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2011年3月29日 (火)

interview

Brown Boy

チカーノ・シーンの人気ラッパーでメロウ・ヒップホップ好きからも知名度の高いブラウン・ボーイ。 近年のメロディアスでポップなサウンドがうけ、iTunesのヒップホップ・チャートでも上位に食い込むほど日本で も高い支持率を誇る彼が待望のニューアルバム『Mr.So Radio』を発表。 前作『Ride Or Die』リリース時に行ったインタビューでは しばらく音楽は休業して、刑事司法の分野の仕事に戻ると意外な発言をしておりましたが、果たして・・・?

--- 『Ride Or Die』から1年半〜約2年ぶりの新作になりますが、久々にアルバムが出来上がって自分自身ではどんな気分ですか? 今回のアルバムの出来には満足していますか?

とても満足してるよ。音楽的な面で言えば、今作がこれまでの中でベストなアルバムになると思うし、自分自身でも今作で本格的なカムバックを遂げたと思ってるんだ。『Ride Or Die』と比べても、10倍くらいは良くなったと思ってる。

--- 『Ride Or Die』を出してから現在までは主にどういう活動をしていたのでしょう?その間に、なにか大きな環境の変化はありましたか?

オレの7歳の子供と過ごしたり、教会に通ったり、ってことに主に時間を費やしてたよ。“父親でいる”ってことがオレは大好きなんだ!子供は神が授けてくれたギフトだし、とても大切にしているよ。彼がオレのように夢を追いかけられるよう手助けをしたいと思ってるんだ。有意義な人生を送れるようにね。教会に通うことは人として成長するし、自分自身の新たな面を知ることが出来るんだ。クリスチャン・ラップのアルバムを作ろうかな、とも思ってるとこだよ。

--- 前作のインタヴューの際には刑事司法の学士号を持っていて、その仕事に専念するという話もありましたが、そちらのビジネスも並行させているのですか?

そう、今はその途中の段階なんだ。ミュージック・ビジネスで成功したことは自分にとっても大きな実績になったよ。でも今は、刑事司法のフィールドにも手を広げているとこなんだ。でも心配しないでくれ、まだリリースしていないアルバムがさらにもう一枚あるからね!

--- それでもあなたは音楽の世界に帰ってきました。あなたにとって音楽とは、ラップとは何なのでしょう?

オレの音楽は心の奥底から湧き出るものなんだ。エンターテイメント的な一面もあるよ、でもその殆どは心から溢れた言葉をビートに載せているんだ。ラップってのオレにとっては趣味みたいなもん、とは言いつつも仕事でもある。音楽ビジネスに関して言えば、陰険な奴や、嘘つき、ペテン師だらけだよ。気をつけないとな。だから音楽産業が減退へと進んでる。そうゆうことだよ。

--- 前作『Ride Or Die』はアーバン・ポップ的な作風に振り切った意欲作でしたが、あなたの周囲の人々やファンからの反応はどんなものでしたか? 女性ファンが増えたんじゃないかと思うのですが、実際のところはどうでしょう?

音楽ってのは常に進化してるからオレも少しは変わらなきゃいけなかった。でもブラウン・ボーイの本質に変わりはないぜ!オレがオレ自身であり続け、セルアウトすることがなければ、オレのファンは何かしらのサポートをしてくれるんじゃないかな。女性に関しては、オレが中学の時から多くのファンがいるぜ。彼女たちはみんなオレのことを、キュートな顔立ちで声がセクシー、って言うんだよ。オレには解かんねーことだけどさー(笑笑笑)。



--- 逆にハードコアなチカーノ・ラップ好きからはポップすぎるという意見もあったようですが、そういう意見にはどう返答しますか?

オレはチカーノ・ラップが好きだし、それはこれからも変わることはないと思う。「Superman」をヒットさせてから6年が経ったけど、それ以来、オレは同じようなパターンを繰り返しているように感じたんだ。もし古いスタイルのブラウン・ボーイに戻ってほしいって言うんなら、オレはオールド・ファンのためにハードコアなライムをスピットするぜ。俺はまだハードコアな部分も持ち合わせてるけど今は抑えてるだけなんだ。

--- 今回はその『Ride Or Die』の方向性をさらに押し進めたものに思えますが、それは正しいでしょうか? また、作り始める前にコンセプトやテーマのようなものはありましたか?

その通りだね。別にコンセプトなんてモノはないんだ。オレらしくやる!ってくらいかな。

--- 新作のタイトルはあなたの愛称でもある『Mr. So Radio』です。〈So Radio〉というあなたのキャッチフレーズはどのようにして生まれたのでしょう?

オレがやってることは全部、ラジオみたいなモンなんだから自分自身で「Mr. So Radio」って名乗ってるんだ。ピットブルが「Mr. Worldwide」って名乗ってるのと同じことさ。

--- D・サラスとの相性は今回も抜群ですが、彼をふたたびメイン・プロデューサーに指名した理由は? あなたが彼にもっとも才能を感じるのはどんな部分ですか?

オレはD・サラスが大好きなんだ。彼は過小評価されてるね、オレにとっては抜群な才能を持ってる人物のひとりだね。彼を再度起用したのは、スタジオでオレらが起こすケミストリーが大好きだからなんだ。曲を作る時、俺のビジョンを彼に押しつけすぎて少しムっとしてるのも解かってるが、それでも彼はいつも上手くやってくれるんだ。彼のギターは魔法だよ!

--- サラス以外にもサイムス・カーターやエンジェル・ロペス、アルシンといったプロデューサーを起用していますね。日本ではほとんど知られていないので、彼らがどういった人たちなのか紹介してください。

サイムスは才能の溢れてるヤツ、なんだけど思うように仕事をしないんだよなぁ・・・オレには怠け者でプロらしくないと思えるね。エンジェル・ロペスに関しては、すぐにもっと彼の作品をみんなに聴いてもらえると思うよ。今も彼とは新曲の制作をしてるんだ。オレにとっちゃネクスト“フィンガズ”って感じさ!

--- 「Brush'em Off」ではメジャー・アクトのプリマ・Jと共演していて驚きました。彼女らとコラボに至った経緯を教えてください。

オレから電話して、一緒にレコーディングしよう、って話をしたんだ。簡単なことだったよ。彼女たちはすげぇオリジナリティがあるし、自分らのスタイルを持ってるんだぜ!

---プリマ・Jに限らず、今回もメリッサ・ルーハンやレディ・V、セシー・B、といった女性陣が多数参加していますね。あなたのラップは女性アーティストとの相性がすごくいいですが、それは何故だと思いますか? 特に印象深かったコラボなどがあれば教えてください。

オレは女の子のために曲を書いてるから、その方が上手くいくんだよな。ブラウン・ボーイは女の子を愛してるぜ(笑)!!メリッサ・ルーハンは信頼のできる仲間で妹みたいなモンなんだ。オレと彼女が一緒に何かやると、ちょっとしたマジカルなことが起きるんだよ。セシー・Bはマイ・ガールだね、ずっと前から彼女のスタイルが好きだったんだ。

---ビート面も含めていままでやっていなかった挑戦の多い作品だと思います。自分自身で「新しいブラウン・ボーイ像」がもっとも打ち出せたのはどの曲だと思いますか?

確実に「Brush'em Off」だね。オレにとっちゃかなりのかなりコマーシャルなサウンドだったからね。

--- リリックはラヴソング系が多いようですが、主にどういった内容についてラップしているのか教えてください。

恋愛や失恋といった過去の経験について主にラップしてるんだ。「I Know」はオレの実体験を元にしたラブ・ストーリーさ。リリックをチェックしてみてくれよ!

--- 今回のアルバムであなたがもっとも気に入っている曲は何ですか? 理由も含めて教えてください。

その「I Know」がフェイヴァリットだね。オレ自身の恋愛体験を綴ってるし、ある人について、オレがどれだけ本気で想っていたかをラップしてるんだ。この曲は大泣きしながら書いたんだよ…。

--- そういえば今回もフィンガズの参加はないですが、その理由は? また彼と組む可能性はありますか?

フィンガズは大好きだぜ!オレのオールタイム・フェイヴァリットのひとりだし、ヤツは天才だよね。でもフィンガズのギャラは結構高くて、オレはこのアルバムを完全にインディペンデントで制作している。現在の音楽産業で金を稼ぐことは難しくなってきるから多くの曲を作るためになるべくコストは抑えないとな。もし彼がオレに良いディールを提示してくれたら、オレらは確実にヒット・ポテンシャルのある曲を作れただろうね。連絡くれよ、フィンガズ!そんなことがあってからはD・サラスやエンジェル・ロペスと一緒にやってるけど、オレは満足してるぜ。

--- 自分の作品以外で、最近気に入っているor刺激を受けているアーティストや作品/楽曲を教えてください。

一番のお気に入りはブルーノ・マーズだよ!オレはすげぇファンなんだ。ヤツはマジでアメイジングだね、オレの今の夢は彼とコラボレーションすることさ。今、思いついただけなんだけど、彼は気になるアーティストのひとりだね。あとはドリームも好きだな。彼はめちゃくちゃクリエイティヴだしね。オレはずっとR&Bも好きなんだ。

--- 難しい質問かもしれませんが、あなた個人の音楽性にR&Bの影響が色濃いように、いまはラティーノのアーティストといっても様々なタイプの音楽をやっています。チカーノ・ラッパーは従来のチカーノらしさにこだわるべきだと思いますか? 逆にそういうステレオタイプや偏見を邪魔に感じたりすることはないですか?

どのアーティストもハートから湧き出てくることをそのまま表現すべきだと思うよ。自分自身であることのほうが簡単なのに、多くの人が他の何かになろうとしてる。ステレオタイプなんてのはオレは気にしちゃいないぜ。自分のアルバムで自分自身がハッピーになんなきゃいけないし。俺は神の手に委ねてるんだ。

--- 今後の活動予定や展望を教えてください。

これからも自分の信念を貫き続けるぜ、神が導いてくれる道へ。新しいアルバム(次の?)を聴いてもらえれば解かるはずさ。

--- 日本のファンにメッセージをおねがいします。

マジで日本のファンのことを愛してるよ!いつもオレをサポートしてくれてありがとう!すぐに日本に行ってみんなのためにすげぇヤバいショウを見せたいし、そうすればブラウン・ボーイってアーティストのことをフルで堪能出来ると思うよ。P-VINE Recordsにも、オレの作品を日本のファンに届けてくれて感謝してるよ。オレのtwitterやfacebook、myspaceもチェックしてくれよな。

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新譜Mr.So Radio
ウェッサイ〜チカーノ・ラップ・ファンに根強い人気を誇るブラウン・ボーイの待望のニューアルバム。前作『Ride Or Die』でも聴かせてくれたスウィート&キャッチーなメロウ・チューンは今回も健在。さらにMCマジックやプリマ・Jといった日本でも知名度の高いアーティストや『Ride Or Die』で活躍したD・サラスが参加。ポップなパーティー・チューン「Brush'em Off」、メロウ&スムースな「Like You」、「Everything I Do」、トークボックスをフィーチャーしたスロウ・トラック「I Know」など間違いない内容。また「Kick It」のスペシャルなリミックス・ヴァージョンも収録。