CD  ブラームス(1833-1897)
Double Concerto: Stern, Ma, Abbado / Cso +piano Quartet.3, Etc: Ax, Laredo





HMV ユーザーレビュー


★★★★☆

一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2013年07月25日

" 先ずピアノ四重奏曲第3番から触れたいと思います・・・「室内楽こそ音楽のエッセンスである」とその重要性を言及していた巨匠演奏家アイザック・スターンと仲間たちメンバーによるこの演奏は1986年にサントリーホールにおいてライブ録音されたものでスターンが66歳、ヨー・ヨー・マが31歳(ついでにラレードが45歳、アックスが37歳)という大御所スターンと若き日のマの二人の奏者を中心にラレードとアックスが上手くサポートする形となって各演奏家が個性を主張して行く或いはスターンが全員を巻き込むというよりアンサンブルとして音楽を作り上げて行くといったスタイル・・・従ってよく歌いシンフォニックになっており、演奏タイムは@10’54A4’11B9’09C10’56とやや速い印象を受けました。こうした名手たちが出会うことは、常設の団体の演奏とは又異なった音楽のやりとりがあり当然特にピアノが全体の要として機能している処が聴くポイントなのでしょう。全体として所謂ブラームスらしい晦渋さの色合いはうすくなっている様に思いました。本盤には更にピアノ四重奏曲第1番の一部が収録されており例えばその第4楽章(タイム8’04)は私などは仏映画「仕立て屋の恋」に導入されていた中間部を思い出すのですがスタートの活発なジプシー舞曲風の「きつさ」がこの全体ソフトな演奏の延長線上でのマイルドさに中和され中々良い仕上げになっています。そしてクロージングへの攻めテンポアップが見事! 続いて二重協奏曲なのですが同じく1986年の収録(同@16’31A7’20B8’35)でスターンのヴァイオリン、ヨーヨー・マのチェロそしてアバド(当時53歳)指揮するシカゴSOと国際色豊かなメンバーによるブラームスでありこれも聴き易い演奏となっております・・・この曲で時折感じる「灰汁」的なものが少ない様です。温もりはあるもののただドイツ風とは程遠く下手したら名手がブラームスを弾いて終わったという感慨しか残さない感じに陥るかも知れませんね。二重協奏曲についてはスターンにはローズとの共演で1954年演奏(バックはワルター/NYPO、タイム@16’13A7’17B8’29)や1964年演奏(オーマンディ/フィラデルフィアO、同@16’52A8’08B8’45)があるしヨーヨー・マにはパールマンとの1996年演奏(バレンボイム/シカゴSO、同@16’10A7’39B8’10)と夫々別演奏盤もある様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります) "

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