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クルト・ザンデルリングさん死去 点鬼簿へ戻る

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2011年9月20日 (火)

ドイツの巨匠、クルト・ザンデルリングさんが9月18日、ベルリンで亡くなられました。99歳の誕生日を迎える前日でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

【プロフィール】
重厚長大スタイルながら情感が非常に豊かな演奏を聴かせたドイツの大指揮者、クルト・ザンデルリングは、ヴァント[1912-2002]やチェリビダッケ[1912-1996]、ショルティ[1912-1997]、マルケヴィチ[1912-1983]と同年の生まれ。
 2002年、90歳の歳に引退するまで積極的に指揮活動を展開するなど、老いてますます盛んなのはヴァントと同様でしたが、ザンデルリングの場合は独墺系基幹演目のほかにも、マーラーやショスタコーヴィチ、シベリウスなども重要なレパートリーとしていたのが大きな相違点でした。それにはザンデルリングが辿った音楽家としての道筋も大きく影響していたものと思われます。
 1912年9月19日、東プロイセンのアリスに生まれたクルト・ザンデルリング(ザンデルリンクとも)は、個人教授を受けて音楽を学び、1931年にベルリン国立歌劇場の練習指揮者として採用。しかしユダヤ系ドイツ人だった彼はナチスの台頭を嫌って1935年にスイスを経てソ連に亡命、翌年、モスクワ放送交響楽団を指揮して正式なデビューを果たします。
 ザンデルリングはこれをきっかけに同オーケストラの副指揮者に就任、その後、ハルコフ・フィルを経て1941年、疎開のためノボシビリスクに長期滞在中のレニングラード・フィルにムラヴィンスキー音楽監督のもと、指揮者陣の一人として迎えられます。
 以後、1960年まで20年間続くこのレニングラード・フィル時代には、ムラヴィンスキーと共に同オケの黄金時代を築き上げ、数多くの演奏会を指揮、1958年には日本ツアーにも同行するなど活躍したほか、メロディア・レーベルなどへのレコーディングも相当数おこなっていました。中でもドイツ・グラモフォンに録音したチャイコフスキーの交響曲第4番は、ディスク大賞を受賞するなどザンデルリングの名を大いに高めてもいます。
 1960年になるとザンデルリングは、東ドイツ政府からの要請により、設立間もないオーケストラであるベルリン交響楽団の首席指揮者に就任してレベル向上に努め、1977年の退任までのあいだに同オケの実力を一気に高めることになります。退任後も、このオケとの関係は深いものがあり、引退までの40年以上に渡って良好な関係が継続されました。
 その間、ザンデルリングは1964年から67年にかけてはシュターツカペレ・ドレスデンの指揮者も兼務し、さらにゲヴァントハス管弦楽団とも密接な関係を保って、海外公演なども精力的に展開。
 ベルリン交響楽団首席指揮者退任前後からは、世界各地のオーケストラを積極的に訪れ、日本でも1976年以来読売日本交響楽団に客演、1979年には名誉指揮者に就任し、以後たびたび来日して素晴らしい演奏を聴かせていました。
 なお、夫人のバーバラはコントラバス奏者で、子息のトーマスとシュテファンは指揮者、ミヒャエルはチェリストという音楽一家でもあります。(HMV)

【ザンデルリングの音楽】
ベルリン交響楽団との録音
てっとりばやくザンデルリングの名演を味わうには、2001年にHMVの要請でつくられた16枚組ボックスセット「Legendary Recordings」(Berlin Classics)が便利です。長年のパートナーであったベルリン交響楽団との演奏が中心の内容で、ザンデルリング自身が育て、指揮者の音楽への共感も高いオーケストラの演奏は非常に感銘深いものがありますし、さらにシュターツカペレ・ドレスデンとゲヴァントハウス管弦楽団という、東ドイツの名門との共演が味わえるのもポイントとなっています。

ザンデルリング・ライヴ
客演活動も盛んだったザンデルリングは、各地のオーケストラとの録音を多数残していますが、中でも特に注目されるのは、1999年にシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したブルックナーの交響曲第7番と、1994年にバイエルン放送響を指揮したブルックナーの交響曲第4番でしょう。実演における老境のザンデルリングならではの肩の力の抜けた自然で幅広い音楽の流れが感動的な内容となっています。
 その他、ドイツのヴァイトブリックや日本のクリエイティヴ・コアからリリースされたライヴ録音はどれも実演で興が乗ったときのザンデルリングの魅力を伝える

ザンデルリングの映像
なんといっても1992年にベルリン・フィルを指揮したチャイコフスキー交響曲第4番の映像が凄いです。79歳のザンデルリングがヴィルトゥオーゾ・オケを率いた重厚長大スタイルの極致ともいうべき希有な演奏です。その4年前にBBCフィルを指揮したシューマンの4番とマーラー『大地の歌』は残念ながらモノラルの疑似ステレオ化ということですが、ザンデルリングの指揮姿を見られるのは貴重ですし、珍しいシューマン4番が入っているのも注目されるところではあります。

ザンデルリング&フィルハーモニア
西側での最初の演奏会の成功がクレンペラーの代役だったというザンデルリングは、クレンペラーが亡くなった後のニュー・フィルハーモニア管弦楽団の最初の演奏会を指揮した人物でもあります。
 そのフィルハーモニア管との録音では、エラート・レーベルにおこなったラフマニノフの交響曲第2番と、マーラーの交響曲第9番の録音が見事な内容でした。

ザンデルリング&レニングラード・フィル
ザンデルリングの名を一躍有名にしたチャイコフスキー交響曲第4番のほか、マーラーの『大地の歌』、ラフマニノフの交響曲第1&2番、ブラームスの交響曲第2番などを録音しており、若き日ならではの熱い演奏を聴かせていましたが、この時期の録音は協奏曲の録音が主体となっていました。

ザンデルリングのブラームス
じっくりとしたテンポから生み出される骨太の表現と堅固な造形を基調とするザンデルリングによるブラームス。シュターツカペレ・ドレスデンと、1971から72年にかけてセッション録音した交響曲全集のほか、1973年のシュターツカペレ・ドレスデンとの初来日公演における交響曲第1番や、1984年のミュンヘン・フィルとの交響曲第4番ティリモとのピアノ協奏曲第1番グリモーとのピアノ協奏曲第1番など注目すべき録音もすでにいくつか登場しており、長年レパートリーの中核をなしてきたことがよくわかります。1990年に録音されたベルリン交響楽団との交響曲全集は、非常に遅めのテンポが採用されていました。同年の読響への客演(サントリーホール)では比較的ノーマルなテンポだったので、教会での残響の長さも要因となっているのかも知れませんが、まるでブルックナーのようなブラームスということでは独自の魅力を放ってもいます。



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