RPGメタル戦士!連載第3回!! KNIGHTS OF ROUND / YAZIN コラム!へ戻る

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2010年12月3日 (金)

KNIGHTS OF ROUND / Yazin

Profile / YAZIN [KNIGHTS OF ROUND, EYES OF FENRIR guitarist]


11月8日生まれ、東京在住。メロディック・スピード・メタル・バンド KNIGHTS OF ROUND のギタリストとして、関東を拠点に活動中。KNIGHTS OF ROUND では、ほとんどの楽曲の作曲を担当。YAZIN以外のメンバーを一新して2010年4月にリリースされた2ndアルバム 『The Book Of Awakening』 は、音楽雑誌「BURRN!」で日本人アーティストながらも好評価を獲得。他にも関西のハイトーン・シンガー Leo Figaro とのユニット Eyes Of Fenrir が好セールスを記録する等、国内メタル・シーンにとって欠かすことのできない存在となりつつある。「ギター最速決定戦」でファイナリストとなった速弾きのテクニックと、Yngwie Malmsteen や John Sykes に影響を受けたという情熱的なヴィブラートで奏でる哀愁のギター・ソロを最大の武器とする。

第三回 『ドラゴン多すぎ冒険しすぎ道遠すぎなRPGメタル』

 こんにちは。KNIGHTS OF ROUND の YAZIN です。

 10月31日に発売した、 Dragon Guardian :勇者アーサーとのコラボCD 『新選散華録』 は、もう皆さん聴いてもらえましたでしょうか? 個人的には普段見ているアニメの声優さん達とコラボできたということで感極まるものがありました(笑)。僕の作曲は、1曲目の”藤田の日誌〜天〜”と4曲目の”護国の刃“ですが、「和メタル」ということで、普段の KNIGHTS OF ROUND とは違う一面を収録できたと思います。”護国の刃”をHMVオリジナル特典用に歌ってもらった、ナイツの初代 Vo:Vocchang には、「ナイツっぽい」って言われましたが(笑)。

 そして 桜牙 とほぼ同時進行の過密スケジュールで制作していた、KNIGHTS OF ROUND の新作EP 『The Gateway to New Dimension』 のマスターが完成しました。今回も締め切りギリギリまで寝ないで頑張った力作です。1st 『Eternity』と2nd 『The Book of Awakening』 はマスタリングをデニス・ワードに頼んで、海外でやってもらいましたが、今回はマスタリングも国内での完全立会いで、より一層バンドの好みが反映された音質になったと思います。

 今回は僕の書いた2曲の他に、Ds の Juhki が1曲、G の TAKEYAN も2曲新曲を書きました。今までとはちょっと雰囲気の違った、新しい KNIGHTS OF ROUND を体感してもらえる作品に仕上がったという意味も込めて、『The Gateway to New Dimension』 というタイトルにしました。

 簡単ですが収録の各曲に関して解説していきたいと思います。

1. On The Road Again
 クサクサのメロディーを意識して作った、導入SEです。K-POP の影響がもろに出てますね(笑)。TAKEYAN が弾いた悲しすぎるピアノから、泣きのギターへと繋がり、2曲目の ”Rainbow In The Night” へと雰囲気を盛り上げます。

2. Rainbow In The Night
 疾走+日本的クサメロ+シンフォニック・サウンド、と今までの KNIGHTS OF ROUND 王道路線の YAZIN 節満載の1曲です(笑)。前作 『The Book of Awakening』 では、イントロからの「イヤァーアアアアアアア」というハイトーンがなかったので、この曲では採用しました。

3. The Pharaoh
 Juhki 作曲のミドル・テンポの楽曲です。イントロの怪しげなハープ・サウンドからヘヴィなリフなど KNIGHTS OF ROUND の新しい側面を感じてもらえると思います。どこかモダンでヘヴィですが、キャッチーなサビを持っていて、聴きやすい不思議な曲です。1曲の中でプログレッシヴなテンポ・チェンジが3回もあって、途中でいかにも「キーパー」なメロディーが登場します(笑)。

4.The Calm Queendom
 AKEYAN 作曲のインスト・ナンバーです。これはもう、「RPGメタル」というより「RPGサウンド」です(笑)。『ファイナルファンタジー』とか『聖剣伝説』を連想する、壮大なサウンドです。

5. The Queen Wore Mystic Purple
 TAKEYAN 作曲の、KNIGHTS OF ROUND 史上最速の曲です。サビはわかりやすいメロディーと歌詞なので、ライヴでは一緒に歌ってもらえるとうれしいです。僕は後半のギター・ソロを弾いてるのですが、ジョン・ぺトルーシ( Dream Theater )+ルカ・トゥリッリ( Rhapsody Of Fire )みたいなギター・ソロを目指しました。あと後半にブラスト・ビートが出てきます(笑)。今までのナイツのサウンドと違って、どことなく北欧のメロスピっぽい雰囲気ですね。KNIGHTS OF ROUND の曲の中では短い方の尺なわりには、聴き終わった後のヴォリューム感がすごいです。

6. Knights Of Round(2010 version)
 1stアルバム 『Eternity』 収録の ”Knights Of Round” というバンド名を冠した楽曲を、今のメンバーでリレコーディングしました。以前のヴァージョンをお聴きの方は、ガラッとイメージが変わると思いますので、聴き比べてみるのも面白いと思います。Bメロの Caesar(B)のタッピングが超絶です。ギター・ソロも違った方向性のアプローチで弾きなおしましたので聴いてみてください。

 上記の曲が収録される 『The Gateway to New Dimension』 は 12月12日に発売になりますので、このコラムをご覧の皆さんは是非聴いてみてください。またレコ発イヴェントが12月18日=仙台 PARKSQUARE、12月25日=吉祥寺クレッシェンドでありますので、新曲と共に、一緒に冒険の旅に出ましょう。

そして僕、個人ではナイツのマスターを入稿し終わったばかりでダラダラしたいところですが、実は桜牙の次回作を制作中です。タイトルは 『新選組悲恋歌』 で、くさくさドロドロのラヴ・ストーリーになりそうです(笑)。12月31日に発売予定なので、こちらも是非チェックを御願いします。



 さて今回は、我々 KNIGHTS OF ROUND が提唱している RPGメタルに関して書きたいと思います。

 メタル、特にメロスピ(メロディック・スピード・メタル)は、その世界観に RPG的な要素をたくさん持っているバンドが沢山存在します。最近「翼広げすぎたり、君の名を呼びすぎたり、会いたすぎたり」といった特徴のJ-POPの歌詞を自動生成する「J-POPジェネレーター」というサービスが話題になりましたが、これをメロスピでやったら「ドラゴン多すぎ」、「冒険しすぎ」、「道遠すぎ」とか、「妖精多すぎ」とかになるのではないでしょうか?(笑) 世界観ありきなのか、音楽性ありきなのかは分かりませんが、歪んだギターと重厚なオーケストレーションの載ったサウンドには、ドラゴンとか勇者とかの勇壮な世界観の歌詞でないと釣り合わないのも理由の1つかもしれません。

 音楽性的にも、『ファイナルファンタジー』 や 『ロマンシング サ・ガ』 等の RPG音楽は、戦闘シーン等のメタル・サウンドにクラシカルな美旋律が沢山登場して、「もはや、これはメロスピなのでは?」といえる楽曲が多く登場します。

 僕自身メタルっぽい楽曲との出会いはメロディック・メタルよりも RPGゲームの音楽のほうが先でこの手のサウンドに聴きなじんでカッコいいと思っていたからこそ、メロディック・メタルにすんなりはまれたような気がします。僕のように RPG を体験して育った世代がメタルを創作しているのですから、RPGメタル的作品が多数生まれるのは、もはや必然なのかもしれません。

 我々 KNIGHTS OF ROUND は、そんな RPG の要素とメロディック・スピード・メタルの要素を合わせた「参加型ライヴ」で冒険に彩りを加えていければと思います。



 ということで今回は僕のオススメの RPGメタル作品を紹介していきましょう。

『Ancient Bards / Alliance Of The Kings』

 かのキャプテン和田御大をして「エピックすぎる」と言わしめたバンドです。Rhapsody Of Fireと同じイタリア出身ということからしてRPGメタル臭がぷんぷんしてきます。バンドの影響源に、RHAPSODYやIRON MAIDENの名前が上がっていますが、『ファイナルファンタジー』シリーズの作曲家でお馴染みの植松伸夫氏を挙げているところがドンピシャです(笑)。北欧メタルの女性Voにありがちなクラシック系のソプラノ・ヴォイスではなく、ポップス系のさわやかな声質のVoが、楽曲をよりキャッチーに聴かせています。日本盤ではなんと、『Final Fantasy 8』の主題歌”アイズ・オン・ミー”をカヴァーしています(笑)。

『Dream Theater / Six Degrees Of Inner Turbulence』

 プログレッシヴ・メタル・バンドの代表格:Dream Theaterの2枚組アルバムです。Disc 1はヘヴィかつテクニカルな音楽性で、新機軸を打ち出していますが、Disc 2ではRPGメタル成分が凄いです。僕は、前情報もないままDisc 2の1曲目”Overture”を聴いて、壮大なオーケストレーションと、お城を連想させる雄大なメロディー・ラインに、『ドラゴンクエスト』新作のオープニングかと勘違いしました(笑)。RPGメタラーとしては、これだけ勇壮なSEの後は当然疾走+クサメロのキラー・チューンを期待してしまいますが、そこはプログレ・メタル、そう簡単に思った通りにはいかないものです。”Overture”に出てきたモチーフがいろいろなところに登場して、Disc 2自体を1つの大曲として完結させてしまうアレンジ能力は流石です。その音楽性からどんな勇壮な歌詞が出てくるのかと思えば、インテリ・バンドらしく、双極性障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、統合失調症、産後うつ、自閉症、解離といった、様々な精神疾患や状態異常などを取り上げた、非常にインテリジェンスな歌詞です。ドラゴンとか勇者とか全然出てきませんね(笑)。とはいえ、まさにRPGメタルといえる音楽性なので、メロディック・メタルが好きな方で未聴の方は是非聴いてみてください。

『Sound Horizon / Moira』

 Dragon Guardianのように、楽曲中に台詞が挿入されストーリーを構築しているユニットのメジャー・デビュー4作目のアルバムです。全体を通してメロディック・メタルから民族音楽風サウンドまで幅広い音楽性を軸に、一聴しただけでは到底回収できない伏線を散りばめたストーリーが非常に奥深く、何回も聴いてしまう作品です。僕のお気に入りは1曲目の”冥王”、13曲目の”奴隷達の英雄”、14曲目の”死せる英雄達の戦い”です。”冥王”はクサメロにチャーチ・オルガン、リッチー・ブラックモアを彷彿とさせるクラシカルなギター・ソロ、プログレッシヴな展開に、メタラーならニヤリとしてしまうこと間違いなしでしょう。”奴隷達の英雄”と”死せる英雄達の戦い”は、疾走するドラムにストリングスとヘヴィなギターを大幅にフューチャーして、もろにシンフォニック・メタルなサウンドです。冥王や雷神などのファンタジックな単語が頻繁に出てくるストーリーも、RPG的要素を非常に強く感じさせます。最新シングル『イドへ至る森へ至るイド』では、元メガデスのギタリストのマーティー・フリードマン氏をゲスト・ギタリストとして迎えたことでも話題になりました。12月15日にニュー・アルバムも発売予定のようなので、どのようなRPGメタルが展開されるのか楽しみです。

虹駆ける騎士達(ナイツ)の、果てしなき旅路・・・。

新リズム隊を迎えた、新生 KNIGHTS OF ROUND!更に劇的なクサメロを携えた、シンフォニック・スピード・メタル最新章!!

【KNIGHTS OF ROUND / The Gateway To New Dimension】
12/12発売!予約受付中!!
01. On The Road Again
02. Rainbow In The Night
03. The Pharaoh
04. Fly Away
・・他、全6曲収録




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