【2005年リマスター】母国ドイツでは59位に送り込み、初めてチャート・インしただけでなく、タイトル曲がMTVでヘヴィ・ローテーションされるなどしたことから、全米でも最高位74位をマークするなどバンドの世界的ブレイクへとつながった通算5作目。航空機パイロットがエンジン出力を全開にする際に用いる言葉を引用したタイトル通り、パワフルでドラマティックな鋼鉄サウンドを展開。彼らならではの独特のコーラス・ワークも確立された重要作。

【2005年リマスター】チャイコフスキーの「スラヴ行進曲」とベートーヴェンの「エリーゼのために」というクラシックを大胆に引用したタイトル曲のインパクトも強烈な通算6作目。プロデュースはスコーピオンズらとの仕事で知られるディーター・ダークスが手がけた。ヘヴィ＆ハードななかにもメロディアスでポップな楽曲を収録した本作は世界中で大ヒットを収め、カナダとアメリカではゴールド・ディスクも獲得。彼らの人気絶頂期に放たれた不朽の名盤。

【2005年リマスター】ジャーマン・メタル・シーンのイノヴェイターである彼らの出世作にして通算4作目。ドイツ民謡のSEを切り裂くウド・ダークシュナイダーの絶叫でスタートするスピード・メタルの名曲「ファスト・アズ・ア・シャーク」から、突然のカット・アウトで終わる「プリンセス・オブ・ザ・ドーン」まで硬質かつ重厚な楽曲を一気に聴かせる。スェーデンでは最高位27位を記録。初の全英チャート入りも果たして98位にランク・インされた。

【1993年リマスター】アメリカが生んだ世界屈指のロック・バンドとしていまなお活躍し続ける彼らの第一歩が刻まれたデビュー・アルバム。発売当初は商業的に苦戦を強いられたものの、シングル・カットされた「ドリーム・オン」が3年の月日をかけて全米6位とヒットするなど徐々にその実力が認められ、最終的には最高位21位を記録、ダブル・プラチナムにも輝いた不屈のロング・セラー。若き日の荒々しいメンバーの衝動を捉えたまさに原点たる作品。

【1993年リマスター】のちにバンドにとって欠かせない存在となるジャック・ダグラスを初めてプロデューサーに起用した2作目。ステージでの重要なレパートリーとなる「セイム・オールド・ソング・ダンス」やタイニー・ブラッドショウ作でヤードバーズのマナーに沿った演奏を聴かせる「トレイン・ケプト・ア・ローリン」など人気曲を収録。前作から急成長を遂げた彼らが大爆発する直前を真空パックしたエネルギー溢れる本作は全米チャート74位を記録。

【1993年リマスター】全米チャート3位にまで駆け上がり、瞬時にプラチナ・アルバムに輝くなど彼らをアメリカン・ハード・ロック・シーンの頂点へと押し上げた問答無用の名盤にして最重要作。スティーヴン・タイラーの荒々しい咆哮が炸裂する「バック・イン・ザ・サドル」を皮切りに、疾走感溢れる「地下室のドブねずみ」、シングル・ヒットもした「ラスト・チャイルド」「ホーム・トゥナイト」などを収録。全編を覆う凄まじいまでの緊張感が実に刺激的。

【1993年リマスター】バンド初のトップ20入りとなる全米11位にランク・インするとともにアメリカだけでも800万枚以上のセールスを記録するなど、ついに全米での人気を確実なものとした3作目。表題曲を始め、1977年に全米10位をマークしただけでなく86年にはRUN D.M.C.と共演して再び全米4位へ送り込んだ名曲「ウォーク・ディス・ウェイ」やライヴでのハイライトとなった「スウイート・エモーション」など聴きどころが多い。

【2019年リマスター】ベイビーズとジャーニーのメンバーからなるスーパー・バンドによるセカンド・アルバム。歴戦の勇士たちが紡ぎ出す、ハード・ロックからAORまでをもカヴァーしたスケールの大きなサウンドが魅力の作品。シングル・カットされた「ストレート・トゥ・ユア・ハート」は全米42位とスマッシュ・ヒット。アルバムは全米72位／全英64位を記録した。ジョン・ウェイトの力強い歌声を中心に一体感を増したバンドがつくりあげた力作。

【2019年リマスター】元ベイビーズのジョン・ウェイト、リッキー・フィリップス、ジョナサン・ケインの3人に、ケインとはジャーニーで一緒だったニール・ショーンとショーンのソロ作に参加していたディーン・カストロノヴォによって結成された英米混合スーパー・グループのデビュー作。全米1位に輝いた「ホエン・アイ・シー・ユー・スマイル」、同5位にランク・インした「プライス・オブ・ラブ」など5曲ものヒット・シングルを連発して大ヒットした。

【2019年リマスター】1979年にオジー・オズボーンがバンドを離れてからは、85年のライヴ・エイドや92年のオジーのソロ・ツアーなど単発での共演はあったものの、18年ぶりに4人のオリジナル・メンバーが揃って正式に再結成を果たしたことでリリースされた2枚組ライヴ・アルバム。97年12月4、5日のバーミンガム公演の模様をメインに、98年にレコーディングされた「サイコ・マン」「セリング・マイ・ソウル」という新曲2曲も収録。

【2001年リマスター/ボーナストラック4曲収録】それまでの異端でオカルティックなイメージから抜け出して、ポップな面が強調されたことにより新たなファン層を獲得することになった通算4作目。全米チャート12位／全英16位とヒットした「死神」や当時、キーボード兼ギターのアラン・レイニアと恋仲にあったパティ・スミスが作詞とヴォーカルで参加した「ヴェラ・ジェミニの復讐」「罪深き恋」など耳に残るメロディの楽曲を多数収録。全米29位、ミリオン・セラーを記録した。

【2001年リマスター/ボーナストラック5曲収録】モノクロ3部作の最終章にして初期の彼らの集大成にもなった3作目。戦闘機メッサーシュミットMe262が描かれたジャケットからも窺えるように、地球空洞説を信じていたナチスが、地球内部の人類とコンタクトしようとしたストーリーを基に時空を越えてまとめ上げた一大コンセプト・アルバム。サンディ・パールマン、評論家のリチャード・メルツァー、パティ・スミスらが歌詞を担当。全米53位と初のトップ100入りを果たした。

【2014年リマスター/ボーナストラック3曲収録】ポップでキャッチーな楽曲に見目麗しいメンバーのルックスも相俟ってメロディアス・ハード・ロック・バンドの雄として人気を博した彼らの鮮烈なるデビュー・アルバム。チープ・トリックのコンサート会場で出会ったというベーシストのブルーノ・ラヴェルとドラマーのスティーヴ・ウェストがソングライティングも担い、ハード・ポップなサウンドを聴かせる。ヴィデオも話題となり、スマッシュ・ヒットした「バング・バング」を収録。

【2014年リマスター/ボーナストラック3曲収録】「クレイジー・ナイツ」がテレビ番組に使われるなどここ日本でも高い人気を集めたハード・ポップ・バンドの2作目。バンドとして更に成長を遂げた内容となっており、パワフルでヘヴィな「モンキー・ビジネス」や感動の名バラード「アイ・スティル・シンク・アバウト・ユー」、メロディックな「カミン・ホーム」はイギリスでも受け入れられて幅広い支持を得た。ゲイリー・シャローンを始めエクストリームのメンバーがゲスト参加。

【2006年リマスター】結成25周年のタイミングで黄金期と言われた第2期メンバーが再結集。1984年の再結成後としては4枚目、通算14作目のオリジナル・アルバム。前ヴォーカリストのジョー・リン・ターナーとともに制作が進められていたが、ターナーの脱退〜イアン・ギランの復帰に伴ってヴォーカル・トラックを録り直して完成させた作品。メンバーのプレイは円熟味を増しており、彼ららしい王道のハード・ロックが楽しめる。全英チャート21位。

【2006年リマスター/ボーナストラック1曲収録】ギタリストのリッチー・ブラックモア脱退後、ジョー・サトリアーニを加えてツアーを行なったのち正式メンバーに元ディキシー・ドッグス〜カンサスのスティーヴ・モーズを迎えて制作された“新生ディープ・パープル”による通算15作目。ブラックモアとはまた異なる資質を持ち、テクニシャンでもあるモーズの貢献度は高く、バンドに新鮮な息吹を吹き込んだ。様式美としてのハード・ロックからの脱却に成功した見事なまでの復活作。

【2013年リマスター】黎明期のハード・ロック／ヘヴィ・メタル・シーンで活動していた3人組によるセカンド。リアル・タイムでは商業的に恵まれなかったものの、その後長きに亘って裏名盤として語り継がれてきた幻の1枚。豪快にドライブする躍動感あふれるナンバーから、アコースティック・ギターやピアノ、ストリングスを導入した壮大なバラードなど多彩なサウンドを聴かせる。ファンタジックなジャケット・アートはフランク・フラゼッタによるもの。日本初CD化

【2019年リマスター】“ゴッドファーザー・オブ・ヘヴィ・メタル”と謳われたロニー・ジェイムス・ディオがリッチー・ブラックモアズ・レインボー加入前に率いていたハード・ロック・バンドのデビュー・アルバム。ディープ・パープルのイアン・ペイスとロジャー・グローヴァ―が共同プロデュースを担当。のちにそのままレインボーの母体にもなるほどの実力があったメンバーによる堅実なプレイと、何よりも迫力あるディオの歌声が満喫できる隠れた逸品。

【2004年リマスター】北欧メタルのパイオニアである彼らの記念すべきデビュー・アルバム。“水晶のごときメロディ”とも讃えられた叙情性の高い哀愁の旋律が全編を貫く幻想的な作品。招待状となる「イン・ザ・フューチャー・トゥ・カム」や名曲「セヴン・ドアーズ・ホテル」の美しさは、世界に先駆けて耳の早い日本のファンの心を鷲掴みにし、その後の新たなハード・ロック・シーンを切り拓くことにもなった。彼らが築いた伝説の第一章がここにある。

【2004年リマスター/ボーナストラック3曲収録】母国スウェーデンはもちろんヨーロッパのチャートでは軒並み1位を記録。イギリスで9位、アメリカでは8位、日本でも26位にランク・インし、表題曲も25か国のシングルチャートで1位を獲得するなど世界中で爆発的なヒットとなったサード・アルバム。いまや1980年代の音楽シーンを代表する作品としても知られる本作からは、5曲ものヒット・シングルが生まれ、なかでも名バラードの「キャリー」は全米3位にまで登りつめた。

【2008年リマスター/ボーナストラック4曲収録】ジョン・ボンジョヴィに見出されてデビューした4人組メロディック・メタル・バンドのファースト・アルバム。全米5位を記録した「ラヴ・オブ・ア・ライフタイム」、同19位の「ドント・トリート・ミー・バッド」、同58位の「オール・シー・ロート」という3曲のヒット・シングルをフィーチャーし、ダブル・プラチナム・アルバムを獲得するなどいきなりの成功を収めた。

【2008年リマスター/ボーナストラック2曲収録】前作の流れはそのままに、美しくも壮麗なメロディとドラマティックな世界観を推し進めてより叙情性を高めたセカンド・アルバム。全米チャート8位のランク・インした珠玉の名曲「ホエン・アイ・ルック・イントゥ・ユア・アイズ」を筆頭に、スマッシュ・ヒットした「スリーピング・ウィズ・ユー」「リーチ・フォー・ザ・スカイ」などを収録。本作は全米最高位23位をマークしゴールド・ディスクに輝いている。

【2001年リマスター/ボーナストラック2曲収録】リック・ニールセンとトム・ピーターソンのふたりがチープ・トリックを結成する以前に組んでいた5人編成のバンドによる唯一の作品。1960年代後半のブリティッシュ・ロックに大きな影響を受けながら、ガレージ・バンドならではのカオスティックなテイストも見え隠れするなど独特の個性を感じさせるアート・ロック・アルバム。アメリカン・ハード・ロックの奥深さとチープ・トリックのルーツを知るうえでは外せない貴重な1枚。

【2008年リマスター】“魂のギタリスト”と呼ばれたゲイリー・ムーアが、スキッド・ロウ脱退後に結成した初のリーダー・バンドによる作品であり、唯一のアルバム。スキッド・ロウ時代にツアーをともにしたオールマン・ブラザーズ・バンドに刺激も受けながら、ハード・ロック、フュージョン、ラテンといった幅広い音楽性をプログレッシヴな姿勢で展開。このとき既にアーティストとして類まれなるクリエイティヴィティを発揮していたことを証明する1枚。

【2011年リマスター】光速ギタリスト、クリス・インペリテリ率いるネオ・クラシカル・メタル・バンドのデビュー作。元レインボー、アルカトラスのヴォーカリスト、グラハム・ボネットやクワイエット・ライオットのチャック・ライト、のちにMr.Bigへと進むパット・トーピーらを擁した強力な布陣によるテンションの高いサウンドが堪能できる1枚。レインボーも取り上げたラス・バラード作の「シンス・ユーヴ・ビーン・ゴーン」も話題に。全米91位。

【2011年リマスター/ボーナストラック2曲収録】その後の彼らの代名詞にもなった「メタル・ゴッズ」を収録し、ヘヴィ・メタルのバイブルとも評される通算6作目。新ドラマーに元トラピーズのデイヴ・ホーランドが加入してレコーディングされた本作からは「リヴィング・アフター・ミッドナイト」「ブレイキング・ザ・ロウ」「ユナイテッド」という3曲のシングル・ヒットが生まれ、全英4位、全米でも初のトップ40入りとなる34位を記録するなど世界各国のチャートを席巻した。

【2011年リマスター/ボーナストラック2曲収録】バンドのコンセプトを具現化した機械鳥ヘリオンが描かれたアートワークも印象的な8作目は、彼らがついにヘヴィ・メタルの頂点に達したことを窺わせる名盤。「ヘリオン」〜「エレクトリック・アイ」のメドレーはステージでも欠かせない重要なナンバーとなり、「ユーヴ・ゴット・アナザー・シング・カミング」がスマッシュ・ヒット。全英11位、全米17位を記録してミリオン・セラーとなるなど黄金期の開幕を高らかに宣言した。

【2011年リマスター/ボーナストラック2曲収録】パンク・ロックの嵐吹き荒れるなかブリティッシュ・ハード・ロックの伝統を受け継ぐ存在として期待を一身に集めていた彼らが、ロジャー・グローヴァーのプロデュースのもとつくりあげた通算3作目にしてメジャー移籍第1弾。サポート・ドラマーとしてサイモン・フィリップスが参加。のちにスレイヤーとアーチ・エネミーがカヴァーした「異端からの反逆」「スターブレイカー」や叙情的な「最後の夏のバラ」など質の高い楽曲が並ぶ。

【2011年リマスター/ボーナストラック2曲収録】トップを飾るスピード・ナンバー「エキサイター」に象徴されるように、ブリティッシュ・ハード・ロックからヘヴィ・メタルへとその音楽性を昇華させた記念碑的アルバム。ロブ・ハルフォードによる驚異のハイ・トーン・ヴォーカルを軸にメタリックで華麗なツイン・ギターが絡むバンドのスタイルが確立された本作は、全英27位を記録するとともに全米チャートにも初めてランク・インするなど初期のキャリアを代表する傑作となった。

【2011年リマスター/ボーナストラック3曲収録】ストーニー＆ミートローフというユニットでデビュー後、俳優としても活動していた彼のソロ第1弾。現在までに世界中で4,000万枚以上のセールスを記録し、その売り上げをいまだに伸ばし続けているモンスター・アルバム。奇才ジム・スタインマンが作詞／作曲を担当。トッド・ラングレンがプロデュースし、トッドのユートピアのメンバーも参加。「66％の誘惑」を始めドラマティックな楽曲を満載したロック・オペラの金字塔。

【2019年リマスター】デビュー作に続いてソングライターのジム・スタインマンとタッグを組んで制作されたソロ2作目。シングルとしても発売された「アイム・ゴナ・ラヴ・ハー」、のちにバリー・マニロウがカヴァーして全米18位とヒットさせた「リード・ゼム・アンド・ウィープ」、シェールとのデュエットを聴かせる「デッド・リンガー・フォー・ラヴ」など収録曲は粒ぞろい。このスペクタクルな名盤は特にイギリスで受け入れられて全英1位に輝いた。

【2014年リマスター/ボーナストラック2曲収録】バンドのブレインチャイルドたるレミー・キルミスターが、イギリスからアメリカへと拠点を移して制作された通算9作目。実に彼ららしい王道の爆裂ロックンロール・ナンバーから異色のパワー・バラード「ラヴ・ミー・フォーエヴァー」、ラモーンズに捧げた「ラモーンズ」、レイクイエムのようなラスト曲までバンド史上もっともバラエティに富んだ作品。第34回グラミー賞ベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。

【2014年リマスター】オジー・オズボーン、スラッシュがゲスト参加した「アイ・エイント・ノー・ナイス・ガイ」が反響を呼んだ10作目。オープニングを飾る「スタンド」のポップ感は斬新。テッド・ニュージェントの「キャット・スクラッチ・フィーヴァー」やオジーの『ノー・モア・ティアーズ』に提供した「ヘルレイザー」といったカヴァーもバンド流に料理している。洗練されたサウンド・プロダクションなかにもレミーの個性を強烈に感じさせる作品。

【2002年リマスター/ボーナストラック2曲収録】ランディ・ローズの悲劇的な事故死を乗り越えるべく、新たなギタリストに元ラット〜ラフ・カットのジェイク・E・リーを迎えた体制によって制作された3枚目のオリジナル作。狼男に変身したオジーが写るジャケットも衝撃的ながら、リーの溌剌としたプレイによって刺激を受けた“帝王”オジーの奮闘ぶりとバンド・メンバーが織りなすドラマティックなサウンドが魅力の作品。バラード「ソー・タイアード」が全英20位とヒットした。

【2011年リマスター/ボーナストラック3曲収録】ブラック・サバスを脱退したオジー・オズボーンが全英7位に送り込んだソロ第1弾。スマッシュ・ヒットした「クレイジー・トレイン」「ミスター・クロウリー〈死の番人〉」のほかにも「グッバイ・トゥ・ロマンス」「レヴェレイション（マザー・アース）〈天の黙示〉」といった名曲を収録。ランディ・ローズによる驚愕のギター・プレイは各方面から称賛を集め、新たなヒーロー誕生と話題を呼んだ。オリジナル音源を使用しての復刻。

【2011年リマスター】デビュー作とともに“ヘヴィ・メタル・アルバムの金字塔”として多くの支持を集めているソロ第2弾。オジーのパワフルなヴォーカルと新時代の幕開けを宣言するかのように弾きまくるランディ・ローズのテクニックが交錯した本作は、全英チャート14位という成績を残した。「フライング・ハイ・アゲイン」「オーヴァー・ザ・マウンテン」「ユー・キャント・キル・ロックン・ロール」などは必聴。オリジナル音源を使用しての復刻。

【2002年リマスター】将来を期待されながらも飛行機事故によって夭折したランディ・ローズへの追悼の意を込めて、彼がこの世を去ってから5年経て発表されたライヴ・アルバムにして編集盤。ローズ在籍時に収録された1980年のサウスハンプトン公演と81年に行なわれたカナダ・ツアーからの音源やデビュー作に収められていた「ディー」のスタジオ・アウト・テイクなどを纏めた作品。在りし日のローズの貴重なライヴ・パフォーマンスは圧巻のひと言。

【2019年リマスター】ドイツ、イギリス、ギリシャ、アメリカという多国籍メンバーによるメロディアス・ハード・ロック・バンドであり、次代のジャーマン・メタル・シーンを担う存在として注目されたピンキーズの2作目。シャープに疾走するサウンドとメランコリックな美旋律が融合した楽曲はいまでも普遍の響きを放っている。存在感あるヴォーカルに加えてソングライターとしてのセンスも発揮したアンディ・デリスの稀有な才能が詰まった彼らの最高傑作。

【2001年リマスター/ボーナストラック2曲収録】空中分解していたバンドの復活作にして通算3作目。ヘヴィ・メタル・バンドとして史上初めて全米チャート1位に輝いた大ヒット・アルバム。かつてのメンバーだったランディ・ローズの急逝を受けて制作された本作は、収録曲の「サンダーバード」とともに彼に捧げられている。スレイドの73年のヒット曲をカヴァーした「カモン・フィール・ザ・ノイズ」はシングル・カットされ、全米5位を記録するなどシーンに旋風を巻き起こした。

【2009年リマスター】前作で“スピード・メタル”という新たなジャンルを確立した彼らが、新境地に挑んだコンセプチャルな通算7作目。タワー・オブ・パワーやブレッカー・ブラザーズを起用しての大胆なホーン・セクションの導入や実験的なSEの挿入、異色のカヴァーとなったアル・ディ・メオラの「レイシング・ウィズ・ザ・デビル」に加えてラップも登場するなど攻めの姿勢が顕著に出た作品。ジョー・リン・ターナー、T.M.スティーヴンスらも参加。

【2009年リマスター】アメリカン・ヘヴィ・メタルの始祖である彼らが一旦の解散を経て、新メンバーらと心機一転してリリースした再結成第1弾にして通算6作目。トニー・ムーアのハイ・トーン・ヴォーカルが牽引するサウンドはそれまでよりメタリック感を強め、それでいて彼らの持ち味でもある哀愁を帯びたギター・フレーズが随所に散りばめられるなど、変幻自在のメロディック・スピード・メタルを展開。アグレッシヴで熱い、永遠のメタル・アンセム。

【2006年リマスター/ボーナストラック1曲収録】再結成ディープ・パープルを抜けたリッチー・ブラックモアがソロ・プロジェクトを発展させながら“レインボー”の名のもとに発表したアルバム。新たなラインナップで臨んだ本作はグリーグの『ペール・ギュント』から引用した「ホール・オブ・ザ・マウンテン・キング」を始め、その名に相応しい充実ぶりを示した。ゲスト参加したキャンディス・ナイトとともに、このあと始動させるブラックモアズ・ナイトに通じる雰囲気もほのかに。

【2008年リマスター】わずか34時間でレコーディングされたというエピソードをそのままタイトルにしたセカンド・アルバム。デビュー作の世界観を踏襲しつつ、より幅広い音楽性を取り入れ、組曲にも挑戦するなど実験性が発揮された作品。レス・ポールを手にしたゲイリー・ムーアを中心としたアンサンブルも熱気が増し、更にパワー・アップしたサウンドを聴かせる。ジャケットの写真はドイツのテレビ番組「ビート・クラブ」出演時のショットが使われた。

【2008年リマスター】ゲイリー・ムーアを擁する伝説のパワー・トリオによるデビュー・アルバム。ブルースをベースにしながら、時代性もあってサイケデリックかつプログレッシヴな感覚を漂わせるヘヴィな作品。当時、天才ギター少年と噂されていた若干17歳のムーアのプレイは、すでに強烈な個性を発揮しており、後年ギター・ヒーローとして活躍する才能の片鱗を覗かせている。ヨーロッパ・ツアーに出たことも功を奏して全英チャート30位を記録した。

【2016年リマスター/ボーナストラック4曲収録】フランク・ザッパ門下生としてそのキャリアをスタートさせて以来、ギタリストとしてのハイパーなテクニックと音楽家として常に独創的かつ革新的であることから“ギター・イリュージョニスト”の異名を持つ彼がメジャー第1弾として発表した2枚目のソロ・アルバム。全編インストゥルメンタルながら全米18位／全英8位と大ヒット。異次元のギター・ワールドが堪能できる作品。不滅の名曲「フォｰ・ザ・ラヴ・オブ・ゴッド」収録。

【2019年リマスター/ボーナストラック1曲収録】“ギターの革命児”と称されたスティーヴ・ヴァイが、ヴォーカルのデヴィン・タウンゼンド、ベースのT.M.スティーヴンス、ドラムのテリー・ボジオという凄腕のメンバーとともに結成したバンド、ヴァイ名義でリリースした奇蹟のハード・ロック・アルバム。驚愕のテクニックを誇る4人による真剣勝負から生まれたテンションの高い作品。「レスキュー・ミー・オア・ベアリー・ミー」はヴァイ自らがリード・ヴォーカルを務めている。

【2013年リマスター】第4期ディープ・パープル解散後に発表された2枚目のソロ・アルバム。ハード・ロック・ギタリストとしてだけでなく、メロディ・メイカー／ヴォーカリストとしても稀有な才能を持ち合わせていたことを証明するバラエティに富んだ作品。レゲエ風味の楽曲やファンキーかつハードなナンバー、メロディアスでメロウなバラードまで飽きさせることのない内容を誇る。しかし、本作発表直後のツアー先で早世したため図らずも遺作となった。

【2017年リマスター/ボーナストラック5曲収録】先行シングルとして発売され、全米チャート10位にランク・インしたタイトル・トラックを始め「アイ・ソウ・レッド」「アンクル・トムズ・キャビン」「ブラインド・フェイス」という4曲のヒット・ソングを収録した2作目。フロントマンのジェイニー・レインのソングライティングはますます冴え渡り、バンドとしてよりスケール・アップした姿を提示した作品。全米7位を記録するとともにダブル・プラチナムも獲得した彼らの代表作。

【2004年リマスター/ボーナストラック2曲収録】1980年代に隆盛誇ったLAメタル・ムーヴメントにおいて“最後の大物”と呼ばれた彼らのデビュー作。美麗なルックスとともにキャッチーでハード・ポップなサウンドが瞬く間に人気を集め、全米2位を記録したパワー・バラードの「ヘヴン」を筆頭に「ダウン・ボーイズ」「ビッグ・トーク」「サムタイムズ・シー・クライズ」がシングル・ヒット。15か月に亘ってチャートを賑わせながら全米10位、200万枚以上を売り上げた。

【2019年リマスター/ボーナストラック1曲収録】新たなプロデューサーとしてスキッド・ロウなどを手がけたマイケル・ワグナーを迎えて制作された3作目。このころ勃発したグランジ・ブームに対抗するかのように、それまでのポップなサウンドから重たくハードなサウンドへとシフト。歌詞もよりシリアスな内容に重きが置かれた勝負作。ヴォーカリストにしてソングライターのジェイニー・レインによるバラエティに富んだ楽曲をフィーチャーした完成度の高いアルバム。全米25位。