【特集】Virgin Babylon Records

2012年12月12日 (水)



Virgin Babylon Records
World's end girlfriendが主催するレーベル。個性的なアーティストが所属しそれぞれ音楽性も形態もバラバラでありながら、何故かレーベルのカラーも感じさせられる。 WARPやNINJA TUNEのような“極端”に振り切れたアーティスト達の鳴らす音はどれも魅力的であり、今ではかず少ない“レーベル買い”を本気でオススメできるレーベル。

そのVirgin Babylon Recordsがリリースラッシュ!10月に発売されたXINLISUPREMEに続き、Ryoma Maeda、Kashiwa Daisuke、Matryoshka と立て続けに作品が発売されます。というわけで現在注目を浴びるVirgin Babylon Recordsを特集してみました!

Virgin Babylon Records Official Site http://www.virgin-babylon-records.com/
Virgin Babylon Records Twitter https://twitter.com/Virgin_Babylon
Virgin Babylon Records YouTube http://www.youtube.com/user/VirginBabylonRecords



 

Virgin Babylon Records とは
私自身にとって
音楽そのものへの献身であり、
美しく心ふるわす音楽/物語を創りだせる
彼らとその魂への敬意です。

音楽には魔法と奇跡が当たり前に必要です。
そして、魔法と奇跡を起こすには
自由に踊り続けることと
不屈に挑み続けることが必要です。

私たちが発表する音楽は
魔法と奇跡であり、喜劇と悲劇であり、
抵抗と祝福です。

何度でも夢を爆音で奏でながら共に踊り明かしましょう。


world's end girlfriend (Virgin Babylon Records 代表取締役)






world's end girlfriend
matryoshka
about tess
夢中夢
ryoma maeda


Joseph Nothing Orchestra
KASHIWA Daisuke
Go-qualia
XINLISUPREME
N-qia



12月12日に5年ぶりのアルバムを発売するmatryoshka。そして11月10日にはryoma maeda、11月24日にはKASHIWA Daisukeがそれぞれアルバムを発売。Virgin Babylon Recordsから発売された3アーティストにインタビューを行いました。アルバムに制作のお話などを伺いました。
さらにVirgin Babylon Recordsに所属する全アーティストへもインタビューを敢行。“Virgin Babylon Recordsとは?”というテーマの下、全員に同じ時質問をぶつけてみました!
各アーティストの写真をクリックするとそれぞれのインタビュー/コメントへとリンクします。



matryoshka

Laideronnette   
matryoshka / Laideronnette
12月12日発売
5年ぶり待望の2ndアルバム「Laideronnette」。 音像、メロディー、世界観、そのすべてが深化した、 闇と光が共鳴する美しき世界。
2007年にリリースされた1stアルバム「zatracenie」 はまだ無名ながら口コミで広がり驚異的な売上を 記録した。5年ぶりとなる待望の2ndアルバム 「Laideronnette」は荘厳なストリングスと柔らかな ピアノ、無機質ながらも有機的なリズムが鳴り、憂 いを帯びた唄、綿密に配置されたノイズが響く。音 像、メロディー、世界観、そのすべては深化し、これ までの闇と新たに差し込んだ光が共鳴する。ラヴェ ルの組曲マ・メール・ロワ「パゴダの女王レドロネッ ト」から「世界一醜い女性の名」を命名したアルバ ム「Laideronnette」が鳴らされる時見た事のない 美しき深淵の世界が現れる。


HMV ONLINE オリジナル特典

Virgin Babylon Records レーベルサンプラー
※特典の有無は必ず商品詳細ページをご確認ください




-- アルバム『Laideronnette』の発売おめでとうございます。アルバムを完成しての率直な感想を聞かせてください。

Sen: ありがとうございます。制作は多くの問題に直面して、大変だったという印象しか残らないくらい大変でした。
本当にこれ完成するのかな?と何度も思いましたし、長い間取り組んでいると何が正解なのか分からなくなってきて、
出口の見えない闇を手探りで進む様な日々でした。
どうにか完成にこぎつけて、今はようやく肩の荷が下りたという感じです。学んだ事も多く、成長出来たと感じています。

-- 前作『zatracenie』より約5年ぶりとなりますが、なぜこんなに時間がかかってしまったのでしょうか?

Sen: もともと曲を作るのが遅い方です。製作期間に楽曲提供等、アルバム以外の制作もいくつかはしていましたが、
制作が伸びた最大の理由は、途中で頓挫した曲が多かったせいだと思います。
数ヶ月かけて作った曲がある時、急に全然魅力的に思えなくなって、凍結してしまうというのを繰り返し、
時間を無駄に消費してしまいました。と言ってもその中から音の一部や素材が、今回の収録曲に吸収されたりもしているので、
全てが無駄になった訳ではありませんが。

-- アルバムの制作にはいつ頃から取り掛かったのでしょうか?

Sen: 2007年です。春に1stの作業が終了して、最終的には殆どがボツになりましたが、
その時点で2nd用と考えていたラフなデモがほぼアルバム一枚分ありました。
うまくいけば07年中か、08年にはリリース出来ると甘い事を考えていました。
1stが予期せず、じわじわと好評になっていったので、良い知らせを聞く度に変にプレッシャーを感じてしまい、
どんどん自分達でハードルを上げていって、制作が慎重になってしまいました。

-- 楽曲はどのような感じで制作されていくのですか?お二人のmatryoshkaでの役割を教えてください。

Sen: まず自分がある程度作り込んだデモをCaluに聴かせます。反応が良ければ作詞して歌を録音します。
歌のレコーディング中にも、お互い不意に思いついたアイデアやメロディーを採用したり
結構流動的に進んで行きます。また今回はCaluが作曲した曲や、二人で前後半それぞれ作曲した曲もあります。

-- 楽曲制作のインスピレーションはどのようなものから受けますか?

Sen: アート雑誌や好きな作家の画集、絵本などを置いて、それをパラパラ眺めながら制作をしています。
写真や絵から受けるインスピレーションが多いですね。逆に実体験や現実での出来事から、
影響を受ける事はあまりありません。あとたまにですが、夢の中で流れていたメロディーを、
目が覚めてから急いでボイスレコーダーに録って、あとで採用したりする妙な事もしてます。



-- タイトル『Laideronnette』はラヴェルの組曲より“世界一醜い女性の名”から取られたということですがが、アルバムのコンセプトのようなものはあったのでしょうか?

Sen: 前作今作共にコンセプトはありません。完成に至った10曲というだけです。
”世界一醜い”ってよく考えたら凄いなと思いました。童話等には割と良く出て来る設定ですね、世界一の何々って。
美意識ってある程度個人差や国によっても違うのに、それを踏まえて”世界一醜い”って相当だなと思い、
その粗雑さが気に入り、命名しました。

-- ジャケットが黒から白へと変化したように、今作には光が差し込んだイメージがあります。何か意識した点はありますか?

Sen: 特に光を意識して製作していた訳ではありませんが、曲それぞれの時間帯というのは意識しています。
陽の差す夕方、霧の立ちこめる深夜から明け方、等といった感じです。
最初に完成したアルバムをworld's end girlfriendが聴いた時に、光が差す感じ、との感想があり、
アートワークの作家さんも、今回は白のイメージが浮かんだ、との事でした。
それを踏まえて聴くと、何がそうさせる要因か分かりませんが、自分もアルバム全体の印象としてそのように感じました。
ジャケットも手にしてみると分かると思いますが、今回は光と闇を意識した作りにしてあります。

-- そして今作はworld's end girlfriendが主催する“Virgin Babylon Records”からのリリースになりますが、どのような経緯でリリースするようになったのでしょうか?

Sen: wegとの関係はcoctura(1stアルバムのリミックス)でリミックスをやって貰ったのが最初でした。
その後、一昨年(2010)の春にwegから新レーベルの構想を聞き、そこからの2ndリリースを誘ってくれました。
何か面白い事が始まりそうだと、とてもワクワクしたのを覚えています。

-- すばり“Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

Sen: 何事もまずアーティストの意向を最大限に尊重してくれるので、とてもやりやすいです。 アーティストが思う、こんなレーベルがあったら良いな、というのが具現化した様な、アーティストの為のレーベルだと思います。 個性的なアーティストが揃っていくのも楽しいです。

-- 今後の活動の予定を教えてください。

Sen: 3rdアルバムの制作も含め、まだ未定です。

-- それでは最後にHMV ONLINEをごらんのみなさまに一言お願いします。

Sen: 今後ともマイペースに活動していきますので宜しくお願いします。





ryoma maeda

ryoma maeda
初期衝動と郷愁をカットアップ、反復できないダンスミュージック、緻密すぎるパンク。すべてのスタイルを破壊しフェイクにしてしまうほどのむき出しのエンタテイメントに満ちたポップ・エレクトリック・ミュージック!



FANTASTIC SUICIDE
11月10日発売
Ryoma Maeda /
FANTASTIC SUICIDE
今作は実兄でもあるworld's end girlfriendがプロデュースを担当し、ミックスはCOM.Aによって行われ、RemixではSerphが参加。これまでのどの作品よりメロディーはポップに突き抜け、ロック/パンク/テクノなどをカオスに圧縮しながら暴走するビート。 少年のむきだしの欲望と暴力と自由で描く、焦燥のエンターテイメント・エレクトリック・パンク・ミュージック!紛うことなき最高傑作。



-- アルバム『FANTASTIC SUICIDE』の発売おめでとうございます。現在の率直な感想をお願いします。

ryoma maeda: 自分が音楽を作ることを一生続いていくことは確信しているので、特にリリースしたからといって何かが終わったという感じはなく、
例えて言うならば一日が終わってまた新たな一日が始まった、というぐらいの日常的な区切りのように感じます。
只、アルバムをリリースしたことによって僕の音楽をまったく知らなかった人たちにどんどん僕の音楽が広がっていって、新たな出会いを生み出している感じは twitterやfacebookなどのSNSを通じてひしひしと感じ、嬉しく思います。
なーんて優等生発言も嘘ではないけど、「どうして今まで気付かなかったの?」なんてイタズラな気持もあったり・・なかったり・・(笑)

-- milky-chu〜milch of source名義ではなく、ryoma maeda名義の作品になります。名義の違いによるコンセプトは何かあるのでしょうか?

ryoma maeda: milky-chu〜milch of sourceはダンスミュージックを作り出す音楽家、ryoma maedaはもっと広い意味での音楽家。 というのが大きな違いです。
なーんて答えは表向きの回答で、実は大人の事情だったりしたり・・・しなかったり・・・・(笑)

-- そして今回はこちらも初の実兄である、world's end girlfriendがプロデュースを手がけた作品でもあります。兄弟の作業でやりやすかった点、やりづらかった点を教えてください。

ryoma maeda: やりやすかった点は楽曲のキモとなる部分の感覚が大体同じだったという点ですね。つまりこの楽曲をよくするにはどうしたらいいか?という話しをするときに お互いに的外れな話しにはならないという。
やりづらかった点は特に締め切りがなかったので、アルバム制作の終わりをどのポイントで決めるか、という点です。一生終わらないかと思ったことも数知れず。

-- 実際の作業はどのような感じで進められていったのでしょうか?

ryoma maeda: 僕のほうである程度楽曲を完成させて、world's end girlfriendに聴かせて、楽曲の方向性、アレンジ等をメールのやりとりで打ち合わせして、
さらに楽曲をアレンジしなおして、サーバーにアップしてまた聴いてもらって打ち合わせして、というやり方で進行しました。
ミックスの段階になってもアレンジ、ミックスの修正が同時進行で行われて、1日何通も僕とworld's end girlfriendとミックスのCOM.Aくんの間でメールが飛び交ってました。

-- そしてSerphによるリミックスも収録されていますが、どういった経緯でリミックスをお願いしたのでしょうか?

ryoma maeda: Serph「Shine」の希望に満ちたようなトラックがすごい好きで、是非リミックスしてほしかったのでレーベルを通じてお願いしました。
リミックスしてもらうトラックのほうはあえてSerphサウンドとは間逆の感じのトラックをお願いしたんですが、見事にSerph色に染まってて素晴らしかったです。

-- アルバムタイトル『FANTASTIC SUICIDE』。まさにryoma maedaの音楽を表していると思います。このタイトルはどのような思いを込めたのでしょうか?

ryoma maeda: まずこのアルバムのコンセプトは、内向的な少年が脳内の中でフェス/カーニバルのようにカオスに音楽(ロック、パンク、テクノ、等・・・)、アート、その少年の暴力性、性欲などがぐにゃぐにゃと入乱れていてる世界の中で居心地よくすごしながらもそこから抜け出したいという欲望ももっている状態というのがこのアルバムで表現したい世界観なんです。 つまり、自分の中にもってる世界観なんて嫌なら何度もぶっ飛ばして、自分で殺しちゃってまた新たな世界観作りゃーいいじゃねーか、という。
ちなみに『FANTASTIC SUICIDE』というタイトルが生まれた経緯は、そういったコンセプトをふまえた上でジャケットをデザインしてくれた HR-FMさんと打ち合わせしたときに少年が頭をぶっ飛ばしてるイラストのアイディアを提案してもらって、
ついでにデビッドボウイの「Rock'n roll Suicide」からの引用も面白いんじゃないか、ということでSUICIDEというキーワードが生まれて、
その後world's end girlfriendと打ち合わせしていたときにFANTASTICって言葉とSUICIDEという言葉のギャップがいいね、ということで生まれました。
結果的にコンセプトからジャケから色々なことが奇跡的に音楽とリンクしていって一つの世界観を作りだしていく過程は興奮しました。

-- ryoma maeda(milch of source)とworld's end girlfriendに共通する点として“過剰なエディット”が上げられると思います。自らのルーツを辿って思い当たる要因はありますか??

ryoma maeda: マイクパットン率いるMR.Bungleの楽曲がころころ展開していく音楽性はかなり影響をうけてます。とはいえ、自分では過激にエディットしているという認識はありませんが、、、。
只、自分の好みとしてグチャっとしてるけどよく見ると徹底的に構築されているものが好きなんです。なので徹底的に構築しているという認識はあります。

-- そして今作はworld's end girlfriendが主催する“Virgin Babylon Records”からのリリースになりますが、どのような経緯でリリースするようになったのでしょうか?

ryoma maeda: Virgin Babylon Recordsが設立したときにRyoma Maeda名義でアルバムを作らないか?という誘いをもらって、これは売れて金儲けができるなーと金の匂いをかぎつけて 2秒の即答で「やる」とこたえました。
あと兄(world's end girlfriend)と僕は昔からお互いに音楽はやってたけど一緒に音楽と制作することはほとんどなくて、若貴兄弟の関係も修復の兆しをみせないことだし ここは僕らで仲良く共同作業するかーという感じです。

-- すばり“Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

ryoma maeda: もともと各アーティストも一人で独立して活動できるような人たちばっかりですし、お互いを尊敬しあって、刺激しあってる感じがよいです。

-- 今後の活動の予定を教えてください。

ryoma maeda: 子供10人ぐらい作りたいですねー。独身ですが(笑)。
あと革ジャン着て、シンセをショルダーで持って、ドラム入れて3ピースでギターウルフのシンセ版みたいなのやりたいです。

-- それでは最後にHMV ONLINEをごらんのみなさまに一言お願いします。

ryoma maeda: 自分の音楽が誰が何かを生み出すきっかけになったり、何かを生み出す勇気になればうれしいし、その誰かが生み出した何かがまた誰かにリンクしていけば
僕はサッチモの「what a wonderful world」を歌いながら散歩したいです。



KASHIWA Daisuke

KASHIWA Daisuke
学生時代、プログレッシヴ・ロックに影響を受け作曲を始める。 2004年にkashiwa daisukeとしてソロ活動を開始し、2006年にドイツのレーベルonpaより1stアルバム『april.#02』をリリース。 翌年8月、nobleレーベルより2ndアルバム『program music I』を発表。 2009年2月、3rdアルバム『5 Dec.』をnobleよりリリース。



Re:
11月24日発売
KASHIWA Daisuke /
Re:
KASHIWA DAISUKEのデビュー2006年から現在までの軌跡であり、全作品中、最もポップでバラエティに富んだ裏ベスト的な作品。現在入手困難となっている初期の名作『april.#19』のニューミックスや、これまで手掛けてきたリミックス、レア音源、未発表曲も新たにミックス、リマスターされ収録。そしてまた、更なる高みを目指すKASHIWA DAISUKEの、過去への決別を表す作品でもある。 



-- なぜこのタイミングでベストアルバムとも呼べるようなをリリースしようと思ったのでしょう?

KASHIWA Daisuke: 厳密にはリミックス集ですが、考え方によってはベストアルバム的な側面もあるかも知れませんね。
「april.#19」という曲が入っているアルバムが、入手困難になってしまったので、その曲を復活させたいというのが、まず企画の発端になりました。
なかなか評判の良い曲ですので。
それと、これまでにリミックスを手がけた他のアーティストの楽曲のなかで自分が気に入っている曲を一枚にまとめて聴きやすくすることで、リスナーの方にお返ししたいという思いがありました。

-- 過去の作品をあらためて聴いてみるとどのような思いがありますか?

KASHIWA Daisuke: 何かこう、あついモノが伝わってきますね。
勢いというか、初期衝動を感じます。
特に初期の作品は、それを作っていた時の通勤風景とか思い出して、懐かしくなりました。
ただ、曲の根底に流れているものは、今も変わらないと感じました。

-- 選曲や曲順など、苦労した点はありますか?

KASHIWA Daisuke: 特に苦労は無かったですね。
選曲も曲順も、とても楽しかったです。
リミックス曲の収録も、関係者皆さん快く承諾して頂きましたし。

-- これまでの活動を振り返ってどうでしょう?

KASHIWA Daisuke: 順風満帆とは言えないまでも、とても楽しかったです。
音楽を通して、色んな国にも行けましたし、多くの人と出会い、学ぶ事も色々ありました。
もちろん失敗や苦労も沢山ありましたが、人生という大きな尺で考えたら、全てが未来への糧になっていると感じます。

-- 前作ではピアノのみの作品、そしてこれまでの活動を総括したような『Re.』のリリース。次はどこへ向かっていくのでしょうか?

KASHIWA Daisuke: 僕は自分の音楽活動を、ロール・プレイング・ゲームみたいに考えています。
色んなイベントを通過し、経験を積み、レベルアップする。
そして戦士なら力、魔法使いなら魔法と、特徴的で様々なアビリティーがあるように、ピアノ曲も、ダンストラックも、長尺曲も、エンジニアも、と、それぞれに特化した様々な技術をマスターしていく。
そして、最終的な目的、本当に自分が満足できる最高の世界(音楽)を作り上げる事、が最終的な目的で、そこへ向かっています。
具体的に次は、、そうですね、色々やりたい事はあるんですが、歌モノで一枚作ってみたいですね。

-- 『88』から“Virgin Babylon Records”でリリースされていますが、すばり“Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

KASHIWA Daisuke: 居心地は、とても良いですよ。
大きなレーベルだと、会社とか企業の一員って感じが強いのですが、Virgin Babylon Recordsは、なんだかサークル活動みたいな温かさを感じます。
主催の、world's end girlfriendさんも、偶然ですが、とても近い距離に住まわれてますし、コミュニケーションが取りやすい事も魅力ですね。
レーベルとしてのスタイルやスタンスも、今の時代にあった、とても現代的なレーベルだと思います。

-- 今後の活動の予定を教えてください。

KASHIWA Daisuke: 具体的な予定といえばアルバムを作る事くらいしか思いつきませんが、仕事もプライベートも含めて、もっともっと色んな事にチャレンジしていきたいですね。
20代は生きる事に必死というか、不安と焦りばかりでしたので、生活共々楽しみながら活動していけたら良いなと思っています。

-- それでは最後にHMV ONLINEをごらんのみなさまに一言お願いします。

KASHIWA Daisuke: 最後までお付き合い頂いて、ありがとうございました。
興味を持って頂いた事に、とても感謝致します。
皆様に、1曲でも多く聴いて頂けるよう頑張って行きますので、これからもよろしくお願いします!






ここからはVirgin Babylon Recordsに所属する全アーティスト へ“Virgin Babylon Recordsとは?”というテーマの下、全員に同じ時質問をぶつけてみました!



about tess

about tess
ツインドラム+ツインベース+ツインギターという特異な6人編成バンド。延々繰り返えされるリフと重なり合うリズム、即興と構築を並列に置き、肉体の限界から精神の暴走までを体現するライブは「観る」「聴く」というよりは「体感する」もの。






-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

takuto: 出会いは約3年前、僕(about tess/guitar/takuto)が、
world's end girlfriendのサポートギターとして参加する様になった事です。

当時、about tessもレーベルを立ち上げようとしていました。しかし、
world's end girlfriendにギタリストとして継続的に参加する中で、
Virgin Babylon Recordsの設立の話を聞き、
その考え方や方向性、レーベルとしての在り方に賛同し、
また、前田さんが一緒にやろうと言ってくれたので参加する事になりました。

-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

takuto: 自立しながら一緒に挑戦していける場所だと思いました。
多くのレーベルに声をかけてもらってた状況の中、
上にも書いた通り、about tessは自主レーベルを立ち上げようとしていたのですが、
前田さんに誘われて断る理由はありませんでした。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう? また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

takuto: 居心地は非常に良いです。心地よい緊張感があります。
一言で言うなら誇れる場所です。

-- 今度の活動予定を教えてください。

takuto: 東京を中心に継続的なライブ活動と、
来年2013年には出したい新作の準備。



Go-qualia

Go-qualia
自ら新鋭ネットレーベル「分解系レコーズ」を主宰し、 その他多くのネットレーベルから楽曲/リミックスを発表。 2011年12月にはVirgin Babylon Recordsより”魔法少女”をテーマとした初のCDアルバム作品『Puella Magi』を発表。より自らのオリジナルな世界を新たに追求した意欲作となっている。





-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

Go-qualia: 分解系をやりだして間もない頃に突然前田さんからメールを頂いたのがきっかけです。
突然だったので面食らいましたが昔からweg好きだったしVirgin Babylon
Recordsも始まった時から興味があったので素直に嬉しかったです。ありがとうございます。ありがとうございます。


-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

Go-qualia: 他のレーベルにはない独特の雰囲気というか・・・アーティストや音楽の個性を重視した展開の仕方でしょうか。
たとえはみ出していてもはみ出したままで純粋に音だけで対峙してくれる誠実さ。自由って素晴らしいと思います。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

Go-qualia: やはりレーベル自体が個性が強く所属してるアーティストや作品も個性派揃いなのでその中でどう自分の色を出していくかっていうプレッシャーがあります。

-- 今度の活動予定を教えてください。

Go-qualia: 今のとこは分解系でのイベントやライブ活動で色々と動いてるのでまだなんともいえないのですが
・・・まあとりあえず自分は音楽を作るしかないと思うのですが何かしら作品として残るものにする為にはただ曲作るだけでなく常に何かを吸収し咀嚼し消化してそれをとことん空っぽになるまで搾り出して最終的には自分にはこれしかなかったんですごめんなさい、というものをしっかり提示していきたいです。要するに曲作りもっとがんばります。




Joseph Nothing Orchestra

Joseph Nothing Orchestra
Joseph Nothing Orchestraでは、多くのハードウェアシンセアンサンブルと吉川弾の演奏する生ドラムとス ラップベースにJoseph Nothingの奏でるアシッドシンセと独特なボコーダーを乗せる手法で、 ロックでもテクノでもポップでもないが、そのどれでもある異次元な音世界を展開中。






-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

Joseph Nothing: ちょうど、新しい作品が出来てレーベルを探してる時にWEGからお誘いの連絡が 来てすぐに話がまとまりました。

-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

Joseph Nothing: まずは、WEGをアーティストとしても人間としても独特で深みがあってリスペクトしてる所。 また、彼の性格上、中途半端な事は絶対にしないだろうという安心感。 あと彼から告げられた今後のアーティストロスターに感銘を受けて。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう? また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

Joseph Nothing: とても良いです。採算度外視にやりたいと思う事があればやらせてもらっています。 一言で言えば、自由な遊び場かな?

-- 今度の活動予定を教えてください。

Joseph Nothing: しばらくは実験的な楽曲を色々と内に向かって作り続けるので、楽曲配信を自分のサイト http://josephnothing.com/ を中心に無料配信していきます。これだって思った時にまたバージンバビロンから リリース出来たらイイなと思っています。




N-qia

N-qia
ボーカリストNozomiとプログラミングTakmaにより2010年7月に結成。 エレクトリックとアコースティックの様々な音の粒がきらびやかに動き回るトラックの中、 歌声はそのすべてを包み込むように自由に素直に唄われ 次々とみたことのないファンタジックな景色を映し出す。





-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

N-qia: 分解系レコーズからのリリースをきっかけにオファーを頂きました。

-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

N-qia: WEGの音楽とVBRと言うレーベルを前々から好きで注目していたので、二つ返事と言う感じで所属をする事にしました。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう? また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

N-qia: アーティストとしての感覚やアティトゥード、制作に関する自由を重んじる所がとても居心地がいいです。 一言で言うなら美学を追求する徒の集まりといったところです!

-- 今度の活動予定を教えてください。

N-qia: ウィーンのaudiokult music groupのコンピレーションに参加しました。 12月中旬にリリースされる予定です。 あと、スコットランドのbearsuit recordsから、2013年2月にharold nonoとのユニットhaqの全12曲の1stアルバム”nocturnals"をリリース予定です。 そして、N-qiaの2ndフルアルバムを2013年、VBRよりリリースします!!



夢中夢

夢中夢
現在は作詞/ボーカルのハチスノイトと作曲/編曲を手掛けるヨダにより構成される。 独創的かつ過剰なまでに壮大な編曲、普遍的な美しいメロディ、哲学的な詩世界を持つ女性ボーカルが融合した音楽は「存在」の彼岸でその不確実性を照らす一筋の光の如く、聴く者の心をカタルシスへ誘う。






-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

ヨダ: まずWEG前田さんの出会いからになりますが、
もう7、8年くらい前だと思います。
大阪のイベントに前田さんが来られた時に、
共通の友人にWEGのDJ音源をもらったりしていたので、
それをきっかけに僕から話しかけました。
最初の話題は「The Smiths」で盛り上がったのを記憶しています。

リリースのきっかけですが、
夢中夢はまだリリースと呼べる様な活動をVBRではできていません。
レーベルに参加するきっかけという意味では
WEGの前田さんと酒を飲みに行った時に、
声をかけてもらいました。

お誘いをいただいたタイミングでは、
僕は夢中夢も音楽活動自体も辞めていたので、
夢中夢は実質解散に近い状況でした。
正直とまどいも覚えました。
その時、唯一夢中夢の看板を背負っていたハチスにその旨を伝え、何度か話し合いを重ねて、
自分も参加(復帰)する事になりました。

-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

ヨダ: 当時は音楽を辞めていましたが、別のレーベルに所属はしていました。
そこを離れてVirgin Babylon Recordsを選んだ訳ですが、
惹かれた理由は
音楽的に孤立しているが、何かを複製したいわけでなく、何かに媚びる訳でもなく、
音楽的な余白に対して、この世界に対して、
生まなければならない音楽を生み出す事に、真剣に向き合っている人たちが集まっている場所だと感じたからです。
また余計な制約を受ける事無く、音楽を創造することに注力できる恵まれた環境という点にも惹かれました。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

ヨダ: 一言で表現するのは難しいです。
ごめんなさい。

居心地がどうこうよりも、まずこのレーベルを愛しています。
個人的には、旧知のレーベルメイトにも、まだ直接お会いした事のないレーベルメイトにも、
仲間意識を感じています。
これは前述した、音楽的無法者たちが集まった事に運命的なものを感じているからです。

レーベルのコピー(?)にもなっている
"We are the music makers, And we are the dreamers of dreams"
これは本当にレーベルを象徴する素敵なコピーだと思います。
イギリスの詩人アーサー・オショーネシーからの引用であり、
「夢のチョコレート工場(チャーリーとチョコレート工場)」からの引用でもある、
前田さんらしい「音楽的想い」と「茶目っ気」が込められた素晴らしい引用だなあと感じています。

-- 今度の活動予定を教えてください。

ヨダ: Virgin Babylon Recordsの立ち上げから参加させていただいたにもかかわらず、
いまだにリリースはできていません。
もう現在のレーベルメイトの中でリリースが決まっていないのは夢中夢だけではないかと思います。
まずは音源を作ります。
作り終えるまでに多くの問題があります。
きっと時間はかかります。
でも必ず作ります。

もしも、わがままが許されるならば、
期待している人がまだいるならば、
その日まで待ち続けて欲しいです。




XINLISUPREME

XINLISUPREME
2002年3月にデビューアルバム"Tomorrow Never Comes"をイギリスの名門レーベルFatCat Recordsよりリリース。 数年間は表立った活動は行われず昨年2010年に5年ぶりとなる新曲Seaside Voice Guitarをオフィシャルサイト上で発表。 ネクストレベルの驚愕の音像を聴かせた。





-- “Virgin Babylon Records”からリリースするようになったきっかけ/出会いを教えてください。

XINLISUPREME: 僕のホームページで公開していたSeaside Voice Guitarというこの1曲だけの為に3年半の制作時間を費やした曲をworld's end girlfriendが聴いて、Virgin Babylon Recordsからこの曲をリリースしないかとメールをくれたのがキッカケです。

-- 数あるレーベルの中から“Virgin Babylon Records”を選んだ理由はなんでしょう?

XINLISUPREME: まだレーベルが誕生して間もないながらもVirgin Babylon Recordsは個性的で魅力のある気鋭のアーティスト達が並んでおり、また音楽に対する熱意や志も高く、数ある日本の音楽レーベルの中でも、ひと際光っていたレーベルで注目をしていたので、リリースの話しを頂いたときは嬉しかった。またXINLISUPREMEの音楽活動が「全ては至高の一曲を作るために」という他には無い独特の方針だったたので、それに付随する商業上の制約もあり、レーベルに所属するのは半ば諦めていたんですが、Virgin Babylon Recordsなら理解をしてくれると思いました。

-- “Virgin Babylon Records”の居心地はどうでしょう?また“Virgin Babylon Records”を一言で言うならばどんなレーベルでしょうか?

XINLISUPREME: 以前、ファットキャットというシガーロスやアニマルコレクティブが在籍していた英国のレーベルに所属していた時があったんですが、あの黄金期のファットキャットにいた頃と同じ高揚感があります。実際、ファットキャットは2000年代を代表する傑作を多く世に送り出しました。Virgin Babylon Recordsも今後、多くの傑作を世に送り出す日本を代表するレーベルとして認められていくと思います。レーベルを一言で言うならば「友」です。

-- 今度の活動予定を教えてください。

XINLISUPREME: 10月に新作アルバム「4Bombs」をリリースしました。全国のHMVの各店舗で置いてあると思いますので、是非手に取って聴いて欲しい。このアルバムの曲の中でお薦めの曲はラヴソング「Seaside Voice Guitar AD/BC」。至高の一曲を作ると言う命題に10年を費やして導き出した答えの曲です。是非。





world's end girlfriend ライブ info

world's end girlfriendによる暗黒のクリスマスパーティー?マヤ暦終焉?な
ワンマン公演「Eve」@渋谷WWW 12月21日開催!

「Eve - nobody comes ghost goes Vol.3」開催決定。
12月21日(金)@渋谷WWWにて world's end girlfriend ワンマン公演「Eve」が決定。
生演奏を主体としたworld's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble 編成 ではRokapenisがVJを担当。
PCを主体としたworld's end girlfriend & Another Alchemy 編成 ではKASHIWA Daisukeがサポートメンバーとして参加、 Masato TSUTSUIがVJを担当。

日程:12月21日(金)
会場:渋谷WWW
オープン/スタート:18:00/19:00
LIVE:
world's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble
world's end girlfriend & Another Alchemy (PC set)
VJ: Rokapenis, Masato TSUTSUI

特別チケット:レーベル通販にて受付中 http://goo.gl/lACZp
一般チケット:ローチケ【Lコード:78713】http://l-tike.com/ ※電話予約なし


Virgin Babylon Records official site