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「ベルリン・フィル・ラウンジ」第37号:小澤征爾の未公開映像がアップ。細川俊夫のインタビューも!

2011年3月4日 (金)

ドイツ銀行 ベルリン・フィル
ベルリン・フィル&HMV提携サイト
 ベルリン・フィル関係ニュース

ロンドン&アムステルダムへの客演
 2月後半、ベルリン・フィルはロンドンとアムステルダムに演奏旅行を行いました。ロンドンではバービカン・センター(21、22日)とロイヤル・フェスティヴァル・ホール(23日)、アムステルダムではコンセルトヘボウ(25、26日)で演奏しています。  プログラムは前3回の定期演奏会と同様で、@ストラヴィンスキー《ミューズの神を率いるアポロ》&マーラー「交響曲第4番」、Aハイドン「交響曲第99番」、細川俊夫「ホルン協奏曲《モーメント・オブ・ブラッサミング》」、シューベルト「交響曲第9番」、Bマーラー「交響曲第3番」、ブラームス〈ハープが豊かに鳴り響く〉、ヴォルフ〈妖精の歌〉。ソリストには、シュテファン・ドール(ホルン)、アンケ・ヘルマン(ソプラノ)、ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)が迎えられています。またアムステルダムでは、教育プログラムの一環で、アムステルダムとデン・ハーグの青少年とマーラーの《子供の不思議な角笛》を題材にしたワークショップを開催。25日の演奏会の前には、その発表会も行われました (写真:バービカン・センター ©Foto: Morley von Sternberg)


朗報!デジタル・コンサートホール(DCH)が完全日本語化。検索機能も充実
 この11月より、デジタル・コンサートホール(DCH)のサイトが、日本語でご利用いただけるようになりました。これまでは英語とドイツ語のみでしたが、今後は演奏会のプログラムのみならず、操作メニューや支払い方法まで、日本語でより簡便にご覧いただけます。
 日本は現在、ドイツ本国に続きDCHの利用者が最も多い国です。ベルリン・フィルでは、50年以上にわたる日本との関係に感謝する意味も込め、ウェブサイトの日本語化に踏み切りました。皆様にベルリン・フィルの演奏をより身近に感じていただけることを祈っております。
 またこの機会に、サイト全体が一新されました。ご利用の方はお気づきと存じますが、すでに8月のシーズン開幕と共にラウンチしています。当サービスが開始してから2シーズンが経過し、すでに70本以上の演奏会がオンディマンドで再生可能。今回は特に検索機能を充実させ、アーティストや演奏曲目を迅速に探し出せるようになっています。「1回券(9,90ユーロ=1,100円)」から、お試しにぴったりな「30日券(29ユーロ=約3,200円)」、1年存分に楽しめる「12ヵ月券(149ユーロ=約16,650円)」までを揃えて、皆様のお越しをお待ちしております。今後もwww.digital-concert-hall.comをぜひご利用ください。


小澤征爾指揮ブルックナー「交響曲第1番」、ラトル指揮マーラー「交響曲第4番」の演奏会がアーカイヴにアップ
 2009年1月、小澤征爾はベルリン・フィルに客演しましたが、当時DCHの生中継は契約上の理由により実現しませんでした。今回、その演奏会の映像が部分的に公開可能となり、アーカイブにアップされることになりました。曲目は、ブルックナーの「交響曲第1番」。小澤としては珍しい曲目ですが、ドイツ・ロマン派の本流とも呼べるレパートリーであり、ここでの解釈もなかなか興味深いものとなっています。
 一方ラトルのマーラー・ツィクルスの最新版、「交響曲第4番」もアップされています。こちらはストラヴィンスキー《ミューズの神を率いるアポロ》との組み合わせです。マーラーの演奏は、ラトルの解釈の深度を感じさせる密度の高いもの。今号では新聞評もアップしていますので、批評コーナーも合わせてご参照ください。

小澤征爾のブルックナー「交響曲第1番」の演奏会をDCHで聴く
ラトルのマーラー「交響曲第4番」の演奏会をDCHで聴く

 次回のDCH演奏会

ブロムシュテットのブルックナー「ミサ曲第3番ヘ短調」
(日本時間3月7日午前4時)

 ヘルベルト・ブロムシュテットは、これまでにもベルリン・フィルでブルックナーを数多く取り上げてきましたが、今回はブルックナーの最もポピュラーな宗教曲である「ミサ曲第3番ヘ短調」を指揮します。この作品は初演時には、その巨大なオーケストラ編成のゆえに教会からは批判的に迎えられましたが、聴衆からは賞賛を得たと言われます。ヨーロッパでは比較的頻繫に演奏され、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」とワーグナー的半音階和声を掛け合わせた作風は、独特の魅力を放っています。今回は、ユリアーネ・バンゼ(S)をはじめとするドイツの中堅ソリストの歌唱にも期待が掛かります。
 前半に登場するヒンデミットの《気高い幻想》も、宗教的な素材を扱っています。アッシジの聖フランチェスコを題材としたバレエ音楽ですが、ここでは作曲家自身によるオーケストラ組曲版で演奏されます。ベルリン・フィルでは1949年に初めて演奏されましたが、この時はヒンデミット自身が指揮しました(写真:©Gerd Mothes)。
 なお放送2日前より、こちらからリハーサルの模様が無料でご覧いただけます。

【演奏曲目】
ヒンデミット:バレエ組曲《高貴な幻想》
ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調

ソプラノ:ユリアーネ・バンゼ
アルト:クラウディア・マーンケ
テノール:ドミニク・ヴォルティヒ
バス:マルクス・ブッター
合唱:ベルリン放送合唱団(合唱指揮:サイモン・ハルシー)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット


放送日時:3月7日(月)午前4時(日本時間・生中継)

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ハイティンクのブルックナー「交響曲第5番」
(日本時間3月13日午前4時)

 ベルナルド・ハイティンクは、ベルリン・フィルで何十年にもわたりブルックナーを指揮してきました。このコンサートでは「交響曲第5番」を取り上げていますが、本作はブルックナーの生涯のなかでも、困難の時期を象徴するものです。当時彼は、作曲家として認められなかっただけでなく、ウィーン大学教授のポストも得ることができませんでした。また様々な結婚のプランも失敗に終わっています。作品は精緻な対位法と神聖なコラールのメロディーに溢れていますが、複雑な対位法には、実力を証明しようと躍起になる作曲家の姿が見えるようです。コラールは、ブルックナーの深い信仰を示すものですが、彼は人生の困難を、天上の響きによって克服しようとしたのかもしれません。
 ハイティンクは先頃、バイエルン放送響との新録音を発表していますが、ベルリン・フィルとの共演も、別の味わいを感じさせるものとなるでしょう(写真:©Todd Rosenberg)。
 なお放送2日前より、こちらからリハーサルの模様が無料でご覧いただけます。

【演奏曲目】
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調

指揮:ベルナルド・ハイティンク


放送日時:3月13日(日)午前4時(日本時間・生中継)

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 アーティスト・インタビュー

細川俊夫
「蓮の花とは、人間が自我を克服した、浄化された姿なのです」
(2011年2月10〜12日/聞き手:シュテファン・ドール)

【演奏曲目】
ハイドン:交響曲第99番変ホ長調
細川俊夫:ホルン協奏曲《モーメント・オブ・ブロッサミング》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バービカン・センター、アムステルダム・コンセルトヘボウ委嘱作品)
シューベルト:交響曲第8番《グレイト》

ホルン:シュテファン・ドール
指揮:サー・サイモン・ラトル


 2月10日、細川俊夫のホルン協奏曲《モーメント・オブ・ブラッサミング》が、ラトルとベルリン・フィルにより世界初演されました。今号では、この曲をめぐるの作曲家自身のインタビューをお届けします。聞き手は、ホルン・ソロを務めたシュテファン・ドール。細川は、作品の意味を分かりやすく、しかし核心を突く調子で丁寧に説明しています。
 細川によると、ソロ・ホルンは池の水面で開こうとする蓮の花の象徴だということです。「蓮の花は泥のなかにしか咲かない」とは、現世と彼岸の関係を表す仏教的比喩として有名ですが、細川は開こうとする蓮の花を、人間の生と同一視。泥の闇(煩悩の世界)を越えた後、人は自然と一体化し、無我の境地に達するという自然観を語っています。その精神は、ヨーロッパ人の心にも訴えるようで、初演は各紙から絶賛で迎えられました(演奏会の批評はこちら)。

シュテファン・ドール 「あなたの音楽との出会いは、どのようなものでしたか」

細川俊夫 「音楽を勉強し始めたのはとても早く、4歳の時でした。ピアノです。もちろんヨーロッパのクラシック音楽で、私はモーツァルトやシューベルト、ベートーヴェンを好んで弾きました。しかし私の家族は非常に日本的で、祖父はいけ花の先生でした。また母は琴を演奏しましたが、私自身は日本の伝統音楽が嫌いでした。退屈だと思ったのです。それゆえクラシック音楽ばかり聴いていましたが、ベルリンに留学した時に変わりました。ドイツに来て、“自分が日本人に他ならない”と気がついたのです。日本は(他の国と直接接しない)島国ですから、私たちは普通、自分が日本人であることを意識しません。ベルリンに来て初めて、真剣に日本の伝統音楽を聴きましたが、非常に面白い、美しいと思いました。同時にヨーロッパの現代音楽(ミクロ・トーンやトーン・クラスター)も聴きましたが、その耳で日本の伝統音楽を聴くと、非常に美しいと感じたわけです。こうして“自分の”音楽を書き始めました」

ドール 「ベルリンで勉強しようと思った理由は何ですか」

細川 「私は日本でも作曲を勉強しました。しかしなかなか新しいものが学べない、という状況がありました。19世紀の作曲理論、和声学、対位法が支配的だったのです。その先を行かなければならない、と考えましたが、ある時ユン・イサンの作品をコンサートで聴きました。ユンは、ベルリン芸術大学で教えていたので、ベルリンを選んだのです」

ドール 「ベルリンでは当時、どんなものを聴きましたか」

細川 「クセナキス、リゲティといったヨーロッパの現代作曲家の作品を多く聴きました。同時に、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの作法を徹底して研究しました。また諸国の民族音楽を聴くようになりました。インドネシア、インド、日本等の音楽です。自分のルーツがどこにあるか知りたかった。ヨーロッパの音楽は素晴らしいですが、私にはどこか異質なものです。またヨーロッパのクラシック音楽も偉大ですが、その語法では私自身の音楽が書けないと思いました」

ドール 「作曲する際には、どのような段取りをしますか。霊感がやって来るのを待つのでしょうか。それともまずコンセプトを考えて、そこから出発するのでしょうか」

細川 「私の場合、大抵の場合は最初にアイディアがあります。ある着想、ストーリーです。そのような具体的な、強力なアイディアがないと、曲を書き始めることはできません。このアイディアをもとに、2、3ページ書いてみます。するとその後が、自然と頭に浮かんでくるのです。この曲の場合、私はソロ・ホルンを蓮の花に見立てました。それに対置するオーケストラは、花を取り巻く環境です。宇宙、水、蓮の花が浮かぶ池。そのなかで蓮の花は、花開こうとします。このプロセスを、作品で表現しようと思ったのです」

ドール 「聴衆は作品をどのように理解したらいいのでしょう」

細川 「これは花をめぐる小さな物語です。花はメタファーでもあります。蓮の花は、人間が生まれ、育ち、成熟するプロセスとも考えられる。曲の最初には、通奏音(変ホ)が流れます。これは最後まで鳴っているのですが、水面を象徴しています。そこに蓮の花が顔を出し、波が立ちます。蓮の花が素晴らしいのは、咲くためには泥のなかに根付く必要があるということです。澄んだ水ではなく、暗い世界が必要であり、蕾が闇から水面へと向かい、ついに顔を出したところで美しい花を咲かせる。私はこのエネルギー、力を音楽で表現したいと思いました。(手を合わせて)アジアでは、お祈りをする時にこのように手を合わせますよね。仏像などもこの所作をしますが、私にとっては、この形は蓮の蕾の形です。祈りとは、自分自身を見つける、自我を乗り越えることと結びついていますが、私の音楽も、そうした発想と結びついています」

ドール 「つまり人間と自然、芸術がひとつに合一している。聴衆は、その宇宙を想像し、身を任せればいいのですね」

細川 「そうです。ソロ・ホルンが登場する時には、水面の音と同じ音で始まります。しかし花が顔を出すのと同じように、少し動きがあります。オーケストラはカノン的エコーで答え、ホルンと同じ動きをします。やがてオーケストラに嵐が訪れ、人間/蓮の花/自然の間で小さな闘いが繰り広げられます。しかしその後で、人間は自然と合一しようとします。そこでは風の音しか聞こえません。オーケストラ全体が、風になるのです」

ドール 「そこで日本の風鈴が登場するのですね」

細川 「ええ。ここで(花でもあり人間でもある)ホルンは、自然と一体になります。自然のなかに溶け込み、その一部になる。それは私にとっては、人が自我を克服した、浄化された姿なのです」

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2月10日の世界初演の批評 (ベルリン・フィル・ラウンジ第36号)を読む

 ベルリン・フィル演奏会批評(現地新聞抜粋)

マーラー・ツィクルスは、「第4」でも絶好調。「ラトルの演奏会は、回ごとに素晴らしさを増している。」樫本大進もソロで大活躍
(2011年2月16〜18日)

【演奏曲目】
ストラヴィンスキー:《ミューズの神を率いるアポロ》
マーラー:交響曲第4番

ソプラノ:クリスティーネ・シェーファー
指揮:サー・サイモン・ラトル


 ラトルのマーラー・ツィクルスも、早くも第4交響曲に到達しました。今回の演奏は、安らぎに溢れた美しいもので、しみじみとした幸福感のなかで終わる深度の深いものとなっています。大げさな表情は皆無。朝露が匂い立つような新鮮さと、抑えた叙情性が強い印象を残しました。ベルリン批評界の大御所クラウス・ガイテル氏の評も、その点を繰り返し指摘しています。クリスティーネ・シェーファーの囁くような歌いぶりも、極めて独創的です。
 このコンサートでは、ストラヴィンスキー《ミューズの神を率いるアポロ》も演奏されましたが、マーラーの第2楽章と共に、樫本大進のソロが目を引きました。右のハイライト映像では、その模様もご覧いただけます。

「ベルリン・フィルにおけるサー・サイモン・ラトルの演奏会は、回ごとに素晴らしさを増している。彼は指揮をしているという以上に、タクトで作品の内部に入り込もうとする。そして曲の意味を、細部に至るまで探索し尽くすのである。
 それゆえに演奏は、極めて興味深いものとなる。そこにはこれまでの演奏をなぞったり、コピーしたりする要素はまるでない。ラトルとベルリン・フィルは作品そのものから、内容をくみ出すのである。作品のなかにこそ、新しい発見はあるのだ。彼らはそれを客席に向かって表現するが、観客もそれに喝采で応える。
 その際ラトルは、受けを狙った演奏をするのではない。彼はスコアに書かれたことを、堅実かつ忠実に守っている。マーラーは第4交響曲のアダージョに“急がずに”、“せわしくならないで”、“安らぎに満ちて”、“くつろいで”と書いているのだ。
 ラトルはこの楽章を、意識的に遅いテンポで指揮する。しかし演奏は、数え切れないほどのディティールに溢れ、表情は濃密。遅さにも関わらず情熱的で、雄弁であり、1拍1拍が説得力に溢れている。終楽章ではさらに、“天上の喜び”を歌うことのできる素晴らしいソプラノが参加する。クリスティーネ・シェーファーは、明晰な声で、歌の草原を素足でゆっくりと歩いて行く。その安らかさは、まるで本当に自然と戯れているかのようであった(2011年2月19日付け『ベルリナー・モルゲンポスト』クラウス・ガイテル)」

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 ドイツ発最新音楽ニュース

本コーナーでは、ドイツおよび欧米の音楽シーンから、最新の情報をお届けします。

ベルリン・コンツェルトハウス管の首席指揮者にイヴァン・フィッシャーが就任
 イヴァン・フィッシャーが、ベルリン・コンツェルトハウス管の首席指揮者に就任することになった。着任は、2012/13年シーズンより。コンツェルトハウスはベルリンの2大ホールのひとつだが、フィッシャーはオケの指揮だけでなく、芸術監督としてホール全体のプランニングにも関与する。契約はまず3年だが、延長のオプションが付くという(写真:©Marco Borggreve)。


バルセロナ・リセオ大劇場が、財政難でシーズン開始を延期
 スペインを代表するオペラハウス、バルセロナ・リセオ大劇場が、今年9月のシーズン開始を1ヶ月遅らせることになった。理由はスペイン全体の経済危機で、政府と地方自治体からの補助金(8千万ユーロ=約71億5千万円)が、段階的に30パーセント減。9月に従業員を無給で休ませ、経費をカットする方向だという。さらに人気演目の入場料を上げると同時に、収入維持のために公演数も減らさず、年間119回(前年より5回減)を実現する。


ヴァシリー・ペトレンコがオスロ・フィルの首席指揮者に
 ロシア人の若手指揮者ヴァシリー・ペトレンコが、オスロ・フィルの首席指揮者に就任することになった。着任は2013年夏で、ユッカ=ペッカ・サラステの後任となる。V・ペトレンコは、ヤンソンス、テミルカーノフ、サロネンのもとで研鑽を積み、現在ロイヤル・リヴァプール・フィルの首席指揮者を務めている。


チューリヒ・トーンハレ管がシューベルト交響曲全集を録音スタート
 今シーズンと来シーズン、チューリヒ・トーンハレ管はデイヴィッド・ジンマンの指揮でシューベルトの交響曲全集を録音する。発売元はソニーで、この2月より演奏会の後にセッション録音が行われるという。なお発売時期は、まだ公表されていない。


デッカがベフゾド・アブドゥライモフと契約
 デッカが、ウズベキスタン人ピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフと専属契約を交わした。21歳のアブドゥライモフは、2009年にロンドン国際ピアノ・コンクールに優勝。ファースト・アルバムはリスト、プロコフィエフ、サン=サーンスの作品を含むもので、来年リリースされるという。

 デジタル・コンサートホール(DCH)について

 デジタル・コンサートホール(DCH)は、ベルリン・フィルの演奏会がインターネットでご覧いただける最新の配信サービスです。高画質カメラにより収録されたベルリン・フィルのほぼ全てのシンフォニー・コンサートが、ハイビジョン映像で中継されます。演奏会の生中継のほか、アーカイヴ映像がオンディマンドでいつでも再生可能。さらにベルリン・フィルに関係したドキュメンタリーなども鑑賞できます。
 ご利用いただくにあたって、特別なインターネットの回線は必要ありません。3種類の画像レベルがあり、2.5Mbps以上の回線をお持ちの方は、ハイビジョンの映像もお楽しみいただけます。音質もCDに迫る高音質を実現し、年間30回にわたる定期演奏会がリアルな音で体感できます。
 料金は「24時間券」(9.90ユーロ。約1,100円)、「30日券」(29ユーロ。約3,200円)、「12ヶ月券」(149ユーロ。約16,650円の3種類。以上のパスで、有効期間中すべての演奏会の映像(過去2シーズンのアーカイヴ映像を含む)が無制限にご覧いただけます。なお、26歳までの学生・生徒の方には、30%の学割が適用されます。 あなたもぜひ、www.digitalconcerthall.comで、ベルリン・フィルの「今」を体験してください。

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次号の「ベルリン・フィル・ラウンジ」は、2011年3月16日(水)発行を予定しています。

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