【HMVインタビュー】 あら恋

2011年5月24日 (火)

interview
--- HMV ONLINE 初登場という事になりますので、まずは簡単に自己紹介からお願いします。

「あらかじめ決められた恋人たちへ」で鍵盤ハーモニカとトラックを作っています池永と申します。

--- 様々な音楽的要素を感じさせるサウンドが魅力だと思いますが、池永さんがはじめに刺激を受けたジャンルはどのようなものだったのでしょうか?

スカムやLO−FIといわれるジャンルです。例えばこうやってキーボードを叩いて文字を打ち込む「カチャカチャ」音をリズムと捉えて音楽とみなす考え方です。リズムで文字を打ち込むわけですから。僕の中でそれはパンクでした。今でもそういった衝動的な部分からアイデアを得る事は基本にあります。

--- 様々な音楽的要素の中で「DUB」の要素は、あらかじめ決められた恋人たちへのサウンドの核となっていると思いますが、「DUB」とは池永さんにとってどのようなものでしょうか?

今回は特に、大分拡大解釈してて。ココロのディレイ、すなわち後悔の念やどんどん広がって歪んでいくイメージまでDUBと捉えるようになりました。あと、やまびことか。やまびこってすごいDUBでしょ。しかも、「やっほー」とか気軽なもんじゃなくって、全力でやまびこするの。

--- ライブもあら恋にとって大きな魅力だと思うのですが、池永さんにとってライブとはどのようなもの、またCDとはどのようなものなのでしょうか?

ライブはほんとそのまま、生のもの。ライブって訳すと生活でしょ。生活の生。生きてく様の感じ。CDはやっぱりパッケージされたものなので、それを一人で聴くから、映画に似てる。映画って、たとえ誰かと観ても、やっぱり最終的には一人の世界で観るでしょ。だから勢いとかだけじゃなくって、ちゃんと物語や風景も見せられる。イメージの世界をCDでは描きたいです。

--- あら恋のサウンドは聴き手の感情に激しく訴えるものだと思うのですが、楽曲を制作している時の池永さんの精神状態はどのようなものでしょう?

たいがいはボーっと、「あーややこしい!」とかブツクサ言いながらやってますが、ポンって降ってきたら連鎖反応でいろんな音が出てきます。いったんはいれたら多分取り憑かれる感じになってます。どうやら憑依体質みたいです。

--- 池永さんにとって創作の源となっているものは何ですか?

たぶん「なんか違う」っておもってるんやと思います。その「なんか」が分からないのですが。

--- 今回リリースされるアルバム『CALLING』、このタイトルにはどのような意味が込められていますか?

呼ぶ、叫ぶ、呼び合う。これってそういやエコーでDUBですよね。あと辞書には「強い衝動」ってのもあります。「召命」ってのもあって、やっぱり憑依体質なんでしょうね。

--- あら恋としては初のバンド編成でのレコーディングでしたが、今回この編成で録音した理由をお聞かせ下さい。

今回、ライブで演奏してた曲がメインだったので、自然とバンド録音になりました。

--- 今回はPOPGROUPからのリリースでしたが、その辺りで今までとの違いはありましたか?

これも自然な流れで、ジャケットにしろPVにしろPOPGROUPだからこそ全てが必然的偶然にリンクしていって、トータルでとても良い作品ができました。

--- アルバムに収録された楽曲の中で、特に思い入れの強い楽曲を3曲選び、楽曲解説をして頂けますか?

「Back」
巻き戻れ!!!!でピアノの旋律とともに轟音ノイズ。美しくノイズが鳴ったところで時間は確実にbackできないので、歩くスピードでリズムは鳴り続ける。

「ラセン」
グルグル抜け出せないサマ。それでも情熱をもって抜け出そうというサマ。

「ワカル」
別れる。分かる。解れる。判る。分かり合える。それらの言葉からきたあらゆる意味の中間をとって、人それぞれ捉えかたが違う造語。

--- 最後に今後の予定を聞かせて下さい。

リリースツアーします。ファイナルは7/9@渋谷WWWでワンマンです。
Rock on the Rock’11とTAICOCLUBとFUJI ROCK FESTIVAL ’11 に出ます。
オフィシャルサイト http://www.arakajime.com/ 
レーベルサイト http://www.pop-group.net/ 
『CALLING』発売記念特設WEBサイト http://arakoi.pop-group.net/ 

--- 有り難うございました。

無人島 俺の10枚 あら恋 編

今月のドススメ あらかじめ決められた恋人たちへ

新譜『Calling』 あらかじめ決められた恋人たちへ
サマソニやKAIKOO、朝霧などのフェスにも多数出演しているので、LIVEを目撃した事のある方も多いかもしれない。その感情むき出しの咆哮交じりのアグレッシブなライブ・パフォーマンスは、圧倒的なエネルギーを携え、僕らの内にある何かを滾らせる。そう!あら恋のサウンドは、聴く者の感情に激しく訴えるのだ!ジャンルではなく共通の匂いで音楽を聴く者を魅了する、悦楽/酩酊/REBEL MUSIC!!!!こんなDUB 聴いた事がない!

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     あらかじめ決められた恋人たちへ
    『Calling』

    2011年05月25日発売

    サマソニやKAIKOO、朝霧などのフェスにも多数出演しているので、LIVEを目撃した事のある方も多いかもしれない。その感情むき出しの咆哮交じりのアグレッシブなライブ・パフォーマンスは、圧倒的なエネルギーを携え、僕らの内にある何かを滾らせる。そう!あら恋のサウンドは、聴く者の感情に激しく訴えるのだ!ジャンルではなく共通の匂いで音楽を聴く者を魅了する、悦楽/酩酊/REBEL MUSIC!!!!こんなDUB 聴いた事がない!

    [収録曲]
    01. Back
    02. ラセン
    03. Nothing
    04. ワカル
    05. Shadow
    06. Fire Glove
    07. Out
    08. Start
    09. not
    10. Calling

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profile

1997年、池永正二によるソロ・ユニットとしてスタート。叙情的でアーバンなエレクトロ・ダブ・サウンドを確立し、池永自身が勤めていた難波ベアーズをはじめとするライブハウスのほか、カフェ、ギャラリーなどで積極的にライブを重ねる。2003年には『釘』(OZディスク)、2005年には『ブレ』(キャラウェイレコード)をリリース。この頃からリミックス提供や映画/劇中音楽の制作、客演などが増加。SSW、ゆーきゃんとタッグを組んだシグナレスも誕生する。2008年、拠点を東京に移すと、バンド編成でのライブ活動を強化。そのパフォーマンスと、同年11月の3rdアルバム『カラ』(mao)がインディー・シーンに衝撃を与える。2009年にはライブ・レコーディングした音源を編集したフェイクメンタリー・アルバム『ラッシュ』(mao)を発売。また、大阪の爆音ガレージバンド・ワッツーシゾンビの『WE ARE THE WORLD』のプロデュースを手掛けた。2010年は、SUMMER SONIC、朝霧JAMといった大型フェスにも出演を果たし、2011年、満を持して新作『CALLING』をPOPGROUPからリリースする。