HMVインタビュー: Calm

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2012年4月12日 (木)

interview

Calm

ダンスミュージックプロジェクト、Calm presents K.F.名義では7年ぶりとなる待望のニューアルバムを完成させたご本人に訊きました!

Interview by KUBO

同じ人が名義を分けて作ったとしても、結局は作る人が同じなので、その人の芯にあるテイストは変わらないと思ってます。


--- リリースおめでとうございます。

Calmさんの名義では一昨年にアルバムをリリースされてますが、今回は7年ぶりのKF名義でのリリースになります。今のタイミングでKF名義でリリースをしようと決めたきっかけなどありますか?

Calm: Calm名義のオリジナルアルバム『Calm』である程度自分の中では一区切りついたところだったので、たまには趣味の世界も良いなと思い作りました。
元々はK.F.名義ではその時点での自分の趣味の音楽をやりたいなという自分勝手なプロジェクトで、K.F.7年程前にはとにかくダンスミュージックに焦点を置いてましたが、今作は今も自分の趣味はこんな感じですよ、といった気持ちで曲を作りました。
良い意味でのガス抜きだと考えてください。

--- 今回のアルバムは、Calm名義のアルバムとリンクするような楽曲が多数収録されているとの事ですが、それだけ近い感覚で今回は制作、曲を選んだと言う事で凄く興味深いアルバムだと思いますが、ご自身ではどういう風に思われますか?

Calm: 前の質問の答えにもありますが、K.F.名義は単純に今の自分の趣味の世界に没頭させてください!的な意味合いが大きく、Calm名義のアルバムとリンクする楽曲もあるのは、前作の『Calm』制作時にアルバムのコンセプト的に収録出来なかった曲を、今の気持ちで少しだけリアレンジした曲も入っているからだと思います。
同じ人が名義を分けて作ったとしても、結局は作る人が同じなので、その人の芯にあるテイストは変わらないと思ってます。 逆を言えば様々なタイプの曲を器用に全く別人のように作れる人には関心しますし、その一方でその人の本体/芯になる部分は本当はどこにあるのだろうかと不思議に感じてしまいます。

--- また今回ご自身でDJプレイをする時に流すような曲も入っているとの解説にありましたが、実際DJプレイなどで流して反応を見たりなどはされました?

Calm: 楽曲のアレンジや音の鳴りなどをチェックすることはよくあります。
既に昨年の10月にはほとんどの曲が完成していて、ダンストラックは現場でもよくプレイして、皆の反応をチェックしたりもしました。(実際誰も知らないはずのそれらの曲でフロアをロックしたときには、自画自賛ではないですが、良く作れているなと実感しました)
しかし今回のプロジェクトは元々ライブを一人でやるために、それ用の楽曲を作り始めること、そして実際ライブでプレイすることから始まっています。
なので最終的に曲として出来上がる前に、特にアレンジ等はライブの現場で同録したものを頻繁にチェックして最終アレンジに生かすようにしました。

--- 前作ではかなりフロア寄りなダンストラックが多い印象が強く残っています。特にShining Of Lifeは当時様々なDJもプレイされる名曲だったと記憶しています。それに近いイメージを感じたのは2曲目の'Summer Flow’と言う曲でした。凄くカッコ良い曲だったんですが、この曲はタイトル通り夏をイメージして作られた曲なんですね?

Calm: 基本的に今回のアルバムはバレアリック的な要素を自分なりに解釈して作っています。
しかも自然豊かな場所やビーチでの夕方から朝方までのイメージです。
そうなると"Summer Flow"も必然的に夏というか温かい開放感の中流れる曲のイメージです。
各楽曲のより個人的な解説は、CDの中にCalmからの手紙として初回特典的意味合いを含め詳しく書いたものを封入してます。
ここには公式に、リリースインフォ的にウェブなどで公開されている曲解説より更に突っ込んだ説明、更にCalmとしての音楽に対する姿勢を8ページに渡って愛を持って書いています。
これはウェブ等で発表はしません。
CDを買ってくれた人だけの特典となりますので、是非CDを買って、内容を読んでみてください。

--- また別に4曲目にあるミッドテンポの‘Keep On Drivin'`と言う曲はCalm名義の時に近いようにも感じました。
K.F名義を使って制作する際、Calm名義とは違う質感などを意識しながら制作するなどの、特に意識をしている所などがあったら、教えて貰えませんか?

Calm: この曲に関しては確かに一番Calm的だという意見が多いです。
自分では特に意識している訳ではないですが、同じ人が作るとやはりこうなるのでしょうか?
前作『Calm』制作終盤にはある程度この曲のイメージはできていました。
自分なりにDJをやっていて、パーティーの終了が朝5時だという暗黙の了解みたいなものが嫌いで、パーティーはまだまだ続くんだよ!という意味を込めたミッドテンポのダンスミュージックになるよう心がけました。

--- 6曲目の“Goodbye and Hello”と言う曲はアルバムリリースの案内のご自身の解説を読ませて頂きましたが、特に思い入れの強い楽曲のように思いました。またこのアルバムに必要不可欠な雰囲気かも知れないと書いてありました。この曲によってアルバムの方向性がしっかりとご自身の中で定まったと言うイメージが?

Calm: 先きほど書きましたが、CD特典の手紙に詳しいことは書いてあります。
一つ言えることは、こういったシンプルで、ある意味骨格だけではあるけど自分の気持ちだけで作りあげた、この"Goodbye and Hello"を無理矢理にでも収録することにこそこのK.F.というプロジェクトの意味があるということです。

--- 今回のアルバムの中でイントロとして捉えてしまうような心地良い曲からダンストラックへ…と言う流れが凄く気持ち良かったんですが、序章→本編と言う感じのストーリー仕立ては新鮮でした。

Calm: 自分の手元を離れてしまえば、例え自分がこれはバレアリックだ、ダンスミュージックだ、サンセットだ、サンライズだと思っていても、最終的には聴く人の自由だと思っています。
自分的にはCalm名義作品に比べると深くまで考えさせるようなストーリー仕立てにした訳ではありませんが、常にアルバムにはアルバムとしてのストーリーが必要だと考えているので、自然とこう仕上がったのだと思います。
アルバムはシングルの寄せ集めでもなく、楽曲のお披露目の場でもなく、アルバムという一つの世界が必要で、それがなければ1年後には誰も聴いてくれないものになると思うし、自分が好きな他のアーティストのアルバムもそうなっています。
10年後も20年後も聴き続けられる、古びて錆びることのない心のこもった作品に仕上がることを理想としています。

--- 最後にCalmさんからこのアルバムに対するお気持ちや、聴いているリスナーの方へのメッセージなどをお願いします。

Calm: 自分は音楽というフィルターを通すことによってのみ、自分の考えや愛や喜び、感動などを伝えることができると信じています。
更に言えば音楽がなければ自分の存在価値はないとまで思っています。
なのでこのアルバムを聴いてくれた人たちに感謝します。
そしてこれからも自分の作品だけでなく、世の中に溢れる本当に素晴らしい音楽を紹介できれば良いと思っていますし、それが天命だと信じてこれからも活動していきます。 今後ともよろしくお願いします。

新譜Calm Presents K.f. / From Dusk Till Dawn
CALMのダンスミュージックプロジェクト、Calm presents K.F.名義の実に7年ぶりとなる待望のニューアルバムが完成! カーム名義の最新アルバム『Calm』制作時に構想がスタートしたという本作は、夕暮れから夜明けまでの一夜のストーリーを思い描き制作された、心地よいダンスミュージックサウンドとチルアウトが交差する話題作!



    • From Dusk Till Dawn
      Calm Presents K.f.
    • 2012年4月18日発売


    • 【収録曲】
      01. Dusk Till Dawn
      02. Summer Flow
      03. Flying
      04. Keep on Drivin'
      05. Fly Like A Bird
      06. Goodbye and Hello
      07. River to the Ocean
      08. New Day
      09. Autumn Rain
      10. Peace of Mind

      特典付きます

      初回入荷分をお買い上げのお客様に約7時間のCALMライブ音源を入手できる「ダウンロードカード」をプレゼント!
      ※ 数に限りがありますのでお早めに



    【関連作品】

    • Key Free
      Calm Presents K.f.
    • 2004年4月発売

    • Calm
      Calm
    • 2010年9月発売


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