トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > クラシック > オペラ > リーザ・デラ・カーザさん死去

リーザ・デラ・カーザさん死去

2012年12月13日 (木)

リヒャルト・シュトラウスとモーツァルトを得意とし、その気品のある美しい歌唱により今も人気の高いソプラノ歌手、リーザ・デラ・カーザさんが、スイスのミュンスターリンゲンで亡くなられました。93歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

【プロフィール】
1919年2月2日、スイスのベルンに、イタリア系スイス人の父とバイエル人の母の間に誕生。15歳でチューリヒ音楽院に入学してマルガレーテ・ヘーザーに師事して歌を学び、21歳で地方劇場で蝶々夫人を歌ってデビュー。1943年からはチューリヒ市立劇場に出演するようになり、1946年にはリヒャルト・シュトラウスの大のお気に入りだったソプラノ歌手マリア・チェボターリ[1910-1949]の『アラベラ』にズデンカ役で出演して彼女から高く評価され、翌1947年のザルツブルク音楽祭出演への道が開けることとなりました。そのザルツブルクでは同じく『アラベラ』でズデンカ役を歌い、今度はリヒャルト・シュトラウス本人からその実力を認められることとなるのです。
 その成功により同年、ウィーン国立歌劇場にもリゴレットのジルダ役でデビューし、すぐにウィーンに移ってウィーン国立歌劇場と契約、モーツァルトやR.シュトラウスのオペラなどで活躍して名を上げ、1949年には『ばらの騎士』のゾフィー役でスカラ座デビューも果たし、スカラ座の音楽監督だったデ・サバタからスカラ座に移るよう請われるものの、デラ・カーザはウィーンに残る道を選びます。
 その後、『フィガロの結婚』の伯爵夫人役でグラインドボーン音楽祭にデビューし、1951年にはバイエルン国立歌劇場で初のアラベラ役に挑んで成功、1952年にはバイロイトで『マイスタージンガー』のエヴァ役に出演し、1953年には『フィガロの結婚』の伯爵夫人役でメトロポリタン歌劇場にデビュー、1954年にはフルトヴェングラーの映画版『ドン・ジョヴァンニ』にドンナ・エルヴィラ役で出演するなど、多くの役柄で成功を収めていきました。
 1960年のザルツブルク音楽祭でも『ばらの騎士』の舞台で大きな成功を収めていますが、並行して制作された映画版『ばらの騎士』への出演契約はウォルター・レッグらの画策によって一方的に破棄されてしまい、彼女の心に深い傷を与えてしまったようです。しかしそれ以後も、彼女はオペラ出演や歌曲リサイタルに熱心に取り組み、1974年、ウィーン国立歌劇場でアラベラ役を歌った年に、娘の重病のために引退することを発表、34年に及ぶ舞台活動に幕を引くこととなります。(HMV)

関連情報

デラ・カーザを検索
訃報
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

featured item

『アラベラ』全曲 カイルベルト&ウィーン・フィル、デラ・カーザ、他 

CD-R 輸入盤

『アラベラ』全曲 カイルベルト&ウィーン・フィル、デラ・カーザ、他 

シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

ユーザー評価 : 5点 (5件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥6,820

発売日:2005年08月20日
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定

  • ポイント 1 倍
    欲しい物リストに入れる

%%header%%閉じる

%%message%%

featured item

洋楽3点で最大30%オフ このアイコンの商品は、 洋楽3点で最大30%オフ 対象商品です