CD  Paul Anka
Eso Beso (That Kiss!) ボサ ノヴァでキッス〜ボサ ノヴァno.1 (Pps)





HMV ユーザーレビュー


★★★★★

雲谷斎  |  埼玉県  |  不明  |  2018年11月20日

" 1961年のポール・アンカは不遇だった。というのも、この年のうちにABC-ParamountからRCAに移籍することになっていたため、ABC時代最後期の数枚のシングルは宣伝もされず、嘆きの王子に甘んじていたからだ。が、RCA移籍後、わが国では1962年以降、彼は大いなる転身の時期を迎えるにいたる。それがどんな転身であったのかをこのCDはよく伝えてくれる。それを追っていたリスナーはそんなに多くはなかったとは思うが。このCDがすばらしいのは、この時期(1962-3年)のシングル盤のAB面を忠実に再現してくれたことだ。だから、通常の彼のヒット曲集ではなかなか収録されない「風に泣いてる」もきちんと含まれており、まさにマニア道の直球ともいうべき好企画であることはまちがいない。タイトル曲の「ボサノヴァでキッス」はシングル盤ではなぜか冒頭の数小節がカットされている録音だったが、このCDではそれもきちんと処理されていて、製作者の良心が感じられる。このシングル盤を買ってから55年も経ってしまったが、当時と同じジャケットには妙に心を揺さぶられる。ステレオが基準で数曲がモノラル。いずれも音質良好。10数年前に出たTARAGONの同企画のアルバムに比べればやや音がくすみ気味だが、普通に聴いていてまったく問題はない。とにかく、この企画を世に出してくれたことに喝采を贈りたい。 "

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