【インタビュー】棒人間-BO NINGEN-

ROCK NEXT STANDARD

2011年3月25日 (金)

interview

棒人間


--- 棒人間は、どのようにして結成されたBANDなのでしょうか?

Taigen:ロンドンで僕(Taigen/Bass,Vo)とKohhei君(Guitar)がたまたま対バンする機会が あり、共通の知り合いを通じて紹介してもらって知り合ったのが最初です。それ から一緒にスタジオに入って、お互いしっくりきたので何かやろうという話にな って。それからYuki(Guitar),Mon-chan(Drum)と順番に出会ってこの4人のメンバ ーになりました。

--- 現在、活動はロンドンをベースに行っていますが、日本で活動されていたこと はあるのでしょうか?また、どのような経緯で海外で活動するようになったので すか?

Taigen:今まで日本ツアーを2回行いましたが、ロンドンで結成したバンドなので日本拠 点での活動はないですね。Kohhei君以外は高校の時に音楽を初めていましたがメ ンバー全員、日本でのバンド活動歴は0に等しい感じです。

--- 活動の初期に苦労した点などありましたか?

Taigen:活動初期は今よりももっとフリーフォームな音楽性だった事もあり、自分達を受 け入れてくれる環境を探すまでには時間がかかりました。色々な人に、日本語じ ゃないほうがいいんじゃないかとも言われましたが、そこは変えたくても変えれ なったので。

--- 現在のロンドンの音楽シーンはどんな感じでしょうか?

Taigen:ロンドン発の音楽は正直言って、惰性な音楽が多い事は確かです。ただ、世界か ら面白いバンドが集まってくる街ですしライブを見に行きやすい環境なので、刺 激は多いですね。

--- 海外で活動を続けながらバンド名だけでなく、歌詞、タイトルにいたるまで、 日本語を使っています。こだわりを感じさせますが、何か理由があるのでしょう か?

Taigen:僕は歌詞を紙に書いて作ることがなくて、4人でスタジオでジャムをして、そこ から頭に思った事を歌詞にしてそのまま歌うという方法で歌詞を作っていて、ラ イブでも毎回歌詞を変えているので、自分の言いたい事や感じた事をなるべく頭 で考えないようにすると、日本語じゃないと駄目なんです。英語だと伝えたいニ ュアンスも変わるし、変換で頭を使っちゃうので。あとは単純に日本語が好きで 、英語の歌をあまりよく聴かないからかもしれません。

--- LIVEでのテンションは尋常ではないと思うのですが、演奏中の精神状態はどの ようなものなのでしょうか?

Taigen:これをやろう、誰々みたいになろう。という感情はできるだけ捨てるようにして います。なるべく自分に嘘をつかないように、極端なところまで感情を持ってい けたら成功です。個人的に、ライブ中に泣けるかどうかが一つのパラメーターで すね。

--- 先日、日本でのLIVEも行われました。また色んなところでライブを行っていま すが、国/地域によって雰囲気、盛り上がり方は違うものでしょうか?

Taigen:イギリス/ヨーロッパと日本を比べるよりも、地方/街によっての盛り上がり方が 全然違うと感じました。雰囲気は同じ場所の同じ会場でも違うこともありますし 、ライブのたびに影響を受けています。

--- 棒人間にとってサイケデリックとはどのようなものでしょう?

Taigen:僕にとってのサイケデリックは初期のサイケとは違って、ドラッグ等を使わずに ナチュラルに音でどこまで行けるか。どこまで気持ちよくなれるかというところ です。音楽的なところでいうと、サイケは他のジャンルと違って、"ジャンルに囚 われてしまう"という制約がない音楽だと思います。 自分たちのフィルターを通して、それがサイケとしてアウトプットされればそれ でよいと思っているので、色々新しい事に挑戦しやすいですね。

--- 今回の作品『BO NINGEN』、本当に捨て曲なしのかっこいい作品になっていま すが、アルバム製作で苦労した点などありましたか?

Taigen:ミックスは僕が行ったので、プロフェッショナルな機材をまったく使わなかった 事、あと僕はエンジニアではないので単純に試行錯誤で時間がかかりました。メ ンバー全員が立ち会っての追い込みにも時間をかけれましたし、細かいディテー ルまで自分達で弄れたのはプラスだったと思います。曲に関しては、アルバム制 作を決めた時点で十分ストックがあったので苦労しなかったです。アルバムのた めに曲を書くのではなく、常時曲は作るようにしているので一つ一つの曲に対し て平等にテンションが割けたのだと思います。

--- また、レコーディングでこだわっているところを教えてください。

Taigen:上の質問と被ってしまいますが、自分達でつめれるところまでつめるところでし ょうか。ライブを100%パッケージすることは不可能なので、ライブの良いと ころとライブとはまったく違う作品としての音源。というバランスには気をつけ ました。

--- 今後の棒人間の活動の展望/野望を教えてください。

Taigen:これまで通りUK/ヨーロッパでも活動を続けながら、日本でも色々な方に聴いて頂 ける、ライブを見に来て頂けるように頑張ります。将来的には、拠点を海外と日 本の半々に出来たらよいです。

特に僕が好きな日本のバンドで多いのですが、UK/ヨーロッパで人気/知名度があ る日本人バンド/アーティストというのは、日本のリスナーにあまり知られていな い人が多く感じます。僕自身、日本の音楽の可能性を知るきっかけとなったMerzbow や灰野さんは海外に出てから知って、それでいてもの凄い影響を受けました。

僕達は日本の音楽シーンにもとても興味があるので、これまで通り海外での拠点 を保ちつつ日本でも色々な方に聴いて頂ける、ライブを見に来て頂けるように頑 張ります。

--- 最後にHMV ONLINEをごらんの皆様に一言お願いします。

Taigen:日本語が分かる方にアルバムを聴いて頂くのが、とても楽しみです。 それと、僕はライブをひとつの体験だと思っています。ライブに遊びに来て頂い て、感じた事を直接伝えて頂けると嬉しいです。僕達もいち早く再来日公演が出 来るように、精一杯努力します。

大元

--- ご協力ありがとうございました!

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  •  Bo Ningen (棒人間) / Bo Ningen (棒人間)
    2011年04月06日発売

    国内盤リリース決定!!!初回のみ幻のデビューEP 全曲を収録した2 枚組仕様!ロンドンを拠点に活動する、ジャパニーズ・サイケデリック・ロックバンド"BO NINGEN" - 棒人間のデビュー・アルバム!


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