込み、チェンバロからフォルテピアノヘという鍵盤楽器の移行期に個性的な作品を多数書き上げています。
 その音楽の特徴はチェンバロでもピアノでも魅力的に響くということですが、これにはそれぞれの楽器のために最適化されてきた楽譜の校訂という歴史的な背景も影響していたようです。ロマンティックなピアノ・ヴァージョンと、古楽そのもののチェンバロ・ヴァージョンでは、同じ曲でも印象がけっこう違っていたものです。
 今回登場するアルバムでは、演奏者のアンドレア・バケッティ自身が、オリジナルの手稿譜から新たに編纂した楽譜に基づいて演奏しており、現代のピアノで弾くスカルラッティの意味をもう一度問い直そうという積極的な姿勢のうかがえる注目企画となっています。ちなみに使用楽器はファツィオリです。
 バケッティは現在のイタリアを代表するピアニストのひとりで、バッハの作品や、ケルビーニ、ガルッピの録音など、歴史的チェンバロ奏法を研究しそれをピアノに応用した自由な発想による演奏で話題ともなっている人物です。作品を様々な角度から捉え直し、その特徴を新たに浮き彫りにしてみせるそのスタイルが、今回のスカルラッティにはどのように作用しているか楽しみなアルバムの登場です。組み合わせは、スカルラッティと同じくマドリードで活躍したアントニオ・ソレール(1729-11783)のソナタ集です。(HMV)

【収録情報】
ドメニコ・スカルラッティ
・ソナタ ハ短調 K.174
・ソナタ ト短調 K.171
・ソナタ ニ短調 K.176
・ソナタ ハ長調 K.170
・ソナタ ホ長調 K.162
・ソナタ ニ長調 K.164
・ソナタ イ短調 K.149
・ソナタ 変ロ長調 K.154
・ソナタ イ短調 K.148
・ソナタ 変ロ長調 K.172

アントニオ・ソレール
・ソナタ ハ長調
・ソナタ ニ長調
・ソナタ 変ニ長調
・ソナタ ホ長調

 アンドレア・バケッティ(ピアノ/Fazioli Grand Piano model F728)

 録音時期:2012年9月
 録音場所:イタリア、サチレ、ファツィオリ・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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